日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

赤い実がなると

2016年11月30日 | 自然 季節

 秋が深まり冬に向かうにつれ花は減り木の葉は散り風景の見かけは寂しくなる。するとよくしたもので赤い実が存在感を示し始める。先頭をきって南天がたわわに実をつけて行きかう人の目を奪う。それだけではない、高額そうなカメラが多方向から撮っている。散歩コースの見慣れた何でもない赤い実だが、写真家に美を見つけさせるのは自然力だろうか。

 師も走るという時期になり月ごとのカレンダーも残すとこ1枚、何かと気ぜわしくなる。見計らったように一杯やろうと2件の連絡がはいる。誘ってもらえる、声を掛けてもらえるのは嬉しいものだ。運悪く、その2件の実行日が重複している、片方に顔出しではもう一方に礼を欠く。申し訳ないが両方とも次回の参加でと返事をする

 義理を欠くようだが、その重複した日はもう一つ飲み会がある。それは「毎年12月の第二木曜日は忘年会」という10年前から続く同好会の申し合わせがある。この約束は欠かすことなく市内の店で1年を振り返り、翌年への意を語る望年の会にしている。なぜ木曜日なのか聞かれたことがある。金曜日では現役の勤めの人らの語らいを邪魔するかも、という高齢者の配慮だとしている。

 庭の南天は白い実だが千両とクロガネモチ、十両には赤い実がつく。この赤い実、鳥は好みなのか目につきやすいのか、はたまた他に餌が無いのか食べにやって来る。千両は正月前に食べつくされたこともあり、最近は年明けまではネットを掛けている。雪に映える赤い実、今冬も撮らせてほしい。
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TPX樹脂

2016年11月29日 | 回想

 台所用品を買う家内につて商品棚を見ていると「TPX樹脂使用」という製品が目についた。昭和40年代の半ばころ、TPX樹脂運転技術取得に同僚の何名かも英国に赴いた。英国ICIが発明した樹脂だが事業を受け継いだ三井化学が世界で唯一製造しておりTPXはその登録商標。ポリエチレン風に言えばポリメチルペンテン(PMP)という。

 ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などの樹種は広く知られており、生活の周辺には限りなく広まっている。大きく言えば、これらの樹脂のない生活は考えらないくらい使用されている。薬害とは異なる公害の一因にもなっていることを知りながらも、これに勝る代替はまだ世に出ていない。紙や木製品が巻き返してくれるだろうか。

 TPXは耐熱性が高く融点は230~240度くらい。密度は0.83とガラスに比べ軽い性質を持っており、耐薬品性にも優れているなどを導入時の新製品紹介で教わった。注射器、ビーカー、シャーレ、メスシリンダーなどガラス素材からの転化が可能で、市場性は高いとされていた。その後に生産能力は増強されたと伺っている。

 商品棚で見たTPX樹脂の使われた製品は「まな板」。「表面にTPX樹脂を使用しているため、色移りしにくく、白さが長持ちする」と商品の紹介。樹脂については「ものがくっつきにくく剥がれやすい、剥離性に優れた素材、少ない水と洗剤で簡単に汚れが洗い流せる」など、OB心をくすぐる文字が並んでいる。日本製も気に入り1枚購入、以後のレポートは後日に。
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またひとつ消える

2016年11月28日 | 生活・ニュース

 退職から16年、現役のころの垢も匂いもすっかり抜けきり、普通の市民になっている。街で出会うかっての会社仲間も顔は記憶しているが名前をサッと思い出せない人も多くなり時間の経過を感じている。先般も会社OB会で、胸に付けた名札を見て話し始める人も増えた。こうなると会社情報にも疎くなる。

 とはいっても事故発生の報を聞くと被害の小さいことや早期の稼働を願いながら、現役のころ遭遇した事故のあれこれを思い出すのはOB根性だろうか。また、社宅や保養施設、社員クラブの閉鎖、その一部は売却され、それに続く解体などを見ると我が子がつまずいたような心配心が目覚める。創業時を支えた歴史の一つが消えるのを惜しむのはやはりOBかもしれない。

