日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

頑張っています

2015年11月30日 | 生活・ニュース


 来年用の手帳に切り変えた。例年のことで格別のことはないが、「今年1年も早く過ぎた」という感じはこのところ変わらない感想が定着している。早く感じるのはそれなりのことがあるのだろうが、これといった訳は見つからない。今年も残り一カ月、気合を入れて締めくくりに向けて行こう。

 退職後、会社手帳から市販のものに切り替えて16冊目になるが同一会社の品を使っている。日々の予定欄、10枚ほどの白紙のメモ、明治からの年齢早見表、使用頻度は無いが大都市の地下鉄路線図くらいで余分な付録のついていないことが気に入っている。予定は日曜始まり、見開きで1カ月と週単位が一覧できる。毎日、何件も予定を書きこんだ現役のころの黒ずんだ手帳の面影はなく、綺麗な頁もある。

 公園のモミジも最後の力を振りしぼって観光客を迎えている。けなげな姿だか、この時期になると、鮮やかな紅葉でもカメラを向ける人はもういない。行きかう人を眺めながら、人って薄情だねと隣のモミジと会話しているかもしれない。背景は灯籠と和風の囲い、絵葉書になりそうだ。こんな日にはウオーキングの略で「W」と書いておく。

 引き継いでいく予定などを確認しながら旧手帳を眺める。いつ頃からか、定例的な予定は自分だけにしか通じない略語や造語で書いている。起床と就寝時間、起床時の室温や湿度、歩行数や晩酌の有無なども記録している。健康には早寝早起き、規則正しい生活習慣、子どもに話しするような幼いことで体内時計を動かしている。こんなことでも続けていると面白い発見もある。それはまたの機会に。
 
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大きいことは

2015年11月29日 | 生活・ニュース


 「大きいことはいいことだ」、こんなチョコレートのCMが流れて40年以上になるという。資料によるとこのチョコの値段は50円ほどたった。それまでは「小さな幸せ、つつましやかな幸せ」がなんとなく日本の美徳のようにされていた。しかし、このころから日本経済の発展は世界に向かって歩み始め、日本発の技術も世界に広まっていった。

 勤めていた会社では新鋭のプラントが建つ、それも自社技術によるもので生産効率の高い装置へと変わる。いわゆるスクラップアンドビルドで急成長を遂げた。中にはそれまでに無かった型破りな装置も出現するなど、第一次オイルショックまでは急勾配な右上がりの日本経済、いい時代を経験した。

 大きくなって好調な次に来るのは決まって苦境、いくつかの世界的な不況の波が吹き荒れた。「失われた20年」という言葉が表す生産性の低い時代が続いた。それから抜けだせたのはつい最近のように思う。国内では少子高齢化が進み、国内消費の増大は先細りという。これがために企業の継続を掛けた大型化がまたぞろ出始めている。

 銀行に石油元売り、コンビニやファストフード、ドラッグストアなどの統合や合併に吸収などの経済ニュースが賑わう。農業もTPPの影響対策の一つのアイテムとして集約や大型化が計画される。好きなカレー店も大型企業の傘下に入る。経営の安定化は喜ばしいが、味も質も変わらないことを願っている。わずかな外食の楽しみのために。
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LPガスの安全点検

2015年11月28日 | 生活・ニュース


 我家の台所燃料が薪からプロパンガスに変わって50数年になる。当時はダルマ型のボンベだった。

 ガス設備の定期点検が行われることは結果通知を見て知っていた。先日その作業に初めて出合う。若い点検員のきびきびした仕事ぶりは爽やかだった。

 配管にガスの使用圧以上の圧力を掛けて放置し、漏洩の有無を確認する。それはチャートに記録される。漏洩テスト中に、各所の老朽に腐食、割れや緩みなど手際よく目視や手触り、ヒヤリングを交え点検する。チャート上から漏れ個所は無いと説明を受ける。

