最近の監視カメラは犯罪捜査の主役になりつつあり捜査カメラと呼称変更が必要なほど犯罪捜査に動かぬ証拠を提供している。その多くは商店などが自主的に設置されたものだが、通りを含む広い範囲をカバーしている。何台かのそれを連結すれば犯罪者の行動が暴かれる。しかし、プライベートで困る人があるかも、と思うと気持ちは複雑になる。
ここまでは数日前に書いていたもの。今日、この前書きを裏付けるような報道がある。昨年の刑法犯件数が前年比9%減の109万9千件余で戦後最少という。減少傾向の9割は窃盗が占め、少年犯罪が減ったことが原因とある。減少の一因に監視カメラ増加も一つの要因と分析された。犯罪件数の減少は喜ばしいが、監視カメラの効果とはいささか情けない。
そんな監視カメラが、こんなな場所まで設置されているとは驚いた。そこは家庭ゴミの集積場所で、途切れることなく軒の連なる住宅街。一つの散歩コースの途中で、ルール外れで未収集のゴミが頻繁に残っていて、近所迷惑だろうと見ていた。注意の掲示は立っているが効果は薄かった。そんな掲示の斜め上方からカメラが置き場を見おろしている。
日本人の仕事の6割強が、ロボットに置き換わるのは近未来という。カメラに監視され、人工知能を備えたロボットの指示を人間が受けて働く時代も遠くないかも。カメラに監視されないで暮らせるひと心を今からでも持てば、ロボットの時代に変わっても、人間同士助け合える。「監視カメラさんお役目ご苦労さまでした」の時代をまず作りあげよう。