日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

人出と車

2010年04月30日 | 地域
               

ゴールデンウイークは和製英語。映画業界が考えたころは黄金週間と漢字表現をした。インパクトに欠けるとしてカタカナに統一され、GWとも略称され、すっかり国民に根付いた。季節は初夏への入り口、暑くもなく寒くもなく行楽週間でもある。

行楽地は車車、途中の道路は渋滞、駐車場へたどり着いたらホットする。そんなご苦労を行楽地は癒してくれる。駐車場がなければ行楽地といえないようだ。その駐車場料金がべらぼうに高額なことを経験した事がある。

錦帯橋周辺には、造成された多目的広場と天然の河原2カ所の大型駐車場がある。大きな催しのときはあらゆる車種が止められ、車好きにはたまらないそうだが誘導員は汗だく。

30代半ばまで3交替勤務、そして勤務地出身の自分は盆・正月・GWは帰省する同僚の補充勤務で家族旅行などは夢だった。子どもには寂しい思いをさせたと思う。その代償は、今と違い高額な祝日の補充手当と超勤手当、合わせればニンマリ顔になった。

GW初日、駐車場入り口の大渋滞の中に福島県のナンバーを発見した。黄砂に汚れた車体に「ようおいでました」と気持ちの中でつぶやいた。

(写真:イベント会場と上方は駐車場)
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南条踊りの由来

2010年04月29日 | 町かど
             

岩国南条踊は1976(昭和51年)3月、県の無形民俗文化財に指定され、岩国南条踊保存会がその保持者となっている。  

黒紋付の着物に堅縞の袴を着用、白のたすきに白足袋、刀を指して鉢巻し、手に大ぶりの団扇を持つ。鉢巻には月形の飾りがつき、大先と殿に限って鍬形がつく。右まわりに輪を描いておどる。謡い手は円陣の中央に並んで歌う。

子どものころ聞かされた由来。吉川元春は伯耆の羽衣石(うえし)城(城主:南条元続)を攻撃したが、容易に落ちなかった。そこで一計を案じ、強兵をすぐって踊り子に仕立てて、羽衣石城に踊り入らせ、南条方の油断をついて切り込み、城を攻略した踊り。踊り装束の下は戦装束で南条軍の油断を突いたという。1578(天正6)年のこと。

2つ目は武士も民衆も共に多数戦没し、飢えに苦しみ惨状を呈したので、追善の施餓鬼供養をしたときの精霊踊、3つ目は投降した南条家の武士が敗戦前まで楽しんだという踊りを吉川元春に供覧させた事から伝い残されたという説もある。南条踊りはよその地でも伝え残されている。

岩国藩三代藩主吉川広嘉公の銅像の前で10数人の児童が踊る。児童数の減少だろうか踊り子の人数が半減しているように思った。真剣で堂々とした舞に円陣の観衆から大きな拍手が贈られた。広嘉公はどんな思いで眺められたろうか。

(写真:吉川広嘉公銅像前での南条踊り)
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庭の日

2010年04月28日 | 地域
               

きょう4月28日は「庭の日」。日本造園組合連合会が、暮らしに潤いを与える庭のすばらしさを見つめなおしてもらおうと、「良い庭(よいにわ)」の語呂に合わせて制定したという。各地の名園や名苑はにぎわっただろう。

庭の日があるなど知らぬまま昨日、知人の案内で国道から外れて山裾へ向かう。しばらく進むと離合も困難、時には険しいカーブの道を20分あまり進むと小さな盆地にでる。ほっとする。向こう側です、という案内で盆地を1周する。

咲き始めたしゃくなげを縫うように進む。映画や絵画で見かけるような庭が突然現れた。山あいとは思えない広さと贅を尽くしたような樹木と庭石が置かれている。鶯の鳴き声も聞こえる。奥行きと広がりを感じるが、無学な知識ではよさが分からない。すごい、とは素直に感じた。

ここは個人の庭。背景の山にはしゃくなげやつつじなども咲き始めて彩をそえる。足元のふわふわな緑濃い苔、踏みしめないように散策した。一服ほしい、そんな静かなひと時でした。

(写真:山あいに広がる庭園)
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木彫り

2010年04月27日 | 地域
               

     汽車ポッポ (作詞:宮原 薫 作曲:草川 信)

   汽車汽車 ポッポ ポッポ シュッポシュッポ シュッポッポ
     僕等をのせて シュッポシュッポ シュッポッポ
       スピードスピード 窓の外 畑もとぶとぶ 家もとぶ
         走れ 走れ 走れ 鉄橋だ 鉄橋だ たのしいな

昭和20年の童謡。もくもくと立ち上る黒煙、耳を劈く汽笛、苦しそうだが力強いピストンと動輪などとは違って童謡「汽車ポッポ」は軽快なテンポで走るその姿と車窓からの眺めが歌われている。

