ハチク、サヤエンドウ、ソラマメ、グリンピース、タマネギ、ホウレンソウ、チシャ、ダイコン、これは午前中にあちこちから頂いた畑の作物。いずれの食材も季節感を味わえるひと品としてありがたくいただく。とはいえ、夫婦だけの食卓には十分すぎるので、鮮度の落ちないうちにと、少しだがお裾わけ、いや貰ってもらった。「エンドウ、ソラマメ、カツオのたたき、あんまり食べるとお腹をこわす」という例えがある。旬のものも過ぎては災いということだろう。
いただいた野菜は我が家でも自給用の野菜として少しばかり作っていた。しかし、畑が用地買収にあってから後はネコ額ほどの菜園経験はあるが、それも昔の話になった。最近、月に1度、ある農園にお邪魔し鍬や釜を手にしているが、体力の衰えていることを実感するものの、農作業を楽しんでいる。次回はジャガイモ堀ができるかも、リーダーのその一言を楽しみにしている。
畑作物の名前について特に興味を持ったことはなかった。そんな調子だから、ソラマメは「さやを天に向けて実るのでソラマメ、空豆と書く」と聞いたとき、突拍子もない名付けと思ったが、知らないのは私ひとりだった。そういえば45度の角度で天に向かって飛翔でもしそうな体勢をしてる。
親指の先のようなソラマメ、一粒一寸くらいが主流の大きさという。さらに、ひとつのさやに、大きさのそろった豆が三つ入っているのが上質で美味しいと載っている。頂いたそれの外観からは三粒が多そうなので楽しみだ。最近は塩ゆでしてビールのつまみにしている。母はゆでて皮をむき、潰して餡の足しにしていた。そんな柏もちを喜んで食べた記憶だけは残っている。