日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ダルマ再登場

2011年01月31日 | 生活・ニュース
           

物置の棚を整理しながら探し物をしていたら、その奥でダルマが大きな目で見つめている。そうだろう、何年もこれほどに棚の物を動かしたことはない。そこの主のようなダルマが驚くのも無理はない。

このダルマ、息子の入園のときと卒園のときに片目ずつ入れたダルマだから、かれこれ30数年前から我が家の一員に加わったことになる。その子、私の孫はこの春に小学校を卒業する。ダルマに目をいれることはなかろうが、日の目を見たのは何かの縁だろう。

ダルマは倒しても倒れてもすぐに起き立つ、運のいい縁起物として古くから日本の生活になじんでいる。達磨大師の座禅を模した張り子という。大師は色白の顔に濃い眉と全体を覆うようなヒゲをはやしていたのだろうか。顔と赤い身体のコントラストがユーモアを誘う。

孫は女の子、春休みにはちょっと帰省するという。ダルマに興味はないだろうが、縁起物のダルマだ。帰省のとき使っている机にのせて卒業を祝ってやろう。汚れもなくつや艶のダルマ、若そうに見える。この元気さを孫も見習ってほしい。

(写真:久しぶりの外の世界に大きな目をしているダルマ)
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カフェ楽しく

2011年01月30日 | パソコン講座
           

「岩国市民活動支援センター」には市内で活動している80グループ近くが登録している。「市民活動」とは、ボランティアやNPOなど非営利で公益性のある、自発的で主体的な市民による活動、と説明されている。

1年に1度、登録団体が集い自分たちの活動報告や紹介を市民のみなさんへ紹介する。またグループ同志は親睦をはかるという催し「市民活動カフェ2011」が開かれ、所属するパソコンの会も参加した。会場の市民館は多くの来場者で盛り上がり、外の寒気を忘れさせる。

会の「パソコンでつくってみよう」、来場者の中には「去年はこれを作ったから今年はこちら」という子ども達もいて、つくってみよう、は定着してきたのかな、と嬉しい反応も見られた。

毎回のことだが、マウス操作出来る子どもが多い。マウスより小そうさな手でうまく使いこなす男の子は、自分で「うん」と返事をしながら、教えるとおりこなしてくれた。お孫さんの名前いりしおりを作られた方も多かった。

こうして来場された人と楽しく毎回応対が出来るのは、事務局担当者の目に見えない準備が整っているからと感謝している。




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来なかった賀状

2011年01月29日 | エッセイサロン
           

帰宅を待っていたかのようなタイミングで電話のベル。掛けてこられた人は私との出会いを簡単に話された。すぐに思い出した。私より10歳くらい年長の女性。何の用事かと思いながら、季節の挨拶をした。

話の大筋はこうだった。昨年、小学校の恩師からの賀状に、これが終わりになるかもしれない、入院先の病院から届き心配をしていた。そのとおり今年はその達筆を見ることができなかった。昨日、掲載された投稿「年賀状読み…」を読み、恩師を懐かしく思いだした。

恩師との出会いは偶然で、離れたところに住む者どうしなので、ずっと書面のみの交流だった。そしていくつかの思い出を話された。話すうちに、思い出が高ぶってくるのが話し方から伝わる。いい恩師だったのだろう。

この女性の住まいは我が家からそう遠くない。暖かくなったら話に行きたい、という言葉で長電話は終わった。

投稿が掲載されると電話やメールで、読まれた感想が届く。ありがたい、といつも思う。照れながら聞いたり読んだりする。嬉しいものだが、今日のような話は初めて。電話の女性は主人を亡くされて長い。話し相手がほしかったのか、小さな投稿にその役目があったとしたら、思いがけない喜びになる。

(写真:きのう掲載された投稿)
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年賀状読み返し感慨

2011年01月28日 | エッセイサロン
(2011年1月28日 中国新聞「広場」掲載)

お年玉つき年賀はがきの抽せんが終わった。当たり番号を探しながらあらためて読み返す。大方の人と年に1度だけの情報交換。そこにはうれしい知らせが多い。しかし「これで年賀を失礼します」と書かれた何通かがことしも届いた。

