ことし最後の朝はうっすらとした雪化粧で明けた。一日、強い風に雪が舞う荒れ模様の大晦日だった。そんな昼過ぎの一瞬、よく澄んで晴れ渡る青い冬の空が現れた。のみ込まれそうなその色を背景にした岩国城は凛として見えた。
60代になると「毎日が短く、1年過ぎるのが早い」と現役のころ何人かの先輩から聞かされた。それらの人はみんな趣味や地域活動など生き生きと動かれていた。その60代を今年の秋に通り過ぎた。退職後4年間、契約社員として働いた後は毎日が日曜日となった。
幸い、いい仲間に出会え、色々なことへ参加することができた。おかげで、毎日、今日は何をして過ごそうか、など悩むことなく来れた。やることが面白いという自身の気概と妻の支えがあったからだ、と思う。凛とした岩国城を眺めたとき、ふとそんなことを思った。
多少の災いはあったが、除夜の法要と除夜の鐘つきでことしも終わる。
稚拙なブログですが今年も多くの方に訪問とコメントをいただき有難うございました。来る年もよろしくお願いします。
よい新年をお迎えされることを念じております。
(写真:何かを諭すように見えた岩国城)