 汽笛を鳴らし シュッポシュッポ シュッポッポ ゆかいだゆかいだ いいながめ 野原だ林だ ほら山だ
   走れ 走れ 走れ トンネルだトンネルだ うれしいな

 煙をはいて シュッポシュッポ シュッポッポ 行こうよ行こうよ どこまでも あかるい希望が まっている
   走れ 走れ 走れ がんばってがんばって 走れよ

1979年8月、JR山口線で蒸気機関車(SL)の運転が再開された。これは蒸気機関車C57が牽引する「SLやまぐち号」。この列車の成功を受けて、SLの復活運転が各地へ広まっていった。

その山口線沿いの道の駅に杉の丸太彫りのSLが飾られている。長さは1.5メートルくらい、思わずまたいでみたくなる。荒削りだが丁寧に仕上げられた形は本物のSLの力強さを感じさせる。

ほかにも子どもの大きさほどのカブト虫やフクロウ、犬などが置かれ子どもたちが嬉しそうに触ったりハグしたり、写真を撮ったりしながらすごしていた。誰の作品はわからないが、木の持つ癒しを感じた。

(写真:杉木で丸木彫りされた蒸気機関車)
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こんにちわ

2010年04月26日 | 自然 季節
               

こんにちわ、私は「ケムシ」です。私と同じ呼び方をされる人もおられますね。その方は「いじわるな嫌われ者」と良くない評判を持った方のようですが、ご本人が気づいていない場合にはますます嫌われるようで、本当の毛虫も迷惑しています。

陽が差し始めると周りの若葉を貰いに出てきます。どうしてかって、やがて蝶や蛾に姿を変えるためです。蝶や蛾になる幼虫で毛が生えている仲間を「毛虫」と呼びます。長い毛のない代表はよくご存知の「いもむし」です。

桜の花が若葉に変わるとそこは私らの住みかのひとつです。皆さんが木の下を歩かれていると、目の前にスーと上の方からご挨拶に伺う事があります。挨拶を返してもらう事はありません。大声を出して逃げていかれるか、糸を引きちぎられ踏み潰されます。儚い命とはこのことでしょうか。

儚い命といえば、この季節には道路を横断する仲間が沢山いる。子孫繁栄のためなのか、勇気あるところを見せたいのか、より住みよい別天地求めてなのか分からないが、途中で輪禍にあう。大方の人は気づかない。

横断する仲間の姿をこっけいだ、思ったよりスピードがあるなど応援してもらう事もある。私はもうしばらくここで柔らかい若葉をいただく。この姿は蝶にはなれないようだが、どんな姿で飛べるのか、私は知らない。夜の蝶というが夜飛ぶのは蛾。夜はどな蝶が飛んでいるのだろう。脱皮したら捜してみよう。

(写真:私は何という蛾に変身するのでしょうか)
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さぬきの「そば」

2010年04月25日 | 生活・ニュース
               

以前から気になっていた看板。それは「さぬきのそば」と仮名で書いてある。さぬきといえば讃岐で、讃岐といえばうどん、と決め込んでいた。だから「さぬきのそば」とは何かと思いながら、通り過ぎていた。

先ごろ、この店の紹介がローカル放送の電波にのった。実はこの手の報道を信じてある道の駅を訪れてがっかりした事がある。地元産の牛肉をふんだんに使った「肉うどん」が紹介された。翌日、近所まで用事があり、少し足を伸ばして昼時に店に入った。

肉は地元産かもしれないが、その量は偽りだった。放送された肉の量はうどんが見えなかった。目の前の肉の量は器の中央に「ちょびっと」。まだ食欲旺盛な若いとき「肉の量がTVと随分違いますね」とは云わなかったが、その後、通りかかっても立ち寄っていない。

しかし、蕎麦は放送どおり量も味も申し分なかった。伝統なのか少し硬めのゆで加減が蕎麦を美味く感じさせた。店内はひっきりなしの来客で、お店の事を聞くことは出来なかた。次にいろいろと聞いてみたい。混み合っているが店員さんの明るい応対は印象良かった。

(写真:1750円の天ざる上)
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レンゲと田越し

2010年04月24日 | 回想
               

レンゲの花畑はどんなに踏み荒らしても、花を摘んでもちぎっても叱られる事はなかった。その遊びに飽きが来るころ田植えの準備が始まる。牛や馬が大きな犂(すき)を引きながら田全体を行ったり来たりする。すると、掘り起こされた黒い土の塊が波のように連なっていく。レンゲや古い稲株はその中へ巻き込まれる。田越しする牛馬の力強さを感じていた。

レンゲにどんな働きがあるか知らぬまま、雑草を押さえ稲の栄養になるということは聞き覚えにある。最近は、レンゲ畑を見かけなくなり、牛馬が犂を引く風景は昔の風物詩となった。今はトラクターが牛馬の何倍もの速さで田越しをする。肥料も一緒に鋤きこむとも聞いた。

