日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

年のせいか

2019年10月31日 | 生活・ニュース

 秋らしい爽やかな日、行先の定まらぬ散策の途中で久しぶりに出会った人が「元気そうじゃのう、なんぼうかいのう」と話し始めた。「なんぼう」はこの辺りの言い方で「なんぼ」と歳を問うときに使う。私ら高齢者なら分かることば。「来年は80に」と答えると「わしゃあ87」と日焼けした顔が笑う。

 87才になる人の家は「あそこは大百姓」と言われる農家、ほかに商売もするなど手広く活躍されていた。出会えば時の挨拶葉していたが話すということは無かった。ある年、地域のある行事で苦情がでた。私がその説得の担当になり意を尽くして話した。黙って聞いてくれ「良し分かった」と一言あった。苦情は消えそれから出会えば会話するようになった。

 立ち話する傍に柿の木があり柿の話から始まった。豊作だったというその後で、木守柿を盗られたという。「あの高さの実を盗るのは猿だろう。山中に餌が無いのかもしれない」と心配そうに話す。何年も昔に同じことを聞いた。その時は「くそ猿が」という感じだった。柿を盗難から守るために監視カメラを設置するほどの人だった。それが猿の環境を心配する、歳のせいかと勘繰ってみる。。

 柿と言えば今年は渋柿をたくさんいただいた。すくもで熟柿、皮を剥いて吊るし柿に加工している。熟柿も何個か完成、とろりとした食感を楽しんだ。吊るし柿は1陣が完成、出来具合チェックで半減したが味はいい。渋と言えば「地味で落ち着いた中に深い趣がある」という解釈もある。渋抜きした柿ではそんな渋い人間にはなれないか、柿を口にしながらあれこれ思うのも、これも年のせいかな。 
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ゴミの出し方

2019年10月30日 | 地域


 市では決められた分類に仕分けされたゴミを収集し、分類に従って処理している。各家庭は所定のゴミ袋(有料)に仕分けしゴミカレンダーに従い集積所へ持ち出す。決められた分類を全く無視したゴミも時には出ている。これは集積所の近所迷惑になることは勿論だが、通学路で児童らがどんな思いで見ているか気になる。

 燃えるごみの中には台所から出た残飯類もある。野生の生き物、特にカラスが残飯をむさぼるところは何度も見ている。これを防ぐためネットやシートで覆っているが防御策の無いところもある。先日、袋が破られ残飯が散乱した集積所へ来たダンバー車の2人、箒と塵取りで綺麗に掃き集めていた。ゴミ袋の中身が見えなければこうはならない。

 散策であちこちの集積所をみる。観察ではないがルールに沿わないゴミは収集されない。誤った内容を記した張り紙が貼りつけてある。時には赤字で調査中と書いた表示も見かける。仕分けさえすれば発生しないのだが、そう思いながら見て通る。

 立派な集積所もある。ブロックの基礎に厚い板を敷き、四方をネットで囲い屋根付きの集積所、これなら野生の生き物には気の毒だが近づけない。どなたかが管理されているのだろうが、地域の力のような何かを感じる。ルール通り仕分けし、所定の日に持ち出す、難しいことではないと思うが、100点ではないことを散策でみる。
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ハザードマップ 2

2019年10月29日 | 地域

 二つの台風とそれに続く大雨による被害の報道が続く。日増しにその深刻さが明らかになり、被災者の心痛を思いうといたたまれない。そんなとき「私は雨男と言われて」と発言した大臣がいる。身内の集会でのひと言らしいが、撤回し謝罪したとはいうが、被災者の心情が伝わっていないのではとさえ思う。

 亡くなられた方の罹災状況で車に関わる原因が多いという。テレビ映像で見る川のような道路をしぶきを上げて走る車を見ると思い出す。私はそれを守っている。それは、車営業マンの「車輪の半分を超える水深になったら走らないこと」という自らの体験から会得した安全対策を話した。ほぼ平らと思う走り慣れた道も、緩やかな下りがあるとその先で動けなくなる。それは、車の故障を招き次の災害に連なる。

 ハザードマップで浸水域となっている箇所ですぐに通行できなくなるアンダーパスの箇所が近くにある。そこは鉄路の下の道路を掘り下げている。地図上でもその表示がされている。雨になると2方の坂から雨水が流れ排水が間に合わない。近くの人は分かるが、そうでない人は危険度は分からない。道路に水深を報せる表示があれば進入しないだろう。

 また、こうした個所には高さ制限の標識がある。これにアンダーパスであることの表示を取り付けておけば、地域外の人にも注意喚起が出来るのではなかろうか。表示は鉄路の架台でもいい。いつ、どこで発生するか分からない最近の大雨、人命に関わる対策は車に限らず推進して欲しい。
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知らなかった父のこと

