日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

お年玉

2008年01月31日 | 生活・ニュース


年賀状が例年になく遅い配達で始まった年明けだったが1月が終わる。月並みだが「いろいろとやること、動くこと、したいこと」など忙しい年初めだった。思い返せるのは元気に過ごせたという事でもある。何はともあれ健康に感謝だ。

「偽」で暮れた昨年を引きづったように今年は「偽」で始まった。長年偽ってきた年賀はがきの古紙配合率の偽装はこの1年をなんだか象徴しそうな出来事のように見える。企業経営者の社会的責任にモラルも含まれる。

定年退職して8回目の賀状、在職時代のそれは少なくなったが、新しく始まった関係がそれを上回り、枚数が若干ではあるが増えた。よしとしよう。

これまでより2週間余り遅れた年賀状のお年玉抽選。1月16日の新聞に抽選結果が載っていないと心配された方もあったやに。16日に載ると無意識のうちに入力されていることはすごいことと思う。

今年の当たりは切手シート5枚、これは昨年の5倍、大幅なアップだった。局の窓口で受領枚数を記入し干支と梅を配したシートを受取る。孫への新聞郵送料5ヶ月分に当たる。ちりも積もればという、嬉しいお年玉だ。

株式会社になった郵便会社、郵便制度発足のころを思わせるような制服に多少の違和感あがる。おとづれるたび窓口業務の女子社員には気の毒な感じがしているのは私だけだろうか。制服も窓口の明るさに一役かっているのだが。

(写真:ネズミ年の切手シート)
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雛人形作り

2008年01月30日 | 陶芸


「焼物をやりませんか」と誘われたのは昨年の秋。パソコン講座などで延び延びになっていたが初めて参加した。
会場は残雪のいろは坂を上った海抜500㍍にある県ふれあいパーク。瀬戸内海の美しい景色が見渡せる緑に囲まれた施設。

テーマは「雛人形」の作製、新調した前掛けをつけ緊張して開講を待つ。粘土工作は子どものころにあったかも知れないが定かでない。講師の見本作製の手順を真剣に見る。緊張をほぐす説明の中に上手く作るヒントがある。苦闘すること1時間余、それらしい形が完成した。

講師のへらを使った小さな手直しを2,3箇所うけて完成した。手直しの要領はこれから多くの場面で応用できそうだ。

講師から「縮み風の感じがいいです」との評があった。粘土を板状にする過程で使用したタオルの生地紋様が残っていた。これから表面の紋様を考える参考になった。

素焼きを済ませ次回は色付け。初作品はどんな具合に仕上がるのか楽しみ。数ヶ月まえから作製に取組まれている方の出来栄えを見ながら、目標は高いと感じた。仲間と1日過ごせ粘土と昼食あわせて千円弱、病み付きになるかもしれない。

(写真:作品1:素焼き前の雛人形)
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古民家

2008年01月28日 | 生活・ニュース


城下町時代の呼び名で「塩町」に武家屋敷風の空き家がある。空き家と言っても長く住む人がいないため、荒れるにまかせたまま建っている。その真贋は知らないが歴史的価値のある建屋という。しかし、その修復保存の動きは聞かない。

道沿いの屋根には瓦の落下防止用ネットが張られ、白壁は落ち、壁の板は触ると砕けそうに見える。斜めに傾いた門を入ると朽ちた平屋が1軒、その周りの雑草の林は今は立ち枯れとなり、より寂しさをさそう。

家から数分のとこにあるこの建物のそばは生活道路になっている。少しだけ落下物や倒壊を気にしながら眺めて通る。時折いろいろなことを思いながら。

  ボロボロの 古民家寂し 風花に
  古民家に 柿ひとつあり 塀のうち
  古民家の 傾く門の 蔓(つる)緑
  古民家を とりまく雑草 枯れしまま
  古民家を 興す人なく 日々崩れ

誰に言うこともなくこんなことをメモしていた。

(写真:荒れている武家屋敷、夏に撮る)
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噴水

2008年01月27日 | 生活・ニュース


どんよりとした冬空 見る人もいない公園の 定められたまま無心に吹き出る水
ピチャピチャと音を立て 敷き詰められた石の上に落ち 帰っていく色のない水
ほんの僅かな時間 描く放物線の先に どんな見聞をするのか

