来年用の手帳に切り変えた。例年のことで格別のことはないが、「今年1年も早く過ぎた」という感じはこのところ変わらない感想が定着している。早く感じるのはそれなりのことがあるのだろうが、これといった訳は見つからない。今年も残り一カ月、気合を入れて締めくくりに向けて行こう。
退職後、会社手帳から市販のものに切り替えて16冊目になるが同一会社の品を使っている。日々の予定欄、10枚ほどの白紙のメモ、明治からの年齢早見表、使用頻度は無いが大都市の地下鉄路線図くらいで余分な付録のついていないことが気に入っている。予定は日曜始まり、見開きで1カ月と週単位が一覧できる。毎日、何件も予定を書きこんだ現役のころの黒ずんだ手帳の面影はなく、綺麗な頁もある。
公園のモミジも最後の力を振りしぼって観光客を迎えている。けなげな姿だか、この時期になると、鮮やかな紅葉でもカメラを向ける人はもういない。行きかう人を眺めながら、人って薄情だねと隣のモミジと会話しているかもしれない。背景は灯籠と和風の囲い、絵葉書になりそうだ。こんな日にはウオーキングの略で「W」と書いておく。
引き継いでいく予定などを確認しながら旧手帳を眺める。いつ頃からか、定例的な予定は自分だけにしか通じない略語や造語で書いている。起床と就寝時間、起床時の室温や湿度、歩行数や晩酌の有無なども記録している。健康には早寝早起き、規則正しい生活習慣、子どもに話しするような幼いことで体内時計を動かしている。こんなことでも続けていると面白い発見もある。それはまたの機会に。