日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

芭蕉の実

2022年08月31日 | 自然 季節

 芭蕉、子どもころには我が家に由来は知らないが数本植わっていた。そのころは祝い事や祭りになると各家庭で四角い押し寿司(今は岩国寿司として観光に一役買っている)を作っていた。その各段の仕切りに芭蕉の葉を使うため、近所からシーズンになると取り来られた。観光用では段仕切りに野菜が使われたいるようで、これなら捨てるところは無い。

 今も横山地区ではあちこち見かけるが、家が新しくなるたび姿を隠している。そんな現代化の時代だが、芭蕉が何年も絶えることなく生え続けている道沿いの法面がある。今、枯芭蕉から生まれ変わり大きな葉を風に揺らしている。この芭蕉は月に1度は見に足を延ばしている。今日は先月より一回りたくましくなっていた。

 回り込んで見ていると久しぶりに芭蕉の実がなっていた。果実はバナナそっくりだが食べれないと聞いており、見るだけで済ましている。先端の大きな楕円は花序(かじょ)と呼ばれる。果実は数年に1度しか生らないといわれるが花言葉は「燃える思い」とか、燃える思いが実る、男らしくていい。

 冬の枯芭蕉はものの哀れを誘う。また、風で葉が破れ安いことから縁起が悪く庭忌草(にわきぐさ)という別名がある。あの俳人・松尾芭蕉は門徒から寄贈された芭蕉の株が立派に育ち、自身の庵の名物になっていたことにちなんで芭蕉と名乗ったという。見上げるほどの高さの芭蕉は堂々として縁起の悪さは感じさせない。

 (今日の575)  ジャパニーズバナナと言うが食せない
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畑の思いで

2022年08月30日 | 回想

 日常的に通る県道を走るとき時々だが思い出す。この位置に広さ約一反ほどの我が家の畑があった。そこでは自家用の季節ごとの野菜を育てていた。子どもの頃は親について、父が亡くなってからは母が健康作りを兼ねて細々と作っていた。私も社会人になってから、勤めの合間に母の手伝いをした。肥料など重量のあるものは出勤前に運んだりしていた。

 そんな畑が、何の前触れもなく突然「公共用地として買い上げる。説明会に出席を」という案内が市から来た。説明会では自治会役員や農業委員などの根回しが済んでいて、地権者の声を聞く説明会ではなかった。買取価格は提示されたまま、契約を結ぶしかなかった。40年以上も前になる。

 後で気づいたことがある。口座を持たない金融機関の人が突然来宅し「畑が売れたら預けて欲しい」という。話が通じないのでお帰り願った。公共用地として買い上げされるという情報を持って勧誘に来たのだろう。どうして金融機関が先に情報を入手しているのだろう。今だに謎だがその後にも似たことを経験した。

 「知人のブログに稲刈りが終わった。今週後半は雨の予報、冬物野菜のニニンジンや白菜など早めに蒔かないといけないものを蒔いた」と種袋の写真と合わせて載っていた。母も植え時の野菜の種を一袋買ってきて蒔いていたことを思い出す。冬物野菜が待ち遠しい季節になった。

 (今日の575) 自家野菜負けるものなし味の濃さ
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変異

2022年08月29日 | 生活・ニュース

 ウイズコロナ、ということで夏の行動規制なしからさらに対策の緩和が検討されている。素人でも解かりやすい一つに、陽性者でも自覚症状の無い人は近所への買い出しくらいは良しとする案。発症後5日間が他の人にウイルスを感染させやすいので隔離が必要だった。8日を超えると恐れは消えると厚労省。化学的根拠を示してウイズコロナにあたって欲しい。

 コロナ禍で変異という言葉を良く目にした。変異は「生物、特に同種の生物の各個体の形質が互いに少しずつ異なっていること(広辞苑)」。新型コロナではベータ株、ガンマ株、デルタ株、オミクロン株などに順次変異した。変異株が出現するたびに対策の強化が言われた。今はワクチン接種だけになった感じだ。もう、新型株は現れないのだろうか。
 