2019年10月28日 | エッセイサロン
2019年10月28日 中国新聞「明窓」掲載

 テレビ番組で、父と同じ明治生まれの人が明るく語り、「110歳」と出た。父はこの半分しか生きれなかったのか。あらためて早世を思った。
 父は明治42年10月28日生まれ。私も同じ誕生日だ。公務員たった父は勇退を翌年春に控え、夏の繁忙期を頑張っていた。そのさなか、突然の発病による入院からひと月。新築2年の自宅に帰ることはかなわなかった。
 葬儀は、病身の母を長男の私と3人の弟妹で支え、近所のご協力で済ませた。初秋の猛暑日だったことをなぜか強く記憶している。
 父のいない生活にようやく慣れたころ、死亡叙勲として勲記や勲章が届いた。突拍子もないことで戸惑った。もともと、秋の叙勲を受けることになっていたようだった。
 叙勲を知った人たちから、祝意やその意味を教えられた。ごく普通の父親と思っていたが、家族の知らないところで真摯な働きをしていたのだと理解した。その陰に母や家族、同僚の支えがあったはずだ。
 勲記や勲章を収める額縁を特注して飾った。今は両親の遺影と向き合う、かもいに掛けている。父はどう思って見ているだろうか。
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ハザードマップ

2019年10月27日 | 地域

 温暖化が最大の原因と言われる海面の水位上昇など太平洋の島国では島全体のかさ上げ計画もある。一方、日本でも、台風を始め豪雨による大水害が広域で頻発している。ここ数年の状況を思うと頻発というよりこれが恒常化している。今年になっても台風15号、19号、それに続く東日本の降雨状況など、古老も経験していない災害が発生している。

 そうした時、災害の状況を予測した「ハザードマップ」を参考にして災害防止を呼び掛けられている。しかし、災害発生時に開いて見る余裕はおそらくないだろう。そう思い市から配布のそれを開いて見た。地震の震度予測、地震による津波、錦川(2級河川)洪水避難地図(洪水ハザードマップ)の3種類を保存している。地震関係は平成17年、洪水は平成14年でなんと15年昔の資料になる。
 
 その洪水マップは「もし錦川が氾濫したら、あなたはどうしますか?」という呼びかけで作られている。錦川が大雨によって増水し、堤防が最も被害の大きい個所で壊れた想定。大雨の規模は、錦川流域全体で2日間の総雨量360mm(臥龍橋流量4700㎥/s程度)の100年に1回起こる洪水が想定で作成、と説明がある。最近の降水量は1カ月分が一晩、そうしたことも珍しくない。早急な見直し改訂を急ぐべきだろう。

 住んでいる西岩国地区はほぼ全域が浸水区域、そして浸水深2㍍以上がその大半を占める。堤防の決壊個所がどこかで深さは変わるだろうが、住民として日頃から最大の注意は欠かせない。自治体も河川の浚渫、護岸の見回り点検や補修など細やかな配慮で蟻の一穴からの決壊を防ぎ住民の安全を確保して欲しい。
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4連のPDF

2019年10月26日 | 生活・ニュース

 新聞形式4頁の紙面を紙面作成ソフトに従ってPDF処理すると、1と4面、2と3面が繋がった2部形式で出来る。素人の作成する印刷物はこれで両面印刷が出来て問題はなかった。ところが、「添付見本の様に1面から4面までを一体にしたPDFを作って欲しい」とメールで依頼された。添付を見ると私には経験がない4連のPDFだった。使途はネット掲載用。

 作成の文書や資料のPDF変換は何度もしているが何れも単頁でのことで、依頼のような作成は経験ない。ごくごく普通の私のパソコンと素人同然の私のスキルで依頼どおり出来るかいな、と思いながら「でもやってみるか」と思案を始める。いつも変換しているのはワードやエクセル、JPEG、依頼の物を先ずJPEGに変換してトライした。

 手始めに、縦に頁順に並べてPDFにした。4連にはなったが頁順に並ばない。ただ、1頁目を一番下、最下段に置けば4連の最初にくることが分った。残りの3枚は謎解きしながらトライして並べ、目的の4連は完成(写真:左から頁順)した。PDFの指示をしてクリックすれば完成する。理屈はいらない。

 我流だがひとつ新しいことを覚えた。依頼をくれた人に感謝しなければいけない。なぜ、頁順に並べたものがアウトプットされないのか疑問が生まれた。解明できるスキルはないが、こうなれとキーをたたけばそうしてくれるパソコンの不思議のひとつ、そう思えば疑問は解凍する。6連になったらどう配置するか、単純な頭脳は悩む。
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母の味付け

2019年10月25日 | エッセイサロン
2019年10月25日 毎日新聞「はがき随筆」掲載


 父は長男、その弟妹は何人だったか、それが盆と正月には子連れで来る。その賄いで母は忙しい。賄いの一つに、1段30個で5段重ねの押しずしを作る。母が準備したネタを父はすし桶に重ねるだけ。客らは「兄さんのすしは日本一」と褒める。
 父が逝って私は結婚、母と同居した。「すし作りの支度は私一人でしたが、おいしいすしとは一言も言わなかった」。我が家の古い話の中で、母は笑いながら妻にこぼしたという。
 父は家長然とし、客に笑顔で「たくさん食べろ」と勧めていた。母の味付けを認めながら口にしなかったのは父らしい。
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彼岸花

