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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

久しぶり

2025年06月14日 | エッセイサロン

 毎日新聞西部版の「はがき随筆」は半世紀の歴史ある投稿欄。投稿の文字数は252文字。昨春からメール投稿も良くなったが、それ以前の本文は1行14字×18行が規定だった。素人でもダラダラ文章がいいとは思わなが、252文字は超難関だ、同好会へ入会した日に説明を聞きながら思った。

 字数制限の文を書いたのは高校時代の新聞部での記事作り、社内報の原稿くらいしか思いだせない。しかし、入会したその日の夜に「彼岸花のころ」というはがき随筆を書き封書で投稿した。投稿から10日あまり過ぎた日、初投稿が掲載れ、驚きと喜びは年齢に関係ないことを改めて知ったことを思い出す。

 毎月数十点の投稿作品が掲載される。掲載作品から入選3編と佳作7編が複数の選者によってえらばれ、結果が翌月上旬に発表される。入選作からは県大会の年間賞が選ばれる。最高は文科大臣杯だからスゴイ。投稿者はみんな県大会へ招待されることを目指して252文字に挑戦している。同好会、今は解散しているが西部管内でトップクラスの仲間もいて刺激された。

 今回の入選は久しぶり。前回は新型コロナの猛威に押され県大会が中止で参加出来ず残念な思いをした。さて今回の私の入選作が県大会へ残れるかは神のみぞ知ることだが、高望みせず、老化防止と掲載100編への目標を目指してマイペースで投稿を続けよう。投稿できるのも健康のバロメーターと思っている。

 (今日の575) 入選の紙面の名前飛び込んだ
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私も歌えた

2025年05月26日 | エッセイサロン
2025年5月26日 毎日新聞「わたしの気持ち」掲載

 本欄の「カラオケ万歳」(4月10日)を拝読しながら、書き出しの数行は、私の経験と同じで驚いた。筆者が努力をされて、カラオケ万歳になられるまでの楽しい過程を心地よく読んだ。
 私も人前では音痴で歌えないと決めこんでいた。就職してからも「歌のない宴会が大好き」。そんな冗談を言っていた。しかし、仕事でいつまでも「歌えない」では通せなくなった頃だった。ある飲み会の流れでカラオケに誘われた。私は歌わなかったが、仲間か歌った伍代夏子の「戻り川」の映像が地元の国名勝・錦帯橋周辺の美しい景色だったことが気に入った。そして 「よし、これを持ち歌にして『歌えない』を解決しよう」と思いついた。
 といって誰かに教えを乞うことは思いつかず時間は過ぎていった。通勤で車を運転しながらふと思ったのは、車中でCDをかけ歌ってみることだった。歌詞は早く覚えられたが、カラオケで歌う勇気はなかなか出なかった。
 どのくらい練習を重ねただろうか。ある宴会の流れのカラオケで初めて披露した。点数は忘れたが、みんな驚いて「歌えるじゃないか」と拍手してくれた。最も驚いたのは自分だった。それからは持ち歌を増やそうと頑張った。
 退職してから歌う機会はなくなったが、音痴だった自分の懐かしい思い出だ。「涙みせたら」の歌い出しはいつまでも忘れない気がする。

 (今日の575) カラオケが何とか歌にしてくれた
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中学生活躍 にぎわう催し

2025年05月22日 | エッセイサロン
2025年5月22日 中国新聞「広場」掲載

 岩国市の国名勝・錦帯橋一帯で4月29日に恒例のまつりがあり、城下町の風情漂う本町通りでは「本町ええんじや」が催された。好天にも恵まれて家族連れが多く、ふだんはあまり見られなくなっていた子どもたちの喜々とした姿が目立った。
 通りには店や民家の軒卞、駐車場に、飲食や雑貨などのブースが出ていた。その中に、地元の中学校名の入ったジャージー姿で出店を手伝うたくさんの生徒たちを見た。張りのある元気な声で、積極的に応対する姿はすがすがしい。
 にぎわいの復活を願い、地域の皆さんが企画した催しという。「予想を上回るにぎわいで、中学生の活躍に感謝した」 「中1の生徒が米国の人に応対」など交流サイト (SNS)を見ると、地元の方たちが喜ばれている様子が伝わってきた。
 ここはかつて「岩国の銀座」とも呼ばれた通りである。昔を知っている一人として、本町通りのにぎわい復活を目指し、これからも中学生を含む若い人たちが頑張って活動されていくことを願っている。  


