日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

新装の社

2023年02月28日 | 町かど

 何年も散歩で通る道ぞいだが、背丈を超える高さの折り重なった雑草や雑木らが刈り取られ切り払われて一坪くらいの広がりが表れた。これまでこの茂みに手が入ったことはないと思う。現れた広場に壊れかかった小さな社、色あせて倒れた小さな二つの鳥居、その周囲には缶やプラの投げ捨てられたごみが散らばっていたのは1年半ほど前。

 さびれた社の代わりに、3倍くらいの大きさの石造りの社が、取り除かれた古い社が置かれていた大きな石の上に建った。二つの鳥居は朱色に塗り替えられ社らしくいなっている。榊が立てられお水も供えられている。周囲にぐり石が敷かれ、参拝用の足場も出来ている。立派な神社の形になっていると思う。

 社殿に小さな狐の石像が置かれている。少々、年月を感じさせる姿はこの社に祭られていたと思われる。こうして社を整え祭られた人はどなたか分からないが、狐の石像も救われた思いで感謝しているだろう。

 場所は裏通りの広くはない道幅だが、生活道路として欠かせない道。これからは通るとき思わず手を合わせたり目礼したくなる、そんな温かみをかもし出す社の復活を近くの人は喜ばれているだろう。

(今日の575) 足止めて頭下げさす石やしろ
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初めての能面

2023年02月27日 | 生活・ニュース

 身近な作品展示場になっている近くの交流館で、三人展が開かれている。3人は、いずれも趣味で始めた写真を楽しむ写真愛好家で日頃はフリーで好きなジャンルを撮っている方。カメラ任せにしないでシャッターを切り、プリントはプロショップに頼らずプリントし自力作品を作る人たち。

 レンズを通して知り合った3人が企画した初の展示会。3人のテーマは祭り、能面、人の集合体で、コロナ禍の神事と勇壮な神輿、能面の微細な表情の異なり、10年間通い続け完成されたモノクロの躍動感ある1枚。どれも時間を忘れさせる作品、出展者の説明を聞きながら鑑賞できた。

 能面、こうした作品は初めて目にした。同じ面のように見えるがよく見ると表情がすべて異なる。これを木彫りで作る、映像では見ていたが写真はさらに細密に見せる。ご厚意で能面(小面)の実物を手にさせてもらった。小面は若い小ぶり女面、これをつけさてもらった。裏面の丁寧な仕上げ、演者が汗をかいても流れ落ちる工夫が施されているという。

 驚いたのは眼球、丸でなく四角に創られている。そこから見える範囲の狭さには驚いた。演ずる人は修練のたまもので決められた舞台の広さの中で難儀なく動けるという。実世界であの視界ならば1歩も動けないだろう。1枚撮るのに1時間以上も要することがあるとか、神秘的な面に込められた創りを引き出すための時間かもしれない。

 (今日の575) 能面に引き込まさせる匠技
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菜の花

2023年02月26日 | 地域

 地域自慢の季節の花がSNSで華やかにアップされている。地域の花々には、故郷を離れた人の目や心に懐かしさや思い出が浮かびだすことだろう、そう思いながら見ている。今は河津桜や菜の花が鮮やかさを競っている。菜の花は早春の季節感を表す花の一つで、菜の花群を手前にその背景に河津桜を写した作品を多く目にするが、どれも自慢の1枚なのだろう。

 菜の花はアブラナ科アブラナ属の総称。菜の花の写真は一茎や一花を撮ったものは見かけた記憶がない。畑一面に咲き満ちた光景を思い出す。それらは菜種、カブ、白菜、キャベツ、ブロッコリー、ザアーサイなど食卓に出ることで身近にある。菜の花の菜は食用の意味で菜の花は「食用花」の意味があるという。