 昭和の初め、石油化学の日本での先駆けとなった工場は海外技術導入が主流だった。外国技術者の応接として和洋の施設がもうけられた。その一つ、和の施設は錦帯橋近に建つ藩政時代の武家屋敷があてられた。石化技術はやがて自社技術を輸出するまでに進歩したが施設は維持され社外交流の施設になった。私的には定年までの20年あまり随分お世話になった。

 この和の施設は散策路の一つにあり、いつも手入れされた庭園などを眺めていた。閉鎖された噂を聞いて以降は手入れされないことが外観からも感じていた。そこがついに解体され整地が進んでいる。岩国城を見上げる静かな和の空間が消えるだけでなく、なにか大きな失せ物をしたように寂しく感じる。そう思うのは古い人間の性かもしれない。
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1年間有難う

2016年11月27日 | 生活・ニュース

 退職は16年前の10月末、それまでは社用手帳に私用も書き込んでいた。要件が重複し双方の迷惑を避けるためという理由からそうしていた。退職後はすぐに市販の手帳に切り替え今日まで来た。手帳はT書店製で商品ナンバーも同じものを連続して使っている。大きな変化が1件ある。2、3年前から記録欄が1カ月分少なくなったのは価格上昇抑制策だろうと勝手に推測している。

 2017年用の手帳が今日から普通に使える。先日から必要な引継ぎ用件は暇なときに書き写して準備しておいた。年が変わっても、捨ててはいけない止めてはいけない家のことごとはある。また、忙しくても忘れてはならないこととして祖父母両親を始め義理の欠かせない方の命日は欠かさず引継いでいる。

 今年の手帳をパラパラと繰ってみる。1年を通してみれば、幸いなことに大きな災いに出会うことなく過ぎた。だが、我が家を含め高齢化に伴う身体的な心配の種は兄弟姉妹や親戚を含め増えている。私的にはがん生存率5年をクリア出来てひと安心した。

 手帳の空欄、何もしなかった日を探してみたが、大小何かをしている。晴れの日だからこれこれをしておくことは当然だが、雨の日だからこれを片づけておこうなどもある。現役のころはどう処理していたのだろう、と聞くのは藪蛇になりそうなので退職後に質したことはない。まあ、それが家庭というものだろう。めったなことがない限り日の目を見ることのなくなる務め終えた手帳、引き出しの奥で先輩に主のこの1年をどう報告し、それはどんな評価になるのか、知る由もないが「1年間ありがとう」と記入した。
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来季は力舞吼

2016年11月26日 | 地域

 25年ぶりにプロ野球セリーグを制した広島東洋カーク、それは「真赤激」とうキャッチフレーズで始まった。球場も地元紙もそして街中をも真赤にさせる戦いだった。優勝による経済効果は350億円近いという。大企業や大新聞社の所有球団でないことが地域の人の支援を得ているのだろう。勿論、選手一人ひとりの真摯な活躍がその裏にあることは言を待たない。

 そんなカープの来季キャッチフレーズとロゴマークが発表された。真赤激に変わって「力舞吼!- Kabuku-」、「力舞吼」は「かぶく」と読む。「カ」ープらしく「舞い」、「吼(ほ)」えながら戦うというメッセージが込められているという。ロゴには「カープ」の「カ」と「力(ちから)」という文字に上向きの矢印を掛け合わせ、セリーグを制した「今期の成績を超える意思」が示されているそうだ。

 今期を超える意思、とは日本一になることしかない。それを予感させるのは今年の戦績はもとより参考にするもう一つデータが出た。昨日発表された今季のセリーグベストナインに5名が広島の選手ということ。投手・野村、捕手・石原、一塁手・新井、外野手・鈴木、丸で、野村・石原・鈴木は初受賞になる。私的には石原の15年目での初受賞に拍手を送りたい。

 今回の受賞で規定投球回数と規定打席数に達しない日ハムの大谷選手だったが、10勝、22本塁打、165㌔、104安打、打率3割2分2厘が評価され投打のダブル受賞となった。投票規定変更で選ばれた。来季も日ハムと日本一を競うのだろ。「力舞吼 かぶく」は歌舞伎の語源で、奇抜さを意味するという。ダブル受賞を祝すためにもカープが勝つことしかない。
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今年は1等7億円