 そんな素人考をしていてふと思いついた。庭のリコリスが昨年より3日遅れで咲いた。開花の初日「変異したのか」と眺めた。これまでと違い花が小さく色が少しくすんでいるように思えた。翌日もそんな気がした。昨年の開花日の写真と比べてもそう思った。3日経って前の姿になった。もしかして新型コロナウイルスを真似て変異したのか、コロナにすれば迷惑なことを思いついた。

 変異にはもう一つ「変動すること(広辞苑)」という意味がある。変動は「変わり動くこと、変え動かすこと」で、国会議員と旧統一教会との関係についての説明は変動しまくっている議員がいる。決して弁明でなく言い逃れとしか素人には聞こえない。変な変異はしないで欲しい。

 (今日の575) リコリスが咲きて安堵の秋がくる
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いわくに綿 1

2022年08月28日 | 地域

 3年くらい前になる。新聞で市内の手芸愛好家が樋余地(ひよじ)で綿の栽培を始めたという記事を読んだ。えっ、どうしてあんな離れた地に、と思った。樋余地は山間地、市街地から車で40分から50分くらいかかる、山の中腹にある。

 山口市へ出かけるとき、いつもとは違う道を走ろうと「樋余地」経由とした。国道2号線を折れ国道376号に入るとそこからは勾配のある道になる。しばらく走ったところで、道側に数人の動く影が見える。何しているのだろう、カーブに注意しながら見るとそれは人ではなく猿の集団だった。人家は途絶えていたが、のどかだな、そう思いながら通り過ぎた。それよりさらに上った地で綿の栽培いうことに驚いた。

 そんな綿の栽培から作品作りまでを手掛けるという手芸愛好家3人が「いわくに綿(わた)」のブランド化を目指し、活動を紹介する展示会が開かれた。あんな地域で綿の栽培、に興味を持ったことを思い出し見学に出かけた。入り口には古民家で見つかった100年余の糸車が置かれ目を引く。修理して今も使えるという。

 展示の内容や感想は次の機会にして、夏休みでもあり親子連れで見学の姿が何組かあった。綿花から種を取り除くことや、綿花から実際に糸つむぎなどが体験出来、夏休みの終りにいい体験ができただろう、そう思いながら子どもの姿を眺めたながら、私も初めての体験をした。

 (今日の575) 打ち直し綿入り布団母なれば
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切り替え

2022年08月27日 | 生活・ニュース

 今朝の市内のアメダスの最低気温は21.2度、空は真っ青で良く晴れている。気のせい今朝は虫の声がさわやかな気持ちにさせてくれる。カラスも気持ちいいのかあの鳴き声もカラっとして聞こえる。早朝散歩の人が「川沿いは長袖でないと肌寒い」と話してくれた。

 秋になったのだろうか、いつもの食料品を買いにいつものスーパーへ、ポイント5倍だがお客は少な目、レジの稼働もいつもより数が少ない。そう思いながら進んでいると、おでんのコーナーが登場、ずらりと商品が並んでいる。この切り替えの早さにおどろいた。そうか、熱いおでんも悪くない時候になったのか、わが身の鈍さに苦笑した。

 そうだ、秋になると約8千品目の値上げがある。これには再値上げや再々値上げが含まれるという報道、早ければ9月からとも付け加える。全国に先駆けて発表された東京都の物価動向調査で昨年同期比2.6%アップという。秋らしいさわやかな空気はしばらくお預けかもしれない。インフレは物価水準が持続的に騰貴すること、これは通貨に原因があり抑えれるのは政府の力しかない。早い切り替えを願う。

 「それは昭和世代、頭を切り替えましょう」、あるドラマで娘が父親に諭すように話す。ドラマだけでなく文章でも目にする。しかし、発言するZ世代と言われる人は「昭和があって平成があって今がある」ことを分かって欲しい。突然「今」が現れたのではないことを。

 (今日の575) 切り替えの時を失して今がある
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妖怪の話し

2022年08月26日 | 地域

 息子が小学生の頃の話し。地区の子ども会の世話を何年かさせてもらった。年間を通して自治会と共催する子供向けの催しはいくつかあった。その中で、夏休みの呼び物の一つに「肝試し」があった。今のようなビックリハウスなど無い。蚊に刺されながら世話人は準備する。