 食に供せずにそまま育てておくと黄色い花が咲く。その哀れな姿に出会った。久しぶりに通った散歩道沿いの畑。小さな白菜がそろって育っていた。ところが、なんと畑全体で大きな白菜が収穫されないままで花が咲いている。野鳥がしっかり食べた跡も残っている。白菜が旬のこの季節、収穫しない、いや収穫したくても出来なかった、その理由は分からないが、せっかく育った白菜に憐れみを感じながら通り過ぎた。

 最近は菜の花畑が春の風物詩として観光資源として広まっているように感じる。食用花ということすっかり忘却しているようでもあるが、畑を荒廃させないためには有効かとも思う。あとひと月もすれば菜種梅雨がやって来る。すると桜も咲き始める。自然はめまぐるしく変わる。

 (今日の575) 平凡な菜の花畑愛しけり
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1個100円ほど安い

2023年02月25日 | 生活・ニュース

 それは飛ぶように売れていた。スーパーの折り込み広告を見ていた家内が「あっ今日も安い、買いに行こう」という。それはリンゴの個売り、小売りでは他のそれに比べるとざっと100円あまりも安い。これまで何度か購入している。店の信用にかかわるから、あとで売り上げに影響するような品は売らないだろう、地元のスーパーを信用して購入している。

 そのリンゴは店の入り口に高く積まれている。この日は並んで順番を待つ状態だった。光景を見ていると、これが目玉商品だとよくわかる。少ない人でも数個は買っている。そんな傍で、従業員さんも愛想よく客に声を掛けながらリンゴを補充する。10個購入の年配者も見た。

 スーパーに並ぶ果物類も、他の食品と同じように高騰している。バナナもしかり、キウイもしかり、ブランドになった地元トマトも同じだ。箱買いしていたミカンは15%以上も高くなっている。男のくせに食品値上げにうるさい奴、と言われそうだが、まあそういわずに観察してみてください、面白いですよ。

 100円安いリンゴ、味はおかしくない。我が家ではこの時期にはジャムを作っている。私は食パンにバターやその類似品は使わないが自家製のジャムはつけている。添加物も無く、何より自家製ということで味がいい。先日は、ジャム作りのさなかに突発の来客、いい香りで、という挨拶をもらった。さて、どんな味に仕上がっただろうか、まだ冷蔵庫で待機している。

 (今日の575) 目玉品チラシの効果発揮する
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一日早い支給日

2023年02月24日 | 生活・ニュース

 自宅から5分ほどのところに郵便局、地銀2行、信用金庫の合わせて4カ所の金融機関がる。戦後のしばらくは市の中心がこの地域にあったことの証である。郊外型大型店舗の出現、交通手段の発達などを外因として次第に中心地域が移っていった。観光資源の城下町もその姿が年々今風の住宅に変わり、人通りも減った。

 所用で出かけて驚いた。4カ所のATMに何人もの列ができている。店舗外まで並んだところもある。年金支給日ではないことはよくわかっている。そうかそうか、明日が休日なので給与支払いが繰り上がっているのだと気づく。あるスーパーの3カ所のそこにも列ができていた。

 給与支払い日にこれほどの列を見た記憶はそんなに無いように思う。20年以上も給与と縁切れした我が家にはこうした楽しみは消えた。支給日に家内の指定した金額を会社に設置されたATMで引き出していた。ATMは夫や父の権威失墜機、設置直後の話題になった。袋入りの現金を家族の前で渡す、昭和の人間でしょうか。

 金融緩和が思い通り進まなくなり、雇用促進も非正規増加で平均賃金低下、すると賃上げを国が言い始めた。どれも思う通りになっていない。このところの食品をはじめとする生活用品の高騰が今春闘への期待を高めている。知っている小企業の主は給与を上げて雇用確保したいが、報道される大企業のアップ額を聞くと桁が違うと嘆く。国内産業下支えする企業に厚い手配を願いたい。

 (今日の575) 給料日明細だけが配られる
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ヒヨに根負け