牛馬の田越しが終わると小川に設けられた足踏み式の水車で田へ水が張られた。これは人が水車の羽根を足で踏み、水車を回転させて水を引き揚げる。流れのゆっくりな小川ではこうして水が揚げられて田に注がれた。今では姿を消したかもしれない。

米という字は八十八の手間がかかることをあらわしているという。子どものころの記憶にある米作りは、まさにそうだ、といえる。機械化された今の姿は一見楽そうに見える。しかし、米作が抱いている大きな問題が解決されなければ、本当にそうなったとはいえないだろう。

(写真:久しぶり目にした蓮華の花畑、岐阜県の県花)
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野菜高騰のおり

2010年04月23日 | 生活・ニュース
               

天候不順で野菜が高騰し大きなニュースになる。規格外野菜の出荷を促して急場をしのごう、と策が進められている。映像では視力検査の欠けた円のようなキュウリが映し出される。都会の店頭に並ぶのは稀なことだろう。

確かに高騰している。キャベツ1個が300円、キュウリ1本が70円など通常より倍近い値札が申し訳なさそうに付けられている。規格外です、と表示された野菜に人気が集まるのは今に始まった事ではない。1個88円のキャベツが広告に載った朝、開店前から列が出来ていた。

畑から直行の野菜を同好の仲間からよくいただく。先日はホレンソウに間引き大根にサトイモなど、夫婦二人には十分なだけの量をいただいた。月並みだが新鮮、色濃い葉の光沢など瑞々しいの見本のようだ。特に高騰のこの時期、感謝しながらいただく。旬の筍もしっかり味あわせてもらっている。

いただくばかりで畑仕事の手伝いはご無沙汰。自家用菜園が公有地に変わって30年余、鍬が倉庫から消えた。畝を作るのもほぼろを担ぐのも、もう無理だろうと、高台にあった畑を思い出す。

(写真;いただいた瑞々しいい野菜)
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二輪草はかわいい

2010年04月22日 | 地域
               

そこには枕木を使って整備された遊歩道が設けられ、山裾でありながら足元を気にすることなく安心して二輪草の群生を見ることが出来る。初めて見る二輪草への感想、ここの入り口にかけられていた1句そのままだ。その書体から小学生の女の子の作品かなと思いながら読み返していた。

「ひっそりと 白いちっちゃい 二輪草 ふたごみたいな かわいい花だ」

二輪草は地下の根茎で繁殖するため大群落を作りやすいという。そういえば遊歩道の左右にも同じ葉が広がっていた。ひとつの茎から2つの花が咲くことから二輪草となずけられたという。その花言葉は友情、愛らしい、協力などとある。よく分かる。

二輪草は遊歩道より1段高い所、観賞するにはほどよい高さにある。腰をかがめればトリカブトに似ているという花に似合わない大きな葉が観察もできる。反対側には菜の花が風に揺れている。手入れされる地域の方の思いやりだろうか。

「この二輪草は地域の人々が苦労して育てた成果です。マナーを守って観賞してください」とある。群生の中に踏み潰された跡が残っている。残念だった。花のすぐそばで鍬を使って黙々と田お越しをされている年老いた人、二輪草を育まれた一人だろうか。

場所は錦川清流線・北河内駅から徒歩で5分のところです。

(写真:ひとつの茎から二つの花で二輪草)
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二鹿の伝説

2010年04月21日 | 地域
               

平安時代、京都比叡山に人々を苦しめる双頭の凶暴な鹿がいて、朱雀天皇は、梅津中将清景という強い武将にこの鹿を征伐するよう命じました。鹿は逃げ出してこの地まで逃走しましたが、中将は追い詰め、この地で見事討ち取ったと云われています。”二鹿”の地名と”梅津の滝”という名前はこの伝説に由来しているようです(「自然と伝説の里を楽しもう」の案内より)。

こうした由来をもつ二鹿、今、二輪草の群生地として沢山の人が訪れている。群生地は錦川清流線・北河内駅から5分ほど散策する。温かい手作りの道案内が嬉しい。北河内駅は岩国駅から35分、錦川の清流が見渡せるいい景色の中にある。ここは清流線唯一の列車が離合できる駅、ローカル線ならではの特徴がある。二輪草見学者用の駐車場もある。

駅から徒歩30分、山あいへ進む。山口県天然記念物指定のツクシシャクナゲの群生地がある。近くには双頭の鹿を退治し疲れきった梅津中将が力尽きて亡くなったという梅津の滝がある。ほかに飛龍の滝,霧隠れの滝、おしどりの滝など合わせて7つあり二鹿の七滝と呼ばれている。見所の多い伝説の地です。

二輪草群生地のそばでは田お越しが始まっている。レンゲの咲く田もあり、初夏のような日ざしのなかでのあぜ道ののんびり歩き、うっすらと汗をかいた。

(写真:菜の花越しに見える二輪草の群生)
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