 使用量を測るメーターに消し忘れや微小の漏れ、流量オーバーなど、使用中の気づきにくい危険を知らせる機能が備わっている。感震装置もあり、単に使用量を測るだけでなく、安全監視という大役を担っていることを知り、ガスへの信頼度が増した。

 点火スイッチの操作だけで便利に使える背景には、機器の進歩と4年に1回という、設備点検のある事に気づく。今までトラブルは起こしていないが、機器だけに頼らず使い方にも気を配らねば、点検結果表を見ながら改めて思う。
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友の菜園 知恵に感心

2015年11月27日 | エッセイサロン
2015年11月27日 中国新聞「広場」掲載

 菜園づくりが趣味の知人の姿を久しぶりに見掛けた。いつも肥沃な畑の様子は変わらないのに、何本ものペットボトル製の風車が、がらがらと音をたてて回っている。

 初めての光景に驚き聞くと「まあ、見てくれ」と指さす一画の野菜がしおれている。原因はモグラが地下で遊んだからと笑う。地中へ振動を伝えると侵入防止になることが分かり、風車を手作りしたという。

 ペットボトルで風車を作る。その風車の胴体に小石を入れる。風車が回ると中の小石が動き、音と振動が起きる。その音と振動は、風車を取り付けた細い鉄の棒を伝わって畑に届く仕組みだ。

 風車の設置でモグラの侵入は減少したが、せめぎ合いは続いている。友は、 「農業は脳業で脳トレにもなる」と話す。

 初冬の日差しが降り注ぐ畑。地下のモグラと菜園主の暗闘を知り、いつものように持たせてくれた野菜へのありがたみが増した。
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社宅も変わる

2015年11月26日 | 回想


 現役時代に同僚も多く住んでいた創業以来の社宅、その道路沿いの何棟かは以前からまばらな入居と感じていたが、先日、通りすがりに見ると居住者は無く改造らしき工事が行われている。重機は見えないので取壊しではなさそうだ。人の住まなくなった棟のその様子は哀れさを感じる。 

 2市1町4カ所にあった大型社宅団地、今は1市1町2カ所に減じた。1カ所は大型商業施設、もう1カ所は民間の戸建て住宅団地に変わった。折に触れ伝え聞く会社の状況は、退職から十数年経っており、現役のころの話をしても通じない企業環境になっていることは承知しているつもりだが、ヒョイと目にしただけだがどうなるんだと気をもむこともある。

 企業は省力化や合理化、コスト削減に新技術開発など絶えず先を見据えた活動無くしては生き延びれない。その根底をなすのは、そこで働く人の力なくしては成し遂げられない。その力量を発揮する一つに安心して暮らせる住居がある。地元以外の採用社員の初めの住みかは社宅になる。社宅に住まいしたことはないので、その居心地については分からないが、社宅生活に慣れるまでは苦労したという話しは聞いた。

 長い企業活動の中では様々な変遷がある。大きな変動をいくつか経験したりその中にとりこまれもした。その都度、社員の異動は切り離せず、新設の事業所や新設備の備わった事業所へ移る。次第に社宅も空室が増える。一方で、福利厚生の一環で自宅建築の社内融資が充実する。これも社宅空室増の一因になる。改造らしき工事が終わったとき、新しい何かが誕生してほしい、そんなことを思いながら通り過ぎた。
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真赤激!

2015年11月25日 | 地域


 広島東洋カープ来年のキャッチフレーズは「真赤激!(まっかげき)」と決まった。「真っ赤」と「過激」を組み合わせた造語という。ロゴマークには燃えろという意味の「Burn it up!(バーンイットアップ)」が唐辛子を背景にして描かれている。文字色は真赤激は真っ赤でロゴは黄、唐辛子は赤で決まっている。マッカゲキとルビがふってある。

 今季は日本一、そんな期待から開幕したシリーズ、それなりに夢を持たせる時期もあったが4位で終了した。そうなった日に大のカープフアンからこんなメールが届いた。「悔しさというより残念の思いです」は素直な気持ち。続けて「こんな終わり方は初めてです。最終戦で監督の挨拶も無いし最後まで応援してくれたファンのことをどう考えているのか?」。