2023年02月23日 | 生活・ニュース

 昨年の暮、メジロが庭に来たというフエイスブックの写真に引かれ、例年どおりミカンを輪切りにして庭木の枝に掛けた。いつ来るかと楽しみに待っていた。気づくと、ミカンは食べつくされ皮だけになっている。例年通りのヒヨの仕業と思ったが翌日からも輪切りを置いた。

 メジロたちがやって来る前にヒヨが来る。ある日はミカンが出てくるのを待っているかのように隣家の庭木で待機している。野山に餌が少ないのかな、と思いながらミカンにやって来ると追い払っていた。常時そんな監視は出来ない、そんなことで今季はヒヨに根負けしメジロの写真は撮らない、とミカン置きを切り上げた。何日かはヒヨが様子見に来ていた。

 そんなことからヒヨは害虫とは言わないが好かない野鳥になっていた。とこが「ヒヨドリ 害虫駆除 益鳥の一面も」という記事に出会った。ヒヨには野菜や果物を食い荒らされて困り、親しみを持つ人は少ない。雑食性だが花の蜜を好むそうだ。仲間同士でも餌のために壮烈な争奪戦を繰り広げるという。

 厄介者だが、繁殖期には、ヒナに大量の虫を捕らえて与えるので、害虫を駆除する益鳥という一面を併せ持つと記事にはある。日本と近隣にしか生息していない貴重な鳥ともいう。関門海峡を渡る大群の映像な何度か見たが、それは壮観で自然界に生きる生き物の雄々しさを感じる。ちょっとは見直したが、メジロを寄せ付けない餌奪いは了解できない。

 (今日の575) 2羽で来るヒヨのつがいか睦まじく
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安全は運転者の心がけ

2023年02月22日 | 生活・ニュース

 車社会はどんどん変化している。事故死亡者の多さから交通戦争という言葉も生まれた。便利さから公害の元凶の一つともなった。改善・改良され事故死者はこのところ減少が続いている。公害対策車としてハイブリッド車が登場、これからはさらに公害を緩和する電気・水素をエネルギーとする時代に移っている。

 事故減少と安全運転支援のため新しい車両技術が誕生し装備されている。AEBS(衝突被害軽減ブレーキ、)レーンキープアシスト(車線維持支援装置)、ACC(定速走行・車間距離制御装置)、ESC(横滑り防止装置)などが代表という。これは運転者自身の負担を軽減したりミスをカバーするもので、危険のない運転を心掛けるのは当然である。

 高齢運転者の事故対策として認知症検査がある。これに加え昨年5月から一定の違反歴がある75歳以上に免許更新時の運転技能検査(実車試験)が義務付けられた。指示速度走行、一時停止、右左折、信号通過、段差乗り上げなどで70点以上が合格。昨末まで全国で7万8千人余りが受験、6万9千人余が合格、合格率は89.6%という。

 報道では免許返納者も増えている。過疎地域の返納者が経験とした投稿があった。返納により買い物や通院対策として自分は電動自転車を求めた。返納者が希望すれ購入者への補助制度を設けて欲しい。そうすれば返納者が増えるのではという。実施には検討項目も多いと思うが、返納者の行動を確保する案の一つ、そう思いながら読んだ。

 (今日の575) 安全は装備頼らず心がけ
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開設から6000日

2023年02月21日 | 生活・ニュース

 2006年9月ブログ開設から今日で6000日とトップ画面に表示が出た。16年5カ月になる。開設の動機はこうだった。「短い文を創作し、投稿で発信し、そこで評価を仰ぎ自己啓発を図ろう」という主旨の同好会加入だった。教わったその日に開設した。読んでもらえるだろう、そんな心配をしたが初日に30人もの人に訪問してもらえ驚いた。

 記事は5916件、写真は6849枚アップとある。内容はどうであれよく続いたと思う。最近は毎日書いており、1日の締めとして「今日も元気だった」と感謝している。記事数に対して写真が多すぎる。これは記事にしたいと思いアップしたが結局使わぬままになったことになる。申し訳ないことをしたが未使用はどれか今になっては判別できないのでフォルダに眠らせておく。

