忙しさを言い訳にしてこのところ写真の取捨、整理をさぼっている。取捨選択といえばさもいい写真のように聞こえるかもしれないが、気に入らない構図、ピンボケ、ブレ、思っていた色合いと違う、トリミングでも救えないなど、消し去る理由はなんとでもつけながら、あわせて自分のスキルの低さを思いながら消去する。たまに連写などしていると「どうして連写」などと反省もする。フィルム時代なら考えられない撮り方、だから腕が磨けないのだと知っている。
正月用に撮られた名所旧跡や観光地の綺麗な映像は、よし行ってみようという気を起こさせるそれなりのインパクトが収められている。正月の映像で感心するのは駅伝の中継、全区間を通したTV観戦はしていないが、TVカメラの素晴らしさに見とれ、そのカメラの性能を引き出すカメラマンに感心する。綿密な計画が立てられているだろうが、面白く見ている。
すぐ後ろ、頑張れば追い抜けそうな間隔と思いきや、ズームレンズのいたずらで数十メートル離れていると驚かせる、苦しそうな形相には頑張れと声を掛けさせる、選手の突然の体調不良を写すカメラマンの心痛、中継ならではの映像は選手の力走とは別にハラハラさせる。今年は天候に恵まれひときわ綺麗な映像におもえた。
「これは人間の奥深くに潜む愛憎を捉えた1枚」そんな顔写真を紹介されても判断は出来ない。綺麗、美しい、楽しい、笑える、記念になる、1枚欲しい、素人ならそんな写真が残せればいい。「1枚もらってもらえる?」たまにはそんな写真も撮りたい、手のひらサイズのデジカメに託す夢は大きい。使いこなしてくれというカメラの返事が返る。