日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

鬼が笑う

2009年01月31日 | 生活・ニュース
               

1月が終わる。「1月はいぬる、2月はにげる、3月はさる」と年の初めの忙しさや慌しさを言い表す。忙しく過ごしたのは「元気だから、健康だから」と言い聞かせている。2月、同好会の大きな行事などもあり中ほどまでは何かと出歩く予定が入っている。

明日は重要な日になる。世論調査では7割以上の人が良くない政策と評価する「定額給付金」の給付対象を定める日だ。この日、住民登録されていなければ対象にならない。2月2日生まれの人も同じという。法の定めとはいえ気の毒な結論だ。

政治も経済も明るさを見出せない混迷が続く。これを救い出す良い意味での「鬼のような人」が現れて欲しい。鬼のような人とは「非常に勇猛で、あることに精魂を傾ける」そんな頼りになるリーダーを想像する。

節分の豆についていた鬼の面を眺めながら、力強く識見の備わったリーダーの顔が思い浮ばないか考えていたら、どこからか「鬼が笑う」と言う声が聞こえ我に返った。

(写真:子ども鬼はどうして泣き顔なのだろう)
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青い空

2009年01月30日 | 自然 季節
               

冬の空といえば「どんよりと曇った」「どんよりとした空」、経験からかなのか理由は分からないがそんなイメージがいつの間にか定着した。どんよりは「雲が低く垂れ込めて空が暗いさま」(広辞苑)という。

それを払拭させる冬の空に出会った。見上げた空は雲ひとつない青空。頭上から見通せる彼方までの青のグラデーションは、「人知では作り出せない」「人知の及ぶところではない」とそれを見せ付ける。

青色は「冷たい」「寒い」そんな感覚と思い込んでいる。が、先日青い灯りの効用について読んだ。それは青のイメージを変える内容だった。青い光の下では、緊張度が弛緩され、呼吸運動を和らげ、興奮を抑え、時間をゆったり感じさせたりするという。

街灯を青い灯りに変えたら犯罪件数が減少した町、青色が点灯された高速道路ではゆったりした気持ちで走れる、SAのゴミ箱周りの照明を青に変えたらゴミ減量に役立ったなどなど。

青い空は気持ちいい。しばらく腰を下ろして見上げながら、自分の部屋も青色に変えてみるかと考えたりもした。そんな我に愛想をつかし、来た道を戻った。それにしても素晴らしい青空だった。

(写真:青色の効用を思い出させた冬の青空)
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角いが丸い絆の岩国寿司

2009年01月29日 | 回想
               

エッセイサロン例会での中休み。Yさんが持参されていた、器に山と積み上げられた自家製の「岩国寿司」が姿を表した。皆さんでいただく。小腹が空いていたからではなく酢加減、具の味と色、本当に美味しい味付けだった。

岩国寿司の味を引き立てる1番は「押さえ」加減と思っている。具の個々それぞれにいくら良い味付けがされても、押さえが効かないそれは味の浸み渡ったいいた味にならない、と教えられてきた。押寿司といわれる所以でもあるが、この押しのきいた寿司でした。

岩国寿司、子どものころは角寿司といった。この発祥については、岩国藩を潤した「岩国和紙」を海路大阪に運んだ人が、大阪の押寿司にヒントを得た。いや、岩国城築城のとき保存食として献上したのが始まり、など諸説ある。

子どものころには、1度に5升炊きの釜を竈(かまど)に掛けて炊き、5段重ねの寿司桶に作っていた。具その他の準備は母、寿司桶につけるところから父の手にかかる。重しをのせてひと晩置く。

よく朝、寿司きり包丁で切る。芭蕉の葉で仕切られた各段がきれいに揃う。150個をもろぶたへ乾かないように保存し来客を待つ。年に何度かのイベントで出される決まった我家の一品だった。戦後すぐでもこのときは銀シャリ。

その頃は、スーパーに行けばいつでも何かの寿司が食べれる今とは違う。岩国寿司を作るということは、その家にとっては大変な作業だけども、家族や縁者の絆を角いけれども丸く繋ぐ寿司だった、そんなことを思い出しながら押しのきいた寿司を2個もいただいた。

(写真:Yさん宅伝統の味がする岩国寿司)
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確定申告しました

2009年01月28日 | 生活・ニュース
               

この様子を国会議員の皆さんに是非是非見てほしい、そう感じた。

ある所用前に作成済の「平成20年確定申告書」を税務署へ持参した。8時半に達していない時間、1番のりと思いきや、多勢の方が申告書作成コーナーにおられ、税務署職員から話を聞いておられる人も伺えた。