2016年11月25日 | 社会 政治

 恒例の年末ジャンボ宝くじの販売が始まった。回を重ねること第704回目の全国宝くじという。発売は天皇誕生日までの1カ月間、当選本数は1等から6等まで合わせて5551万550本、これには1等前後賞と組違い賞も含んでいる。1等7億円はこのうちわずか25本、前後賞が50本、幸運が当たる人はどこかにいる。

 1等当選券の発売所は紹介されるが当選人は報道されない。それを知るのは本人と家族だけだろうか。随分昔のことだが雑談で「当たったとしても家内にも言わない」と強がりをはいた御仁もいたが、購入したことは無いということだからつじつまの合わない話。グループ買いを含めて1等に挑戦したことはあるが当たっても6等、外れよりはいいかと慰めてきた。

 都市部の発売初日の光景は今や風物、庶民の深い願いの一端がよくわかる。県内にも1等当選券が連続して出た販売所が話題になった。当たる秘訣として発売枚数の多いとこで購入という話、確率を考えれば当たり枚数は多かろう。上2桁は奇数がねらい目と自信をもって教える人が当たったことはないと笑う。

 発売時間前から寒さ対策の身支度をした長い列が小さな発売所を取り巻いている。ジャンボと記した大きな幟がおいでおいでとはためいている。発売が始まっても列は短くならないということはジャンボに夢を託す人は多い。今年最後の運だめしはさてどうなるか、神のみぞ知る。
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ゑびす祭り

2016年11月24日 | 地域

 子どものころクリスマスなどは外国のお話で、年の瀬がやって来るころの城下町商店街は「ゑびす祭」で賑わった。錦帯橋近くの通称本町通りのおよそ数百㍍の両サイドには露天商が並び、アメ横並みの混雑、迷子にならないかと親の手を離さないようについて歩いた。朝からニュースで東京は54年ぶりの11月の積雪とトップで伝えているが、この祭りで雪の降った記憶もあるが、さて大昔のことになる。

 郊外型大型店の開店につれ古いイメージが先につく商店街は、郊外へ足を運ぶ顧客を止めきれず閉店が続く。人通りはそれにつれて減り、昼間でも通りに人影の見えない時間もある。ゑびす祭もそれにつれ次第に賑わいに勢いが見られなくなった。関係者は苦心されているのだろうが、次第に数が減っていた露天商がここ2、3年は出店がなく寂しさを加速させていた。

 今年は最近にない出店数に驚いた。軒下商いは露天商に似ているがフリーマーケットスタイルの店がずらり並び通る人に声をかけている。ハンバーガー、衣類、野菜、おもちゃ、お菓子、漬物などいろいろ。昼時でもあり蕎麦店は満席で賑わっている。露天商とは違った祭りの雰囲気も悪くない。歳末募金を呼びかける子どもらの声が元気で明るく聞こえた。

 毎年足を運び買う富くじは縁が薄く大物には出会えない。今年のお接待は「しょうが湯」、お手伝いの子どもの堂に入った仕草に思わず背筋を伸ばし受け取る。温かい飲み物は時期のもので体がぬくもる。20年以上もご無沙汰の方に出会いしょうが湯をいただきながらしばらく立ち話。今年最後の祭りはご利益在りと感謝で終わる。
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検便とがん

2016年11月23日 | エッセイサロン
2016年11月23日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載


 高齢者の仲間入りをした頃、家庭医から検便を勧められた。それから年1回、受けるようになった。数年が過ぎた。検便の判定に基づいて諸検査を受けた。大腸がんで手術が必要、と診断された。

 紹介先の主治医から手術について一連の説明を聞くと、よく理解できた。「くよくよせず、主治医に任せよう」と決めたら、気持ちは楽になり、手術への恐怖も薄らいだ。
 初めての入院手術だが、がんは早期でもあり、術前後、深刻な心配はしなかった。しかし、高校時代の級友数人ががんで亡くなっており、術後の定期検診の結果を聞くまでは一抹の不安はあった。その席に妻はいつも同席していた。 