取りとめもなく続く 吹き出る水 ベンチでひとりぼんやりと見る  
同じ形の放物線 繰返し見ても 見定められない
ただ吹き上げて そして落ちる水のほかに 何も読めない

ただ黙々と吹き出る水 三脚を使い 撮る人がひとり
あの撮る人は 吹き上がる水に 何を見つけたのだろう
ファインダーを覗く 横顔の優しさが 目に残る
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作者不詳

2008年01月26日 | 生活・ニュース


毎日訪問するブログの1つに知人のNH。
料理、手芸、パソコン、農作業、花・・・など沢山のテーマで日々のことを「明るくつらつら」と書き連ねておられる。写真の掲載も技巧が凝らしてある。楽しみなブログ。

たまに古典文学の学習効果が披瀝される。とっつき難い分野が「おもしろおかしく」解釈され、最後に今をチクリと風刺してある。最近は枕草子から「ありがたきもの(めったにないもの)、かたはらいたきもの(そばから見て見苦しい)、あさましきもの(驚きあきらめること)」と3連続講座が掲載された。

講座を読んで「われかえりみんとてかえりみるみちかすみおり ただたださびしけりけさのさむさかな」とコメントに返した。

この歌の作者はだれかと手を尽くして色々と調べた。インターネットでも検索したが該当なし。メル友間でもやり取りした。と、NHさんから聞いて「省みんとしてもその跡もないない己がわびしくその心は寒中の寒さに似ている」ということですよ、と話して2人で大笑い。
ブログネタをもらったといいながら分かれた。

(写真:NHさんのブログから)
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万歩計の値

2008年01月25日 | 生活・ニュース


今はよほどの事情がない限り、錦帯橋の四季を眺めながら往復6㌔の早朝歩行(ウオーキング)を欠かさない。

定年後の健康管理の1つとして短い距離をゆっくり歩くことから始めた。陽のある時間にぶらぶらしているのは気が引けるように感じたがすぐにそれは何処かへ消えた。どのコースにしようかなどとデジカメを友にして家を出た。

歩くことが楽しくなり始めたころ「契約社員」として再就職。昼間のそれは出来なくなった。ならば早朝に実行することにし、出勤までの必要時間から逆算した時刻に起床と決めた。

それからは朝刊の配達時間のころに家を出るので配達の人とも、同類の早朝歩行の方とも挨拶を交わす。気持ち爽やかになる。犬連れの人も多い。契約社員の賞味期限が切れてからもこの時間は変わらずに続く。

万歩計は10数年前から使っている。身長・体重・歩幅などをインプットしておくと消費熱量に歩行距離など幾つかのデータを表示するなど優れものだ。そのデータは1週間記録できる。電池交換をすれば一生持つかも。

最近データの異変に気づいた。歩行距離は6㌔と変化ないが所用時間と歩数が少しアップした。時間が延びたことは体力が下降、歩数アップは歩幅が狭まった、ということになる。万歩計感度は正確に作動している。

万歩計は意外な健康管理のデータを出している。このデータを貴重なバロメータとして関心を持つように心がける。長年連れ添った万歩計へ少しだけ情がわいてくる。

(写真:情を感じる万歩計。数値はある日の午前中の歩行数)
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いのち

2008年01月24日 | 生活・ニュース


子どもが氷点下のため池に転落、親・消防救急隊・ドクターヘリ・子ども病院の連携で後遺症もなく助かった。30分もの心肺停止状態からの生還とも表現されていた。画面で父親に戯れる命果報な子のちょっとはにかんだ顔が愛くるしい。

一方で救急車の中で搬送先を待つ、幾つもの救急病院から事情はあるのだろうが受け入れられず、結果として尊い「いのち」が失われるていく気の毒な現実も多くある。

救急車も救急病院などない中学校2年の3学期、期末テストの初日の深夜、勉強中に猛烈な腹痛。父が掛かりつけの医者へ自転車で急いだ。スクーターで快く往診。注射1本。やがて痛みは治まった。冷たい風の吹く深夜の往診、50年以上前の経験を思い出す。

こうした街のお医者さんの惜しみない姿が今の「長寿国日本」の礎にあったのだろう。その上に医術の進歩が加わった。しかし医術は算術ともいわれ、そのたびに倫理感が問われる事態は繰返されている。