 場所は町内にあるお寺の墓所。日暮れを待って始まる。仲の良い上級生が下級生を誘ってスタートする。あたりは暗闇、足元に気をとられて歩いていると突然火の玉が前を横切る。少し進むと白い布が浮かび出る。突然、懐中電灯で照らされたお面の顔が墓石の上に現れるなどなど。道順はケガや事故の起きないよう考えて設定してある。子どもらの叫び声が大きいほど世話の苦労が薄れた。

 盆を過ぎ少し時期遅れになったが先日「岩國怪談探訪地図」が、其の壱(横山編)に続いて其の弐として錦清流編が作られた。江戸期に書かれた「岩邑怪談録(がんゆうかいだんろく)」などをひもとき、土地の伝説を追って作られたとある。其の弐「清流編」は錦川の源流となる幾筋もの川を辿るように続く古道と繋がっているている。

 現実の世にも凡人では解せない事故や事件、政が多くある。なかには約束の言質は守られず説明のないまま闇に葬られることも起きている。これらは妖怪のしわざかもしれない。妖怪は科学的知識では理解できない存在という。地図を探りながら今の世と江戸時代の妖怪を比べてみたい。

 (今日の575) 怪談を動画にしてと今の子は
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学校新聞

2022年08月25日 | エッセイサロン
2022年08月25日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載


 「五十年のあゆみ」という母校の記念誌がある。初めて手にしたのは330年近く前。私が勤め先で高校新卒の採用担当として各地の高校を訪問した頃だ。
 ある年、母校で新卒採用の打ち合わせを済ませると、世間話になった。私は「ここの卒業生です」と話した。すると目の前の教諭が「そうでしたか」とI冊の本を取り出し「どうぞ」とくださった。50年史だった。
 年度別の沿革を見たら、身覚えのある学校新聞の一部が紹介されていた。見出しは「盛大だった記念式典 創立20周年」。昭和33(1958)年度で、私は新聞部の部長を務めていた。
 当時のことは、よく覚えている。校長室で「新聞部として20周年式典を記録してほしい」と要請された。それで全力を挙げて取材、発行。校長から「いい記念と記録になります」と感想をもらい、部員全員で喜んだ。
 50年史を読み進めると、新聞創刊号には創立10周年記念行事が載っていると分かった。20周年は第24号、50周年は第162号で、学校の記録を残すという使命が脈々と続いていることに感動した。
 私か関係した第224号はモノクロ印刷。当時は印刷物が唯一、後世に残る記録だった。懐かしいと同時に、パソコンで記録する今との隔世を感じる。
 歩けば、廊下はきしみ、窓枠が揺れた。記念誌のページを繰りながら、風が吹き込む木造2階建て校舎が目に浮かぶ。
 小さな学校新聞にも使命がある。高校時代よりも今の方が余計にそう感じている。

 (きょうの575) 小中高徒歩で通学12年
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二代目槍こかし松

2022年08月24日 | しっちょる岩国

 錦帯橋が国の名勝に指定されて今年100年目にあたる。記念行事もコロナ禍では目立ったことは無かった。その錦帯橋を岩国側から右斜め上の岩国城を眺めながら渡り終えるとそこは横山側になる。橋の袂の下流側の石段を下りると右側に立派な姿の大きな松の木が植わっている。

 いま植わっている松は3代目の「槍こかし松」。槍こかし松にはこんな由縁がある。諸国の大名が他藩の城下を通るときは、行列の槍を倒すのが礼儀となっていたが、大藩が小藩である岩国の城下を通るときは礼儀を守らず、槍を立てたたまま堂々と通った。岩国藩の武士はこれを見て憤慨し、大きな松の木をわざと橋の頭に植え、槍を倒さないと通れなくしたのがこの松と伝えられる(いわくに通になろう 参照)。