 先日のファン感謝デーには3万人を超える人が詰めかけた。監督は「大きな期待とともにスタートしたシーズンでしたが、期待に応えられず本当に申し訳ありませんでした」と帽子をとったという。そして「来期は日本一を勝ち取る」と宣言した。かの大ファンはどう受け止めただろう。

 カープは選手育成の名球団、しかし、育てては他球団に引き抜かれる球団という印象が消えない。原因はいくつかあろうがここでは言いにくい。今季のベストナインに選ばれた前田健太投手が、昨年に続いてポスティングシステムによる米大リーグ移籍を強く希望すると球団に申し入れた。行かせてやりたい、行かせたくない、球団が判断することだが、監督の来期は日本一宣言実現のためには行かせられない、こんな三すくみのファンは自分一人だろうか。
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1年でJ2へ昇格

2015年11月24日 | 地域


 今日の新聞もTVもローカル面はこれ一色、それはJ3レノファ山口がJ3の優勝とJ2への自動昇格が決まったニュース。レノファは今季J3に昇格したばかり、1年でJ3からJ2へ昇格の前例有無は分からないが、県民としては師走を前にして、今年の明るい話題をもらったことになる。

 前身は、高校教諭たちを中心にした山口県サッカー教員団を母体に2006年に結成された。船出は純アマチュアということになる。チーム名は英語の「レノベーション(維新)」のレノと、「ファイト(闘う)」「ファイン(元気)」のファを組み合わせということを、昇格記事の中で知った。この1年、TVローカル局は試合の詳細を報道した。開幕からの連勝が続く中でレノファの名前がいつのまにか身近なものになった。

 J3の試合結果は地元紙でもスコアだけの掲載、J1の見出しに隠れてしまうほどのニュースバリューしかない。ローカルTVの報道がなければ、県全域の盛り上がりには至らなかった。J3昇格が2014年、熱いサポーターに支えられたと選手は口をそろえて話す。運営に苦しい時代が続いたともいう。そんな支えや苦労が実を結んだ。

 お隣は広島県、そこには今季J1年間勝点1位「サンフレッチェ広島」がいる。広島は師走に入るとチャンピオンシップトーナメント戦が待っている。いつか、同じピッチで広島県と山口県の隣同士でチャンピオン戦を交えることは夢ではなくなった。そこにはレノファのJ1への昇格という厚く高い壁が存在する。レノファ命名の由来を守りファンを楽しませてくれると期待する。
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今日は

2015年11月23日 | 生活・ニュース
 


 暦の上で立冬から15日目の小雪(しょうせつ)、毎日訪問する北海道の方のブログ、いい夫婦の日に2センチほどの積雪、と写真入りでアップされていた。北海道も南部の方だが、予報では道央や北部での雪は、こちら瀬戸内なら大雪の感じで報じられるが、これが地域差だろうか。こちらは気象用語の小雪(こゆき)は「数時間降り続いても、降水量として1ミリに達しない雪」とある。用語で「小雪がちらつく」、その説明では「微量の雪が降る」とある。用語の方に情緒を感じる。

 勤労感謝の日は働くお父さんへ感謝する日、などと言ったら昨今は「おおごと」になりそうな世情で父権も弱まった。祝日の一部は、その曰く因縁を忘れたかのようにただ連休を設けんがための祝日に変えてしまった。今は海に対して山の日という祝日設定も議論されている。休みのための祝日では祝日が泣くのではなかろうか。

 地区の「ゑびす祭」、数人の子ども獅子が家々を回っていた。まぶたと耳の奥に残るゑびす祭は、通りを埋めつくす人の群れ、その両側に並ぶ屋台とその売り子の呼び声、日が暮れても賑わっていた。最近は年ごとに賑わいは薄くなっていく。訪れた時間がたまたまそうだったのかもしれないが、今日は格別に人影の少ない時間に当たってしまった。3連休の影響もあるのだろうか。

