日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

山門台座の交換

2021年02月28日 | 生活・ニュース

 菩提寺までは我が家から徒歩2分。寺の開基は大内義孝の次男、大内薩長(法名:瑞雲)といわれる。故あって横山の永興寺和尚の弟子となるも悩みが去らず、和尚の紹介で浄土真宗の僧徒となる。その後恩師の看病しながら1565年に草庵を建てた。これが菩提寺創設の年となっている。その後、数十年近く経った頃、初代岩国領主となる吉川広家が住居地下見のため岩国を訪れたとき瑞雲の草庵で雨宿りされた。

 瑞雲は一行に驚きながら深く礼を尽くし接待した。吉川公はこれを快く思い瑞雲の身の上を訊ねた。大内家出身ながら流浪した瑞雲に同情し、着任後、瑞雲の寺院建立を快く許可し、材木を寄付され本堂が建立された(安政6「1859」年開基談参照)。現在の本堂は1900年ころに火災により焼失し1903年に再建された。しかし寺の入り口にある山門は焼失を免れた。
 
 その山門はおよそ300年前に安条地区のご門徒から木材の提供があり作られたと伝わっている。歴史を感じさせる山門、それを支える柱の台座が経年劣化で傷みが目立ち危険な状態となり、先日、台座交換の修復工事が行われた。工事は山門全体をジャッキアップし石製の台座に交換された。

 300年近く耐えていた木製台座は腐敗が進み、中心はボロボロ状態だったという。「町中にあっても山門とはこれ如何に」といいたいところだが、寺の山門は、世俗の世界と仏道の世界の境にある大切な門」と聞いている。新しい台座に乗っかった山門、これから幾百年も世俗との境界を守るだろう。
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コモの風物詩

2021年02月27日 | 自然 季節

 公園の松の木、冬になるとその大小にかかわらず地面から1㍍ほどのとこに「こも」が巻かれる。巻かれるのは立冬の頃で、翌年の啓蟄の頃にこの装いを取り外す。この様子はローカルTV局では必ずニュースになりそのどちらも放送され、季節の変わりを教えてくれる。松の木が冬の寒さに負けないように防寒用に巻かれた腹巻のようで、見ていると温かそうだし冬の風物詩として親しまれている。

 よく知られているようにこの「こも」は防寒用ではなく松を病害虫から守るという重要な任務を負っている。害虫はマツカレハと呼ぶそうだが、この幼虫が冬には地中で過ごすため幹を下るのでこれを途中で捕らえるという。捕らえた虫は「こも」と共に燃やし駆除する。最近は薬剤散布などでその効果は云々といわれるが、風物詩としては楽しめる。

 「こも」は稲わらで荒く織った「むしろ」、透かして見ると向こうが見える。祝いの宴で鏡開きとして使われる日本酒の入った樽に巻かれているものと同じ。松だけでなく公園などの樹木などを寒さから守るために木全体を覆ている写真もある。植物には大切な冬の羽織もののようだ。

 散策する公園には200本ほども松があるそうだが、このすべてに巻き終わるのに1週間あまり要するという。コモの縛り方は、上側は緩く、下側はきつく縛る。これは、虫が入りやすく、地面に抜け逃げしない巻き方という。縛る紐も稲わらで作った藁縄、これで縛れば弛むことはない。官僚になると決めた時の初心、それを藁縄でしっかり心に縛って職務にあたれ、最近の霞が関に強く思う。
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太陽電池時計

2021年02月26日 | 生活・ニュース

 40年前に太陽電池時計が設置されていることをつい先日知った。場所は錦帯橋畔の吉香公園、その時計は何十回も、いや何十年も目にしているが電気時計くらいに思っていた。気づいたのは、時計と後方の山頂に見える岩国城を撮ろうとして、時計の下の表示版の文字が目に入ってのことだった。「太陽電池時計 1981年1月」それに寄贈者名が載っている。
 
 昨年10月、菅総理は「2050年、日本は温室ガス実質ゼロにする」、と所信表明演説で言及し産業界を驚かせた。経済と環境が政策の中心とする施策の一つで、残り30年でどう変わるのか、具体策はこれから示される。素人でまず思い浮かぶのは再生エネルギーという言葉。排出ガスは出ないが設置が自然環境を破壊する事例も発生しており、美しい自然を保ちながらのエネルギー転換には課題も多い。