 「年と病でことしは賀状を毎日少しずつ書いた。ことし限りで失礼します」。続けて病状を記された一枚に目が潤む。

 病を押して書かれた一字一字にきちょうめんな性格がしのばれる。1年にはがき1枚だが、何十年も続いたその交流に感謝を込め、お見舞いのはがきを出した。

 メールの普及で、年賀はがきの利用者が減少しているという。外国ではクリスマスカードを送り合う習慣がある。年賀状は新年のあいさつと近況を報告し合い、日ごろの疎遠を埋める大切な日本の文化だと思う。

 私の賀状は、版画からパソコンヘ変わって長い。それがいつまで続くか分からないが、キーが打てる間は続けたい。

 これまでとは違った思いで賀状の整理をしていることに気づく。古希をすぎて初めてのそれがそうさせるのだろうか。
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高い運転席

2011年01月27日 | 生活・ニュース
           

高齢者の運転免許証返納が増えていると報道されている。高齢者の運転にかかわる諸々がそうさせている、ということはよく理解している。それだけに毎日の運転では気を使っている。

免許証返納された方はその後の外出などの便はどうされているのだろう。公共交通機関のそれが便利な都市部では、多少の不便はあっても凌げるだろう。多少の歩行が加わるということは身体に良いかもしれない。

地方の都市で高齢者のそうした変わりをしてくれるのは家々の軒をめぐうように走るバス。市では高齢者に優待乗車証が交付されており、何かの折に使っている。先日、はじめて高齢者へ配慮した低床バスに出会った。

名の通り乗車ステップの高さは縁石ほど。お年寄りに優しい作りだ。車内の低床部分は一部で、残りの席はそうでないバスと同じ。車の構造から無理からぬことだろう。低床部分の席に腰をおろす。驚いた。窓の下部が頭の高さ。景色を見るころは出来ない。ちょっと陰気だ。

低床席から見ると運転席が異様に高い。家の階段2、3段分くらいある。座っている席の高さでの運転は不可能なことはわかる。運転手、最近はドライバーさんと呼ぶということだが、それとは違い操縦者の後ろ姿に思える。

降車。優待乗車証を見せ既定の運賃100円を運賃箱へ入れる。「有難うございました」とドライバーさんの声が背中に。いつか選んで利用するかもしれない低床バス、その第一印象は悪くなかった。

(写真:異様に高く見えた低床バスの運転席)
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芭蕉のドラマ

2011年01月26日 | この木
           

1年の間に植物は色々な姿を見せる。それは大方が子孫へつなぐための営みだ。桜、葉を落とし、小枝は寒風にさらされながら蕾を育てる。そして花を咲かせる。人はそれを待ち、寒さの遠ざかりを喜び、新しい芽吹きも喜ぶ。そんな1年を送る桜も幹は逞しく根を張っている。

葉が風に小さく引き裂かれ始めると寒さがやってくる。その色は瑞々しい緑から黒こけた茶色へと変わる。その色が濃くなるに従い、葉はちぎれ落ち、茎は腐食したようにその背丈が次第に低くなりはじめ消える。そこにその植物が在ったことを知らなければ、見向きもされない。それは芭蕉。

冬らしい風が緩み始めると、季節の移りを待っていたかのように白っぽい緑色をした新しい芽が枯れ草の間に見え始める。その育ちぶりは驚異的で、数日も見なければそこらあたりに植えたように生えそろう。

ここ何年か芭蕉が繰り返す、枯れと生を見ていて、自然に備わったとはいえ1年1年を懸命に生きている健気な姿に、学ぶものを感じる。

昔は茎から繊維を採り、芭蕉布が織られ紙の原料にしたという。その葉をとって習字をしたともいう。風に破れやすいため庭忌草として敬遠される芭蕉だが、1年の間の変わり身にはドラマを感じる。

(写真:やがて茎も見えなくなる枯芭蕉)
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昨年の8倍

2011年01月25日 | 生活・ニュース
            

1等は百万分の1、2等は百万分の3、3等は1万分の1、4等は百分の2。これは今年のお年玉付き年賀はがきの当選確率を示した数字。何十年、当選番号と届いた年賀状の番号を比べてきたことだろう。切手シール以外は当りなし。

3等までは、いくつかの景品から選べる工夫がされている。さ~と目を通したが縁がないのでその品を記憶していない。ローカルニュースでは高位当選者が紹介されることもある。絶対にわ売れない1枚になるだろう。

我が家の当たりはず~と4等の切手シール。それが昨年は1枚、ところが今年は8枚、倍率だけでいえばなんと8倍ということになる。振り込みで訪れた郵便局で受け取った。200枚近く出したから、確率としてはよかったことになる。