 週半ばに県内にも寒気が近づき山間部では小雪が舞うかもしれない、そんな予報がローカル放送で出た。スキー場の開設されたとこも雪不足だとか。そんな今日という日、県民に嬉しいニュースが届いた。県内唯一のプロチーム「レノファ山口」がJ3からJ2への昇格が決まった。J3まで中国ブロックで何度か足踏みしたがこれまでの借りを返すかのように1年でJ2へ。頑張れレノファ、来季の健闘を期待する。
   

  


 
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四境の役150年展

2015年11月22日 | 地域


 1866(慶応2)年6月、当時の長州藩の芸州口、大島口、石州口、小倉口の4カ所で長州藩と幕府軍との戦争が起きた。地元ではこの戦を「四境の役」と呼んでいる。幕府からいえば第2次長州征伐ということになる。では第1次のそれはいつ起きたのか、それは「蛤御門の変」で長州藩は朝敵となり、1864年第1次長州征伐が行われる。この時は幕府に恭順を示し戦いは起きなかった。第2次征伐への過程までの詳細は省略するが、恭順の続かなかったことが幕府を怒らせた。
 
 この戦争は、国のあり方、特に開国を求める諸外国への対応をめぐる対立が発端となっている。四境の役で長州軍が勝利、敗北した徳川幕府の権威は失墜した。長州藩は幕末から明治にかけての変革、さらに近代化に向けての中心的な役割を果たしたことはよく知られている。

 四境の役の火ぶたは周防大島だった。周防大島では「この地が近代日本のスタート地点の一つであり、新しい時代の幕開けの地となった」としている。その戦いから150年となる来年を前に、官民一体で記念事業が準備されている。事業費は国の地方創生向け交付金を活用すると報道されている。そこには、近代日本の礎となった尊い命への想いが貫かれているようだ。

 そんな活動の一端なのか「四境の役 大島口の戦い特別展」が開かれることを知り会場を訪れた。静かな文化伝承館の一室に開戦から終結までの経過、戦の様子、戦跡、参戦した装備、関係する文献、ゆかりの人物など多くの史料が写真や説明文で掲示されている。初めてみる史料は参考になった。芸州口の戦では岩国藩主・吉川経幹が総督を務めた。隣の和木町でも150年に際する行事があるとか、岩国ではまだそんな声が聞こえない。一考を要するか。
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見通しよし

2015年11月21日 | しっちょる岩国


 岩国特産品の一つに「岩国れんこん」がある。おさらいをしてみよう。室の木の篤農・村本三五郎が、岡山から備中種を持ちかえり、これを門前の石代に植えたのが始まり、これから広がり門前バスといった。1811(文化8)年に藩営として始まった。(岩国検定テキスト参照)。この歴史あるレンコンは子どものころからおかずとして食べている。

 噛み切るときほっこりとし、噛むとしゃきしゃきとする歯触りは何とも言えない。レンコン自体の澱粉質の粘りで糸を引くこともよく知られている。産地としては全国5位までに入る。レンコンの穴数は一般的には8つといわれるが、岩国れんこんは外周の穴数が一つ多い。藩主・吉川家の家紋にも似ており地元の自慢でもある。

 レンコンの穴は何のためにあるか、その問答はべつの機会にする。岩国のレンコン田で有名な尾津地区で珍しいレンコンが話題になっている。それは、なんと穴が23個もあるものが収穫された。写真で見ると楕円形の外周に17個、中央部に直線状に6個、人工的に細工したかのように美しい。専門家は「10個はたまにあるが20個以上は聞いたことがない」という。

 盆前のハスの花の出荷に続いて、これから歳暮時期に向けて重労働といわれるレンコン堀が始まる。レンコンは「見通しがいい」ということから縁起物として贈答やおせち料理に使われる。23個もあれば明るい向こう側が見えるかもしれない。それを、知ってか知らずか、レンコン田は収穫される前の静か休息の時を過ごしている。
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