 自動車のハイブリット車も姿を消し電気自動車(EV)に変わろうとしてる。現に、海外では新車販売が2030年以降はEV車限定の政策も進んでいる。燃料を水素に変える研究も進んでいる。現在のように、地方の隅々までこうした新しい燃料車が走れるインフラが完成するのはいつになるだろう。

 小さなことだが家庭用時計も変化している。ゼンマイを巻く竜頭巻時計は無公害時計だった。竜頭は時刻合わせのみの電池時計の時代を過ぎ、今はソーラー発電時計が普及し再生エネルギー化されている。さらに電波時計は全く使用者の手を煩わせず正確に動いてくれる。30年先、時計の再エネ化のように身の回りが変わっていき、人にやさしい昔の自然に環境が還ってくれることを願う。
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銭壺山の迂回路

2021年02月25日 | 陶芸

 月2回の陶芸教室、海抜500㍍に在る県の施設で創作を楽しんでいる。施設へは送迎用のバスに揺られ、安心ししゃべったり四季の移ろいを感じたりと、後期高齢者の多いメンバー全員が元気に参加している。施設までは海岸沿いの国土から県道150号線に入り約6㌔くねくねした坂道を上り下りする。現在拡幅工事が進んでおり完成を楽しみにしている。

 そんな150号線が現在、全面通行止めになっている。原因は昨年7月に発生した大規模な法面崩落で現在は復旧工事中で仕方ない。今年の年末頃に車両通行ができるかも、という見通しになっている。そのため迂回路が設定されている。住居地域を外れると150号線より幅員は狭く、150号線以上にカーブは多く、うっそうとした樹林に挟まれた道を進む。

 初めての人は施設のHPで道路状況等の確認が必要です。施設の職員さんは迂回路の落ち葉除去、排雪や凍結防止剤の散布、道路をふさぐ折れた枝の撤去、標識の整備、除草など業務以外で利用者の安全に配慮されている。そんなこともありバスは快適に運行される。もちろんドライバーさんの運転操作も加わってのことだが。

 この迂回路の路線表示は見ていないが施設では林道と表示されている。、山頂まで舗装されており、県道の復旧工事が終われば通行量は落ちるだろから、森林浴に歩いてみるのもよさそうだ。ただ勾配は急で約6㌔強、それなりの準備や支度が必要だろう。そうすると施設を訪れる人も増えるのではなかろうか。車窓から樹林を眺めながら思いついた。
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間もなく還暦

2021年02月24日 | 回想

 散歩の道筋、たまに今日はこれだという目的を定めて出かけることもあるが、大方は気の向くままで決まっていない。良く晴れたある日、今の住まいに引っ越すまで住んでいた家のあたりに来ていた。どうなっているか見てみよう、そう思い懐かしい道を歩いた。多くの家々の様子はすっかり変わっていたが、くねくねした狭い道筋は変わっていなかった。

 その家は1964年東京オリンピック開催の直前に父が建てた。五輪景気で資材の値上がりがひどく建築費がアップし、知り合いの建築士が恐縮していた。家が完成して間もなくだった。私は右側を歩いていたら後方から来た大型の二輪車に当て逃げされ負傷、新しい家で五輪をゆっくり見られた。一番印象に残っているのはアベベ選手が金、円谷選手が銅のマラソンになる。

 父はその家に住み始めて2年と経たぬうちに病で入院、再び住むことは叶わなかった。母もこの家から35年前の春、近所の皆さんの合掌に送られた。私は父の建てた家で30年余過ごしたが、新築し引っ越す時に売却した。そんな家の周囲の様子は大きく変わっていた。

 屋敷に立ち入ることはできないが、そばの駐車場から眺めることができた。継時変化は感じたが外観は出るときと変わっておらず大事に住まいしてもらっていることが分かり、立ち寄ってみてよかったと思った。人でいえばまもなく還暦、建築士が「この家は長持ちする」と話したことを思い出したがどのくらい持つのだろうか。
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洗車日和