ピンクの背景が50円、ブルーのそれが80円で、白の子ウサギが描かれている。孫へ出す封書には使えるが、高齢の男性にはちょっと首をかしげる、といううのが受け取った切手への独断的な印象。

郵便事業は赤字といわれるが、このお年玉年賀はがきの収支はどうなのか。そう思いながら、この歳で唯一もらえるお年玉として受取った。「ありがとうございました」という窓口担当者の声が、今日は明るく聞こえた。

(写真:今年の4等当選はがき)
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ゴンドラに学ぶ

2011年01月24日 | 生活・ニュース
                 

昨年の暮れ、城山ロープウエーのゴンドラが更新された。24年間吉香公園から城山山頂へどれだけの人を運んだのだろう。桜がデザインされたそれは「山頂と山麓を「結ぶ」、観光客(人)と岩国(場所)との縁を「結ぶ」という意味から、「蝶結び」の飾り紐が描かれた、と説明されている。

乾いた冬日に照らされるゴンドラは少しまばゆい。青と赤の2両が交互に登り降りする。乗客の皆さんの笑顔が新しいそれを祝しているようの見える。

標高200メートルの展望台までおよそ3分。そこからは吉香公園、錦川と錦帯橋、旧城下町から、遠く岩国基地、瀬戸内海の島々までの眺望が楽しめる。元日の日の出を迎える時は、老若男女が身を寄せ合ってその時をまつ。

昇れば降りる赤と青のゴンドラ、途中でのすれ違いの一瞬を除いて2台が並ぶことはない。それでも息の合った連れあいのように昇り降りしている。当たり前のことだが無縁社会とは無縁の営みのように働き続ける。

眺めてみると単調だが真っ直ぐな働き、疑うことも疑問も持たないその姿勢が何十年も続く、真摯に学ぶことがあるようにも見えるが、多情な世情ではどこまで通用するものだろう。

(写真:今日も大勢の観光客を乗せて昇っていく)
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冬の紫陽花

2011年01月23日 | この木
           

この時期、多くの花や樹木は、葉を落とし冬日を浴びている。風に揺れるその姿は、寒さに耐え、春へ備えての準備体操をしているようだ。風に折られた小枝が自然の厳しさを教える。

梅雨のころの代表的な花のひとつに紫陽花がある。庭や公園など広い範囲で植えられ、広く親しまれている。低木で、青や紫やピンクなどの花を密につけ、手毬のように咲く。咲き始めの頃は白っぽく、次第に色が変ってくることから「七変化」とも呼ばれる。

紫陽花の冬の姿を目に止めたのははじめて。はじめは何かと思った。ウオーキングで通るそこには20メートル近くに渡って、人の背丈を凌ぐ紫陽花が咲き乱れるところだということを思い出した。我が家の鉢植えののそれとは違いすぎる。

葉を全て落とした茎。その先端にはあの花に似た枯れたかぶり物が付いている。帽子をかぶったようなそれはマンガチックでもある。でも、あの帽子状の枯れたものは冬の紫陽花でどんな役目をになっているのだろう。

周りの桜もみんな裸木、そんな中で紫陽花の枯れた帽子一つだとちょっと楽しそうだが、群ると宇宙人に出会ったようでちょっと異様。これから、どんなになに変わっていくのか、気をつけて見ていこう。

(写真:周りの裸木に囲まれ存在感を示す冬の紫陽花)





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この木

2011年01月22日 | この木
           

 この木なんの木 気になる木      この木なんの木 気になる木
  名前も知らない 木ですから      見たこともない 木ですから
   名前も知らない 木になるでしょう   見たこともない 花が咲くでしょう

これは「日立の樹」と一緒に小林亜星の曲に合わせて歌われたCM、よく知られている。あの大木は今も凛としてその存在感を示してくれているだろう。

散策、ウオーキングなど歩いていると色々な形をした大小の木を見る。それは道沿いに、公園に、垣根の内側になどいたるところで折々の姿を自然のままに眺めることができる。

退職してから町を歩くことが多くなった。現役のころには出会うことのなかった地域の人との出会いが増える。会話も交わす。町の様子を観察することもある。子どものころとは随分に変わったことに、ようやく慣れた。

それと同じで、姿かたちの面白いものや、どうしてと疑問を抱く珍木に出会うこともある。そんな木や樹をカテゴリー「この木」で残してみたい。

(写真:桜の古木の空洞で育っている2本はなんの木?)
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