国は毎年、16歳以上の人がどのような言葉の使い方しているか調査しているそうだ。最近の5年間に出題された慣用句などのうち、間違いが多かったもの、と断って購読紙に載っていた。言葉は人が使うものなので、時代とともに変化します。例示の言葉も100年後は正解が変わっているかも、と心配そうな記事になっている。
1.つっけんどうで相手のことを考える態度が見られないことを
ア:取り付く島がない イ:取り付く暇がない
2.実力があって堂々としていることを
ア:押しも押されぬ イ:押しも押されもせぬ
3.物事の大切な点を正しくとらえていることを
ア:的を射る イ:的を得る
4.はっきりしていて疑うことがまったくないことを
ア:火を見るより明らかだ イ:火を見るように明らかだ
5.すぐに返事することを
ア:一つ返事 イ:二つ返事
6.いよいよというときに使う、とっておきの手段を
ア:天下の宝刀 イ:伝家の宝刀
エッセイサロンの月例会でも時々、こうしたテーマが出される。知っているつもり、分っているつもりのはずが、それが誤りということが多い。今月の例会で出された間違いやすいことば。1.役不足 2.閑話休題 3.五月晴れ 4.流れに掉さす 5.檄をとばす 6.姥桜 7.情けは人のためならず
この中で初めて接したのは「閑話休題(かんわきゅうだい)」。意味は「無駄話はさておいて、それはさておき」などとある。例会で、人生経験豊富なメンバーなので時に話題が広範になる。司会の代表から「閑話休題」が下される。この使い方は正しいのか否か。
故事や諺、格言などは思い違いして覚えていることが多く、これらをを使うときは「辞書を引くなどして確かめて使うこと」と決めているが抜けることがある。先般は新聞記載の3番の間違いを教えられ修正した。
面白い間違い話を目にした。「いや~、さすがの彼女も僕にかかれば、釣瓶落としだよ」。聞いた人は微笑んだのか、気の毒にと思ったのか、さてどっちだろう。