2021年02月23日 | 生活・ニュース

 良く晴れて、暑くも寒くもなく、穏やかな日ざし、もう少しすれば「春のうららの隅田川」そんな歌も聞かれそうな気持よい日和、そんな天気に促され久しぶりに洗車をする。気持ちいい日和もだが、車後部に野鳥の糞らしき置き土産がべっとりと付いている。これほどの汚染面積は初めてだ。

 フロントやルリヤーガラスに付いた汚れは、眩しさ防止や見間違いでの事故防止などを考えて気づけばふき取っていた。しかし、本体の洗いは寒気を言い訳にさぼっていた。強い雨の日に運転すれば埃は流されるくらいで我慢していた。野鳥の置き土産を見ながら全体を見ると、雨では落ちない汚れも結構目に付く、いい日和だし洗車に取り掛かる。

 春になると便りの書き出しに「水温む候となりました」としたためるが、今日の水温はそんな文面を思わせ、先日までの冷たさはない。そんな気のせいか、ホースから出る流れ出るシャワー状の水も汚れをよく洗い落としてくれる。GSで、洗剤にまみれた手洗い洗車を見かけるが、我が家のそれは水で流すだけに比べ愛車への思いが違うのだろう。

 ガレージの寒暖計は17度。日差しも良く自然に乾燥してくれ、乾いた布で軽く拭いて洗車終わり。この車に乗り始めて早いもので2年半、秋には車検になる。免許更新も同時期になる。生涯最後の車と思っているが、車検は通るだろうが、更新が叶うか否か「それが問題だ」、聞いたことのある文言が浮かぶ。寒波が近づき今夜から再び寒くなる、まだ気を抜けない。
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メジロとヒヨ

2021年02月22日 | 自然 季節

 「メジロ用に買ったミカンがつきたので今期はこれで終わり、メジロたちよ有難う」。あるブログに楽しませてくれたメジロとの惜別が書かれていた。どのくらいの期間お付き合いされたのか分からないが、メジロがいい思いでを残してくれたことが分かる。我が家も短い間だがもうすぐ別れの時がやって来る。雪の日の羽の薄緑と雪の白とのコントラストは思い出になる。

 しかし、この楽しみを邪魔する生き物も登場する。当初の何日かは姿を見せなかったヒヨドリ、これが表れるとミカンがいくらあってもメジロはありつけない。ヒヨが表れるとメジロは逃げる。ヒヨに掛るとミカンの1個はあっという間に平らげてしまう。メジロはついばむだが、これに比べるヒヨのそれはまさに食べる、という表現になる。

 これまで1羽で来ていたヒヨが今期は2羽で現れる。これは始めてのことで「つがいのヒヨ」だろうと見ているが、2羽がミカンに近寄るとメジロはありつけない。そこで、ヒヨをミカンに近づけない、ミカンをつつけないように邪魔する物を置いて観察した。メジロはしっかりついばんでいる。

 ヒヨも去るもの、何度かやって来て様子を見るうち、メジロの動きを観察したのか、メジロの通り口から入り込み、障害物を押しのけてミカンにたどり着いていた。敵ながらあっぱれ、といいたいが、追い払うしかない。そして障害物に工夫を加える。自然界の生き物に餌をやることは、自然界の習性を変えることにならないだろうか、などと毎年思いながらミカンを置いている。まもなく我が家の買い置も底をつく。
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とは言うものの

2021年02月21日 | 生活・ニュース

 散歩かてら買い物があり近くのスーパーに立ち寄った。この日はちょっとしたポイントサービスデーとかで密ではないがかなりの買い物客で混んでいた。最初の品を中腰になって選んでいた。突然、後方から私に突き当たった人があり、陳列に倒れ込みそうになったが、かろうじて難を逃れた。

 振り返ると腰がくの字に曲がった年配の男性が当たったと分かった。それだけではない、さらに押しのけるようにして隣の並んでいる人との間に入り込み品選びを始めた。隣の人も怪訝そうな顔で割り込んだ人を見ていたが、姿を見てその場を去っていった。割り込んだ人の連れ合いらしき人はそんな様子を気にしていない。ひと言いいたいが、体の様子からそれを控えた。