「納税は義務」といえばそれまでだが、今朝の最低気温は氷点下3度近く、そんな寒い中にも関わらず早朝から手続する、真摯な納税者の姿を知ってほしい、心底そう思った。

退職して8回目の確定申告。いろいろ変遷がある。平成15年には配偶者の特別控除が廃止され配偶者控除のみとなり、妻の控除額は一気に半額の38万円と大幅な減額があった。

同16年には65歳以上者の公的年金等の雑所得計算の控除額が40万円近く減額、同17と18年の2年間で定率減税(20%)の廃止、同18年には普通損害保険料控除の廃止など、年金は増額しないが増税の方向へ進んでいる。

税の無駄遣いは是正する、同じことを幾百回聞かされたか知れないが、同じ数だけ指摘され続く。それが出来る指導者が日本には不在、今現在はそう言える。

在職中の年末の楽しみ、年末調整があった。前払いした分の払い戻しなのに嬉しいものだった。40年以上の勤務で1度だけ追徴になった。本当は後払いを喜ぶべきなのだが、一抹の寂しさ、そんな事もあった。今回は若干の還付がある。

(写真:申告書の手引きとその様式)
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会話に「定額給付金」は出てこず

2009年01月27日 | エッセイサロン
               

2009年1月27日 毎日新聞「みんなの広場」掲載

 幹線道路を避けて走る私の乗った小型の循環バスに、70代後半の女性が「ヨイショ」とスッテプを上がって車内へ。一息つき、向かいの席に腰を下ろした。隣の女性と顔見知りらしい。

 薬の袋を見せあいながら通院話をしている。さらに「偽者の孫から電話がかかったいね」「どうしちゃったん」「聞いとった通り電話を切ったいね」。「ご主人に長いこと会わんが、元気かいね」「私1人じゃあ世話できんので、施設にお願いしたんよ」。食品の値上がりは困っているが、このところの灯油の値下がりが嬉しい、などなども。

 身近なことを地元言葉でさらりと話すが中身は重い。高齢者の元気な会話から、厳しい日々の生活と安心して暮らしたいという望みが伝わってくる。他の乗客も聴き入っていた。

 バスは坂道を上り始めた。庶民のあえぎにも似た苦しそうなエンジン音。だが、2人の会話に「定額給付金」は出てこなかった。

(写真:出発を待つ循環バス「くるりん」)
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薄化粧

2009年01月26日 | 生活・ニュース
               

高校での校内弁論大会。私のテーマは高校生のクセに「化粧」。そのイントロは市立図書館に飾られていたユリの花の匂いがしない。よく見ると造花だった。その時の思いから話を展開した。

校内では通用した内容、ほとんど記憶していないが、それは市内の大会では通用しなかった。50年も前の話。目の前の審査員の真剣でない眼差しを思い出す。

化粧についてその薀蓄(うんちく)を傾ける力はないが、ほどほどが良いといつも思っている。字の通り「ばけ」「よそおう」った姿は避けたほうが良いに決まっている。相手を不愉快にする。

この冬は雪が少ない、降らない、と会話になっている。寒いときは寒くないといけないが、自然まかせで致し方ない。そんな気持ちを察してか、先日の朝、薄っすらとした雪化粧が見られた。

このくらいの積雪がいい、そんな勝手なことを思いながらカメラを片手に外に出た。人通りはない。かわりに描いたような幾つかのわだちが残っている。なんの思いもなく走らされた車の跡が長い織物の柄のように続いている。

自然にできたものはいい、そんなひとり言を言いながら腰を下ろして低い位置から撮ってみた。折からさし始めた薄日に、織物に似たわだちの凹凸が喜んでいるかのようにくっきりと浮かび上がった。

(写真:図柄のようなわだち)
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姉のような先生

2009年01月25日 | 生活・ニュース
               

戦後すぐの混乱期、女学校から小学校3年の教壇に立たれたI先生。私はその初めての受け持ちクラスのひとりだった。

その頃は、兄弟姉妹が3人や5人の家はざらだった。上と下の年の差はかなりの開きがある。I先生もそんな年齢だから「先生だけどもお姉さん」、50数名のクラス全員が慕っていた。

厳しくもあったが指導は熱心だった。そのため他のクラスに負けることを良しとしない性格でもあった。そんな先生の涙を流させたことがある。校内の夏休み自由研究発表会で優秀賞をもらったとき、頭を撫ぜながら喜んでもらった。