 (今日の575) 賑わいに城下の風情目を覚ます
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おはよう

2025年05月15日 | エッセイサロン
2025年5月15日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 小学校入学のころから我が家の前で登校姿を見て「おはよう、行ってらっしゃい」と声をかけると「おはよう」と小さな声で返してくれていた。3年生ごろから「おはようございます」と先にあいさつをくれるようになっていた。身長が伸びるに従って声も大きくなった。
 朝の一言を交わすだけで、名前も知らない男児と何だが親しくなった気がした。
 卒業式の朝だった。いつものあいさつの声がひときわ大きく聞こえた。中学校は方角が異なり我が家の前を通ることはない。大きな声のあいさつ、いつか出会ったら交わしてみたい。


 (今日の575)  おはようはわずか4文字で気持ち晴れ
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張り出してます

2025年05月14日 | エッセイサロン

 先日書いた「『貯筋』に取り組む」、久々の文春掲載だったが、これを整骨院の院長さんに読んでもらおうと、誌面のコピーを届けた。そのコピーが院内の待合席の壁に張り出されていた。院長いわく「当院のことが書いてあるので読んで」と来院者に紹介しているという。院長には喜んでもらえ喜んだが、エスカレートしたようだ。

 読んでもらった人の感想として「私の経験と同じことが載っている」「分かりやすく書いてある」など、悪い感想はあっても言いづらいだろうが「誰が書いたのか」には近所の方と答えられたそうだ。医院の近くにかつて新聞投稿を50年くらい続けられた方がおられ、作品集を手にされたこともあり投稿には関心をもたれている。

 陶芸の同好会に入会したのは18年くらい前になる。年月は重ねたが、思ったり想像した通りの作品はこれまでにない。釉薬が思わぬ色合いを創り出してくれたことはある。そんな事で「いつか逸品を」という投稿をした。それが採用された。次の陶芸教室の日、その投稿が拡コピーされ教卓の傍に掲示してあり驚いたことがある。

 先日、家の前の道路を掃いていると通りがかりの方が、「『こだま』への投稿を続けておられますか」と声が掛った。「こだま」は中国新聞朝刊のコラム。それから数日後に掲載されたので読んでもらえたと思う。ときどき読んでるいよという声がもらえる。脳トレを兼ねて読んでもらえる文書を考えながら綴りたい。

 (今日の575) 投稿はメール利用で手間いらず
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「貯筋」に取り組む

2025年05月11日 | エッセイサロン
2025年5月10日 文藝春秋2025年6月号 「三人卓子」掲載

 三月中頃だった。しゃがもうとした時に両膝が強張りしゃがみきれず、軽い痛みも感じる。特に無理をした覚えもなく、様子を見ていたが解消しない。
 近くの整骨院で診てもらうと、「太ももの筋肉が弱っている。まず筋力をつけることが必要」と言われた。大腿四頭筋と膝との関連について詳しく説明を受け、片方ずつ足を上げるエクササイズを習った。しかしこれも一気にやりすぎると筋肉疲労を起こすので徐々に回数を増やしていく。さらに、筋力アップのためのウォーキングとスクワットは膝の快復にはよくないと注意を受けた。
 そんなことから、五月号の特集「肩ひざ腰のアンチエイジング」(取材・構成 長田昭二氏)のひざの項『ウォーキングより「足上げ」運動』(桑沢綾乃氏)を真っ先に開き、一気に読み、そして読み直した。膝の健康のためにはサプリに頼ることなくコツコツと「貯筋」に取り組むことが重要だということが、具体的に詳しく載っており、よく理解できた。
 記事の前書きに、肩ひざ腰は「加齢の影響を受けやすく、またひとたび機能が低下すると生活の質の落ち込みが大きい」とある。しゃがめないことが、生活にどれだけ支障をきたすかよく分かった。今回の記事を参考にし、老化による運動器の機能低下を遅らせ、生活へのダメージを軽減したい。この記事はコピーし保存しておく。
 ▼「足上げ運動」は、やって・みると意外につらいですよね。でも、毎日続けることで ひざ周囲や太ももの筋肉が付き、次第にラクになっていきます。そうなったら「一日二回」を「三回」に増やすなど、自分に負荷をかけてみてください。私も毎日続けますので、一緒に「貯筋」に励みましょう。(長田昭二)

 (今日の575) 取材者のコメント載ってまた嬉し
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恋 文