 2品目を選んでいる時「お元気ですか」と声を掛けられたが初対面の人、間違いと気づいたらしく「頭の格好がよく似ていたので」といい笑う。自分では頭髪が薄くなり何かにつけ気になる部位が似ているとは、たとえそうであっても耳にしたくないこと。私に似ている人とはどこのどなただろう。

 短時間の買い物でこれほど思いもしないアクシデントに出会ったことはない。これはブログネタか、そう思いなおし店を出る。真っ青な空は店内での気分を一新させてくれたので散歩を続ける。垣根の上からのぞい紅梅が、春のような暖かい陽気をうけ誇ったように揺れている。先ほどのことは帳消しに、そう話しかけているように思えた。
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原生林の薄化粧

2021年02月20日 | しっちょる岩国

 先日、今冬2度めの雪の朝、澄み渡る真っ青な空を背景にして岩国城が朝日に輝いている。城は我が家から直線で1.5㌔くらい離れているがいつ眺めても飽きることのない光景、この眺めを求めて家を建てたわけではないが贅沢している。特にこの季節の雪景色には感動する。岩国城は初代藩主の吉川広家が、錦川が山裾を取り巻く山の頂に1608年築城、現在の城は1962年に復元された。

 築城されたのは城山、標高300㍍で城のある場所は同200㍍。この城山は広家入国以来約400年斧を入れぬため原生林となっており、林野庁から「自然休養林」として指定を受けている。全山がシイなどの常緑広葉樹に包まれ、春の緑褐色の若葉は美しい。成長すると樹冠がドーム型になりブロッコリーが集まったように見える。樹木の種類は約2,000種。草木類は350種。シダ類約100種を数え、暖地性の植物も多く、学術的に注目される植物も多くある(「いわくに通になろう」参照)。

 吉川公園に連なる紅葉谷公園から登山道を歩いて上る。我が家から城まで急ぎ足でおよそ1時間、最近はゆっくりで時間を測らないことにしているが、上る頻度は大幅減となっている。途中は森林浴をしながら城下を眺めながら町の変化をうかがっている。

 この原生林の中を磁石と地図を使って指示された地点を見つけ、通過して目的地に達する時間を競うオリエンテーリングのパーマネントコースがあった。2度ばかり挑戦したが麓から急斜面を上り城一帯を歩き、尾根を上り護館神、さらに尾根を歩き急斜面を下るコースだった。今はどうなっているのだろう。
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遊技場の復活?

2021年02月19日 | 地域

 先日出会った知人が「コロナ発生以降、パチンコとすっかり縁が切れた」と話す。パチンコ業界の方には気の毒な話しだが、そうなった原因はこうだという。新型コロナウイルスの感染源の一つのようにパチンコ業界が名指しされた。大都市では休業要請に応じない店名が公表されることになった。

 こうしたことを受け、地方でも感染を恐れてパチンコ店の駐車場はカラカラになった。時間があれば小遣いの範囲で楽しんでいたが、高齢でもあり感染を恐れ足が遠のいた。結局、パチンコ店からのクラスターは発生しなかった。その人が話すには、球打ちを真剣な思いで楽しむ者が、隣の同じ思いの人とぺちゃくちゃしゃべらい。パチンコ店を感染源と思いついた人はパチンコをしたことが無いのだろうと断定する。

 パチンコ、時間待ちや待ち合わせで球打ちしたことはあるが、もうけちゃろう、という気で店に入ったことはない。といっても何十年か昔になる。球を左手1個づつ穴にいれ、右手でその球をはじくという時代のこと。左手で機械のように球を連続で入れる人に尊敬の念を抱く、そんなことの思い出はあるが勝負に勝ったという思い出はない。パチンコ店もその数が減った。

 そんなパチンコ店、コロナ感染の先行きが不明なころに遠のいていた折り込み広告が昔の姿に返ってきたように感じる。何月何日、何時、新台入れ替え、各店とも似たようなコピーで裏面は白紙。この白紙が役にたつ。クラスターにならないで楽しんで欲しい。19日ぶり県内のコロナ新規感染者はゼロ、続いて欲しい。
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