年末に手作り門松を作った。小さな葉牡丹などと一緒に水苔を巻いた梅の小枝を松の葉の背に添えた。湿気を絶やさぬようにしていた。いつのまにかつぼみがついていた。それがけさ白梅となって咲いた。つぼみが幾つかある。しばらくは香りを漂わせるだろう。慈しめばいのちの繋がることを改めて教えてくれた。

しかし「命長ければ辱多し」という。長生きすれば何かと恥じをさらすことが多いという古い言い伝えだ。古希・傘寿・米寿とどこまで流れるのか知れないが、これ以上の辱増にならない「いのち」でいたい。

(写真:門松の裏側から見た白梅)
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美しき天然

2008年01月23日 | 生活・ニュース


錦帯橋の畔から公園には幾つもの文学碑、藩士や政治家などの銅像が建っている。公園の奥まったところに「田中穂積」の胸像がある。その前を通るとつい口ずさむある音楽が流れる。
  
  ♪空にさえずる鳥の声
    峰より落つる滝の音   聞けや人々面白き
     大波小波とうとうと    此の天然の音楽を
      響き絶えせぬ海の音   調べ自在に弾き給もう
                       神の御手の尊しや
       (作詞:武島羽衣、1番のみ)

曲は1855(安政2)年、胸像の建つここ岩国市横山で生まれた田中穂積の作曲した「美しき天然」。軍楽隊長として佐世保に勤務したとき作曲したとされ、日本最初のワルツと云われている。

子どものころ、錦帯橋下河原のサーカス小屋から聞こえた記憶がある。なぜサーカスの客寄せに使用されたのだろう。学校帰り商店街をねるチンドン屋の太鼓や三味線、ラッパやクラリネットなどからも流れていた。

年配の観光客の方が、右手で拍子をとり、リズムに合わせ体を左右にゆっくり揺りながら聞かれていた。背後から奥様がシャッターを押されたことには気づかれなかったようだ。回顧されている懐かしい光景はどんなところだろう。

像のうしろの濃い緑の松の葉とその背後の城山のたたずまいが曲の音色に良くそぐい落ち着きを感じさせる。

(写真:美しき天然の音符と田中穂積の胸像)   

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年金協会

2008年01月22日 | 生活・ニュース


    大寒の季節になりました 
     夜中のトイレは暖かく1枚着込んで 
      寒気がしたら早めにおねんね 
       お体お大事に

これは「年金受給者協会」から袋入りのお知らせなどの資料が届いたその宛名の下に書かれていた言葉。年金受給者層ならではの作、微笑む一文。

協会便りは地区担当役員さんの個別配達で届く。年6回、大寒の寒さも酷暑の暑さにも関係なく年金受給者へ年金の現状や親睦の集いなどが届く。会員には5%offの協力店もあり、会員は増加している、と会報にある。

年金増額などというより多くの会員が集い、親睦の輪を広げ、和やかに元気に過ごそう、その中で潤いを見出していこうという活動が主体のように感じる。気軽に参加できる多様な行事やサークルが準備されている。大切なことだと思う。

考えようにもよるが、過ぎたる保護は戒めるとしても、団塊世代以前の勤め上げた人、日本経済の成長を支えた人たちのこれからの福祉と医療の安定策を願うのは不謹慎だろうか。

公園の松は防虫のため啓蟄の日までコモを巻かれて保護される。これは1つの風物として定着した。高齢者にも安心が定着するような何かの施策が欲しいものだ。

(写真:啓蟄まで松の木を虫から守るコモ)
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新聞ありがとう

2008年01月21日 | エッセイサロン


京都に住む小学3年の孫から「新聞ありがとう」と賀状への添え書き。孫の名前をつけた新聞を送り続けて6年余。

日々のたわいないことをデジカメで撮った写真と一緒に載せる。進級や誕生日には願いやお祝いを織り込む。

そんな新聞へのお礼だ。

仮名を読み始めたという嫁のメールで、孫とのコミュニケーションを図ろうとパソコンで作り始めた。やり始めたら面白く季刊が月刊になり今月で80号。

孫は楽しみにし、嫁はファイルにして自分の母親にも見せている。この心遣いが続いている理由の一つかもしれない。

小学校卒業までは頑張って続けたい。

 2008年1月21日 毎日新聞「はがき随筆」掲載
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