 どの検査結果でも異常はなかった。

 手術から今年5回目の秋になった。がん治療の結果は5年の生存率で示されることは主治医から説明を受けている。その最終検査もスムーズに終わった。

 呼ばれて診察室に入る。コンピューター断層撮影(CT)画像がモニターに映り、主治医が見つめているのはいつもの光景。「転移などもなく、がんは治りました。検査は終了です」と最後の検査だったと告げられた。妻と二人、主治医に頭を下げた。

 検査は内視鏡、血液、CTなど経過月数によって組み合わせが変わる。内視鏡検査前、腸内を空にするため腸管洗浄剤を飲む。数回飲んだが、あの難儀は筆舌に尽くしがたい。今はおかげさまで思い出になった。
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レンコンの穴数

2016年11月22日 | 生活・ニュース

 レンコン畑を指さし「この枯れたのは何」と聞かれ「レンコン」と答えた。「枯れているから引っ張りあげたら出てくる」という再質問にしばし驚きの顔になったことが自分にも分かる。嫁いでこの地にきたとはいえ、昨日今日ではない数十年近い月日が経っているがレンコンを知らないということに驚く。聞き返すとレンコンは好きな食べ物という。

 レンコンを掘る難しさを受け売りながら教える。スーパーで並ぶ一節の姿がレンコンだと思い、大根のように抜けると思ったという。レンコンは根ではなく茎で、スーパー売りの数節が連なって横に伸びていることが分り引き抜き出来ないことを納得した。岩国レンコンの穴数は他の産地に比べ1つ多いことを付け加え、見通しのよいという縁起物で喜ばれると産地のPRをした。

 あるTV、レンコン産地からレンコンについてのあれこれをレポートしている。スタジオから「穴は幾つあるのですか」という問いが出た。事前打ち合わせになかった質問なのかレポーターは慌てた様子で「10個前後です」と目をパチパチさせていた。あるレンコン産地のバスガイドは「レンコンの穴は外周の数で普通8個、しかし岩国産のレンコンは9個です。中心部の穴は数えません」と説明、大きな拍手をしたことを覚えている。

 岩国レンコンの特徴は「しゃきしゃきした歯ざわり、かじると糸を引くでんぷん質の腰のある粘り」(いわくに通になろう)でほくほく感は格別の味である。お歳暮に喜ばれる一品だが、最近は土付きのままが喜ばれるという。黒い土を洗い落とすと真っ白に変身し調理を待つ。お節には欠かせない岩国レンコンぜひお求めください。
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変換の簡便法

2016年11月21日 | 生活・ニュース
 
 パソコンを使い始めると漢字変換が容認になり辞書を引くことが大幅に減った。辞書を開くのは単語の意味を確認する、あるいは同じ読みで似た意味だが漢字は異なる、そんな確認的な使用法が多くなった。以前は、記憶があやふやな意味、画数が多く煩雑文字などは、辞書を開き確認して書いていた。今は本棚の広辞苑を開かず同じ内容の電子辞書で簡単に確認できる。

 変換文字の正確か否かの確認をしても間違いをする。正確な確認を怠るととんでもないことになり赤恥をかく。メールや電話でそっと注意され訂正をしたことは数多い。

 最近、ブログで重さや早さ、長さの単位の表し方を変えた。センチは㌢、リットルは㍑、キログラムは㌕という標記にした。「どういう風にしたら小さく変換できるか」とメールで問い合わせが来た。それができるスキルは持ち合わせない、私の手持ち資料を参考に、と送付した。ミリを「粍」、リットルを「立」などあるが一般的ではないと思う。

 送った資料は、IMEパッド(P)の単位記号一覧から必要と思う記号をコピーして一覧にして保存しているだけ。必要になったら保存資料からコピーして張り付けるだけで簡単にできる。メールの返信は「な~んだ」、コロンブスの卵だったようだ。投稿には字数制限があり、単位をカタカナで記入すると長くなる。簡便法を使い始めた動機はこれ、必要は発明の母、ほどではないが便利に使っている。こうして楽をすることを年のせいにすれば気が休まるというもの。
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