2019年10月24日 | エッセイサロン
2019年10月24日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載

 彼岸花はいつの間にか咲き、いつの間にか消えているといわれる。大きな花は1本茎の頂端で外側に反り返って咲く。花と葉を人に例えて「一生涯会うことがない」といい、だからこそ 「葉は花を、花は葉を思う」とされる。「相思花」とも呼ばれるゆえんだ。
 数年前、そんな彼岸花がどういうわけか、わが家の庭にやってきた。茎が地面からのぞくと、すーっと一気に伸びて花が咲いた。
 その翌年、子どもの頃にした夏休みの自由研究のごとく伸び方を観察した。
 1日目8㌢、次は14㌢、そして18㌢、8㌢と伸び、5日目の4㌢で伸びは止まり、6日目に開花が始まった。毎日、朝7時半と夕方に計測をした。
 そして茎はおよそ7割、夕方から朝までの陽光のない時間帯に伸びるのだと分かった。「知らぬ間に咲いていた」といわれるのは、人目のつかない夜に成長するからだと確信した。
 以前、彼岸花で有名な中国山地の公園を訪ねたことがある。一本一本の樹木の根元にびっしり敷き詰められたように咲いていた。まるで赤じゅうたんの座敷だった。こぼれ日に輝く赤色に不思議な感覚を覚えた。 
 彼岸花には毒がある。子ども時分、「触るな」と教わった。その毒がモグラから稲田を守ったという。
 今は庭でも咲く花。赤、白、黄などがあり、きれいに咲きそろう花壇が近所にもある。
 彼岸花は別名も多く不思議な花のようだ。その謎深いところがまた趣深い。
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渋柿の皮むき

2019年10月23日 | 自然 季節

 柿には自主種(山柿)と栽培種があり、栽培種には甘柿と渋柿がある。渋柿は渋いので渋を抜いて食べる。干柿や吊るし柿にしたり、熟すまでおいて熟柿にする。こんな説明が載っている。枝で熟し路上に落ちた柿ほど痛々しい姿はない。それなら鳥の餌になった方がまだ益しな様に思う。干柿と吊るし柿、同じものと思っていたが食べるための渋抜きとして併記している。

 干柿は、柿の皮をむき、天日で干して甘みを出したもの。吊るし柿は、皮をむいた渋柿をひもや縄で吊るし、天日で甘くなるまで干したもの。これは明鏡国語辞典の説明、干し方の違いで使い分けすることを知ったが、言われて見ればそれはそうだが、見て育ったのはみんな吊るし柿だった。

 「柿を取りに来て」という電話ですぐに出かける。渋柿を一抱え頂いて帰る。早速、吊るし柿にするために皮をむく。なにせ数がある、包丁を持つ右手をいたわりながら済ませた。わが家はタコ糸で吊るす。今日は玉すだれ、家内が吊るす位置を調整しながら喜ぶ。初回の吊るし柿もいい色合いになった。1個試食してみたがうまく仕上がっている。

 渋抜きには手間と天日の世話になる。この渋がいい働きをするというのは知人の棟梁。木材に対しては防食・防水・防虫・抗菌作用などくらしの中で気づきにくいところに力を発揮するという。1度見学したが洒落でなく落ち着いた渋い色合いだった。渋は太古の昔から使われたというから日本の風土に合うのだろう。しばらく乾燥した日が続いて欲しいと思いながら写真に残す。
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読めず、見えず

2019年10月22日 | 地域

 ドライブレコーダーの普及で、文章でしかしか知らなかった車の運転に関する思わぬ事故、トラブル、違反などが映像となって見られる。どの映像もドラマではなく、事故などの真の姿を捉えた実像で、直面した人らの恐怖は計り知れない。とにかく出くわさないように運転したい。

 我家からでた表通りは一方通行、左折して直進すれば名勝・錦帯橋に至る。城下町の頃からの道は幅員の関係でそうなっている。他県ナンバー車の逆行は目にする。気づけば教えてUターンを促す。時には「分かってる」と逆行を続ける確信犯もいるが、こうした時は早めに当該車両から遠ざかるようにしている。

 最近増えたのが「Y」ナンバー、これは米軍岩国基地に所属する人らの自家用車。米軍関係者の運転は、軍司令が発行した許可証で、公安委員会とは無関係という。逆行しても減点や罰金の対象にならないらしい。とはいっても事故を起こしてからでは遅い。「ジス ロード ワンウエイ」とカタカナ語で教えるとUターンする。
 
 「一方通行につき 進入できません」という立看がある。米軍関係者には読めないから何のことか分からない。日本人は読めても無視か気づかないかどちらかだろう。散策の途中、看板の横で左折車にヒヤリとした。左折すれば逆行になんる。当該車からは見えずらい位置に立看がある。道路に「左折禁止」の黄色の矢印なら県外の人も迷わない、その前に歩行者も気をつけよう。
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