2025年05月10日 | エッセイサロン
2025年5月10日 中国新聞「こだま」掲載

                
 70年ほど前の中学2年の時のことだ。奇妙な体験をした。仲間うちの秘密にしてきたが、もう公開してもいいだろう。記してみる。
 当時は教科ごとに教室が換わり、私たち生徒が移動するシステムだった。自分の教室の授業は自分の席に座る。机のふたを開けると半分に折られた白い紙が入っていた。覚えがない。開くと文字で埋まっている。
 「何だろう」と読み始めて驚いた。私には全く縁のない恋文だ。聞いたことはあるが実物を見たのは初めてである。どんな顔をして読んでいたのか忘れてしまったが、周りの数人が「何だ」と寄ってきた。人の秘密を知ったことで授業はおろそかになった。
 恋文を書いたのは別のクラスの同級生で同級の女生徒宛てだった。昼休み、読んだ数人で恋文をどうするかで輪ができた。「見つけた者が書いた者へ届ける」という声に誰も異議を唱えず、そう決まった。ただ、 「俺たちだけの秘密で漏らさない」と決めた。
 書いた彼をよく知っていた。下校時に「誰にも漏らさないから」と手渡した。 「お前の机で良かった。どこに忘れたか、気にしていた」とほっとしていた。
 卒業後、彼も彼女も私も進路が異なり、2人がどうなったのかは分からない。
(写真は卒業時の母校全景 講堂と校舎3棟 右奥は法務局と裁判所)
 
 (今日の575) 突っ張りが支える校舎懐かしい
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危険なカセットボンベの経年劣化

2025年04月30日 | エッセイサロン
2025年4月30日 毎日新聞「みんなの広場」掲載

 異常な寒さたった今年の冬は鍋料理が多く、カセットコンロをよく使った。働いたコンロを掃除しながら、カセットボンベについての注意をふと思い出した。2年ほど前、ボンベが爆発する事故が起きたというニュースを見ながら、ボンベにも寿命があるのかと疑問を持った。
 食品の消費期限については気を配っているが、ボンベの耐用年数には無関心たった。初めて注意書きを読むと「製造後、約7年を目安に使い切ってください」とある。そのボンベは5年が過ぎたところだった。年数がたつと経年劣化で事故を起こす危険があるという。
 夫婦2人暮らしで煮炊きの量は少なく1本のボンベを何度も使う。ため置さしていると年月が過ぎてしまうから、気を付けなくてはいけない。ボンベの中身は可燃性ガス。火気に近づけない、衝撃を与えない、燃焼状態を確認して鍋をかけるなどの注意も必要だ。バーベキューの季節も事故なく楽しもう。

 (今日の575) 簡易でも使いかたには気をつけて
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「読むだけ」質疑に違和感

2025年03月30日 | エッセイサロン
2025年3月30日 中国新聞「広場」掲載

 衆参両院の予算委員会のテレビ中継を、在宅の時はできるだけ見るようにしている。議員と閣僚のやりとりを追っていて、以前から気になっていることがある。
 それはメモを見ながら読むように質問する議員がいることだ。答弁も同じように、答弁書の文字を読むだけという閣僚がいるのはいかがだろうか。
 読むのに集中して相手の顔を見ていないこともある。質問は問いただす気迫に欠け、答弁は早口になりがちだ。お互いこれでは熟議になるまい。
 文章通りだからか専門用語も飛び交う。視聴者も理解できるように簡便な言葉でしてほしい。
 また、中継は車の運転をしながらラジオで聴くこともある。図表を指しているのだろうが、「赤い線は」とか「黄色の囲みの箇所は」などと言われても意味が分かりづらい。決められた時間ではあるが、言葉で説明して
ほしい。
 国会の会期も後半に入る。政治改革や物価咼対策などに議論を尽くし、結論を出して参院選に進んでほしい。

 (今日の575) 答弁書読まずに顔上げ出来ないの
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ひと粒の命

2025年03月24日 | エッセイサロン
2025年03月24日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 主食である米、品薄で異常に高くなっている。改めて米の重要性に思いを巡らせていたある日、短い文章に出合った。
 「お米の一粒々々は、それぞれはかけがえのない命を持っていて、その命が人の命に変わっている」
 食べ始めに「いただきます」と口にはする。だが、かけがえのない命を持った米などと思ったことは一度もない。
 いつも当たり前のように発する「いただきます」。これからは小さな命への感謝を込め、よく噛んで頂こう。
 それが小さな命を生かせる、頂く者の道だと思い。

 (今日の575) 稲みのり農夫の顔も黄金色
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