 ブログ記事は1年ごとに印刷し製本している。これまで16冊が並んでいる。製本は友人の設計作成による製本機を使っている。これが優れ物でブログ以外でも製本を楽しんでいる。16冊、作成ごとに繰ってみると、小さな自分史になっているように思う。いつまで続くか分からないが、パソコンのキーが打てる間は続けたい。

 これまで訪問したブログはどのくらいの数だろう。毎日、何が載っているかなと思いながら開いている。みんな違ってみんないい、という絵手紙を見るようで時々はコメントさせてもらっている。これは実社会を見るバロメーターになっている。これからもよろしくお願いします。

 (今日の575) 六千といわれて気づく積み重ね
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小腹の足し

2023年02月20日 | 生活・ニュース

 日銀の正副総裁が変わる。交代というのか入れ替わりというのか、今の金融緩和策はどう変わるのか変わらないのか、自賛されたアベノミクスは継続されるのか検証し形が変わるのか、などなど海外も含め論じられていることは国内外の関心の高さと国内経済活性化のためだ。

 これからから春闘が本格化する。給与を引き上げることが経済の立ち直りに寄与する、よって大幅な賃上げを、働く側だけでなく政府も産業界へ要請している。業界もこれに応える姿勢を見せており、大幅なアップを発表した企業もあるが、名前のしられた大手企業ばかりだ。問題は常に指摘されている中小企業がどこまで頑張れるかだ。

 年金生活者は、産業界で大幅な賃上げあり、それが次の年金額決定に反映さることを願うしかない。特に二桁の割合で毎月のように値上がりする食品関係、「食べんにゃ元気が出せん」という声の通り切り詰めるにも限界がある。年金増額のためにも労使双方の賃上げ姿勢に期待する。それがやがて企業へはね返って業績の好転へと路をつくる。

 「小腹がすいた」時に拳ほどもない小さなアンパンを口にしていた。味も大きさも値段も気に入っていた。1袋の個数減が報道された。5個が4個に減っただけではなかった、量っていないが1個の大きさも心なしか小さくなっている。こんな小さな小さな楽しみも物価という前には抗する術がない。久しぶりに口にしてそう思った。

 (今日の575) 賃上げに期待膨らむ年金者
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春一番

2023年02月19日 | 生活・ニュース

 今日は二十四節気のひとつ雨水。降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃をさす。山に積もった雪もゆっくりと解け出し、田畑を潤します。昔から、雨水は農耕を始める時期の目安とされてきた。これ型から啓蟄まで土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)、霞始靆(かすみはじめてたなびく)、草木萠動(そうもくめばえいずる)と七十二候が息吹の変化を表す。

 そうは言っても北海道は今夜も大雪の予報、北から南に長い日本列島、まだまだ春までには変化が起こるだろう。山口県では昨夜から今朝にかけて毎秒7メートル以上の風が吹き春一番を観測したと発表された。昨年、春一番は観測されなかった。今朝6時前、強風注意報な解除されたが、風が暖かいと感じた。

 昨日から続く雨、雨量は大したことはないが少々冷たい感じだった。今朝も小雨が降り続いていたが、さほど冷たく感じなかったのは春一番の南風の影響かもしれない。気のせいか、玄関ポーチの雨に濡れたタイルの冷たい肌感がすこし和らいで見える。

 初めて知った。北海道・東北地方・長野県・山梨県・沖縄県では観測されないそうだ。それぞれの地域の気象状況に特徴があるからという。また、観測地域でも風速値に差があり7から10㍍の巾がある。ここにも長い列島を感じる。立春の前や春分が過ぎてからの強い風は春一番ではないことは知られている。では春二番、三番とあるのだろうか。

 (今日の575) 吹く風に春を感じる梅の花
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