毎日、新聞を読むことが宿題でもあった。読んだ感想やどんな記事があったか発表する時間もあった。私の新聞好きは小学3年、I先生の指導が身についたと思っている。

「品行方正・成績優秀」、唯一自慢出来る私の評価を記してくれた師がご主人のもとへ逝かれた。78歳。通夜の席で読経を聞きながらいろいろと思い出していた。

通夜が終わって式場を出るとこの冬、初めての雪らしい雪が降っている。静かに積み重なっていく雪を見ていて思い出した。

正月の雪の日、数人で先生宅を訪問したとき、火鉢で餅を焼いてもらった。タップリと餡の入ったアツアツの大きな田舎の餅を両手に挟んで食べた。それを見ている先生の笑顔だった。

(写真:向こうの世界でも雪は見れるのだろうか)
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こいつぁー春から

2009年01月24日 | 生活・ニュース
               

市内の電気量販店は競い合いながら折込広告やダイレクトメールで購買意欲を誘う。本当の価格はいくらだろう。知らないゆえに店内散策に出向く。あらゆる家電製品が愛想よく出迎えてくれる。

D電気量販店最新のDM。「総決算 会員様特別ご招待」に続いて「限界までトコトン値下げし家計応援いたします!!」と宛名面に大きく書いてある。

僅かな金額の商品でなんだか得した気分にさせられる。今日も、そんな小さないい気分を味わおうと、ご来店記念品の引換券と一緒に、DMに入っていた割引クーポン券を財布に入れ出かけた。

駐車場に入ったところで1台が出場したのでそこに止める。車を降りて気づいたがそこは満車状態、1台のスペースも見えない。ついている、ラッキーと思いながら店内へ。

記念品を受け取った。すると担当の2人の若い女店員さんが声をそろえて「おめでとうございます」と一礼。何事かと驚くと、引換券に記入されていた「宝くじ抽選番号」が特賞、と教えられた。

これまでに小額の当たりくじは何度かもらったが、特賞は初めて。その場で「3千円分のお買物引換券」を受け取る。当選を知らせる鐘は鳴らなかったが、「儲けた」というのが正直な気持ちだった。

D店を訪ねる前にあるお店に相談に立寄った。実に気持ちよい応対で、店を出たときに降っていた雪を気持ちよく感じ、そままD点の駐車場に入った。

今日はいい日、元日の孫の予言どうり「いい運」がついた、帰りの渋滞が少しも気にならなかった。

(写真:D店の宝くじ当選番号、上段中央が当たっていた。)
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4年目のジンクスに挑む

2009年01月23日 | エッセイサロン
               

岩国エッセイサロン3年目の活動を纏めた「花水木」第3号が発行され、今日の月例会で配布された。待っていたご対面に会員の顔がほころぶ。

106、150、180、この数字は創刊号、2号、そして3号の頁数。昨年1年間に会員の新聞に掲載された創作エッセイは104編、これは2号を30編あまりも上回る。平均すれば1週間に2編が掲載さたことになる。

新聞掲載された作品はその日うちにブログで読み、例会では背景や創作の苦心を聞いているが、冊子になると新聞紙面では感じない重厚さがどの作品にも加わり、いづれもが「この1編」と思わせる。

「今年は4年目の活動に入ります。社長さんから聞いた4年目のジンクスとならないよう、会員一同切磋琢磨しながらまたエッセイを書いていきたい」、まえがに代表のOさんが書かれている。

4年目のジンクスとは「同人誌というものは第3号までは続きますが、それ以降は発刊されないことが多いです」という印刷会社の社長さんの話。長い経験から発せられた言葉、平均年齢63歳の会員はうなずきながらも続ける決意を固めた。

編集校正を1人でこなされたO代表のご尽力に感謝しながら、全編もう1度味わいなおしてみよう。

(写真:左から創刊号・2号そして3号)
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おひなさま

2009年01月22日 | 陶芸
               

眼下の瀬戸内海は白い覆いをかけられたようで近くの島影さえ見せない、今日の山頂からの眺めは濃い霧につつまれている。

山の頂にある焼物教室へ通い始めたのは昨年の1月から、1年間お世話になった。教室の慣わしにもなれ楽しんで手を動かしている。ときには口も一緒に。

教室に入ると緑版に、今日は「おひなさま」と大きく書かれていた。季節の造作として楽しみにしていたテーマだ。昨年の1回目もお雛様を作った。家内は気にいっていた。

今日は昨年と同じ形と、斬新形の2組の雛を作った。粘土の種類で直後は黒っぽい色で、目鼻の見分けすら難しいが丁寧に切り込んだと思っている。昨年の雛よりは進歩しているだろう。

教室全体で数10組の雛が並ぶと、それぞれに顔に髪型、衣装や装飾に工夫があり見ごたえがする。並んで素焼きを待つ雛たちの楽しそうな会話が聞こえてきそうだ。次回の色付けと釉薬、今から考えておこう。

(写真:今年のお雛様2組)
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