 300年の歴史を有する松は岩国市民にも観光客にも親しまれていたが1952(昭和27)年9月枯死した。その前年、1950年のキジア台風で流失した錦帯橋再建中に同松の枯れ死症状を早大・青木楠男工学部教授が診断。そのとき、枯れ死寸前の樹の一部に種から生えた小枝を発見、「これぞ二代目である」とし、苦心丹精された甲斐あって成長した松(写真)で、1956(昭和31)年岩国市に寄贈された。

 由来は知らないが、初代の槍こかし松と錦川をはさんで向かい合うように、錦帯橋岩国側下流の石段にも、大きさでは引けを取らない松が植わっていた。周辺整備で姿を消したがいったがあの松はどこに消えたのだろう。故えなければあれほどの松が植えられることは無かろう、そんなことを追想する。

 (今日の575) 槍倒す枝の太さを思い出す
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処暑らしくない

2022年08月23日 | 自然 季節

 今日から処暑、二十四節気の一つで「暑さがおさまる時期の意」とある。けれど県内には朝から「熱中症警戒アラート」が出ている。これを受けてか「暑くてごめんなさい」という気象予報士のシャレが載っている。長い目で見れば涼しくなるのだろう、今週末には秋雨前線が現れるかも、そんな予報も出ている。

 短い梅雨と猛烈な暑さの夏だった。気象庁は記録的な高温は「異常な状態」とし、その要因は「偏西風の蛇行で上層と地表付近の高気圧が記録的に強まったことに、地球温暖化による気温の上昇傾向が加わった」と同庁検討会が見解を示した。専門的な理解は出来ないが、その際、温暖化していない仮想の地球を考えた場合、温暖化が無かったらこれほどの暑さには至らなかったという。

 今朝の話し。スーパーに買い物に出かけた。カットしたスイカを求めようとしたら商品棚にない。大きな玉や半分にした物は大きすぎ多すぎて買わない。しばらくすると一口ほどにカットしたパック入りのスイカが登場した。あっという間に棚は空になった。買い求めたのは私と同じ高齢者だった。食べやすさと糖度12度の表示が売れ行きを促したているのかも。

 熱中症予防のためエアコンを使って、と電力会社の喜ぶお知らせが多かった。一方で電力供給は全国的には苦しい綱渡りをしている。8月9月の使用量が前年比3%低下したらポイント付与のお知らせがあり応募した。しかし、今夏のエアコン使用時間はこれまで経験がないほど長い。ポイント対象はあきらめる処暑の夕暮れ。

 (今日の575) 温暖化止めれる策はノーベル賞
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見えない先行き

2022年08月22日 | 社会 政治

 昨夕だった「岸田首相コロナに感染」という速報がスマホに届いた。行動規制のない夏休みを多くの人が満喫された姿は映像で繰り返し見た。首相も、1年半ぶりのゴルフなどで「リフレッシュしています」と笑顔で記者と会話されていたが、首相夏休みの最後の最後に難が待っていた。

 総理の感染経路は不明と官房長官。総理周辺のコロナ対策は、蟻の入る隙間もないほど完璧だろうと思い、休暇明けのコロナ対策や旧統一教会問題への対応、物価対策などに期待していた。しばらくはリモート執務ということなので早い復帰を望んでいる。外国でも複数のトップが感染されているのでどこにいても誰でも感染する、これがコロナの一面だろう。

 首相の感染に追い打ちをかけたわけではなかろうが、今朝の購読紙のトップは内閣支持率の大幅な下落、支持と不支持が逆転したと載っている。発足以来、50%以上の高支持率を得ていたが一気に30%台になった。この世論調査の分析記事は明日の掲載となっている。改造以降の旧統一教会関連団体に係わった政務官以上の多さと党としての煮え切らない対応のまずさも一原因だろう。

 今、世論を二分する国葬もひと月先に待っている。報道の世論調査では国葬反対が各社とも半数を超えている。こうした声に「丁寧に説明」と官邸は答えるが、これまでに答えた実績は無いように思う。憲法にもとづいた臨時国会開会の要求に従い、丁寧に対応すれば支持率は上向くのでは、政治の素人は思う。

 (今日の575) 何処にある感染阻止の奥の手は
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