地域にあった2店のスーパーマーケット、通称スーパーが同じころに閉まった。1店は閉店撤退、もう1店は現在、スクラップが終わりビルドの真最中。春ころには開店、そのため従業員募集の折り込広告が入る。ということで、旧城下町の広い地域が今は「買い物難民の地」と話のネタになっている。本当に不便を感じている。
スーパーのどこがいいのだろう。スーパーに並ぶ商品は主に日用品。その並んでいる商品のなかから、買う側が欲しい物を欲しいだけ、自分の目と知識と情報をもとに選び、所定のカゴに入れ、レジで精算され支払う。特別のことがない限り店の従業員と接触することはない。当初に比べれば品揃えは十分で、百貨店という高級感を求めなければ困ることはない。
車で10分も走ればスーパーに行けるが、そうできない家庭もある。免許返納された高齢の親しい人は、車持ちの友達が週3回買い物に誘ってくれるので助かっている、と話す。閉店したスーパーは配達があるので助かるという声は何度も聞いていた。こういうよう状況になると中山間地域を訪れる移動販売車を待つ人の気持ちがよく理解できる。
最近、国内で、産廃が商品としてスーパーに並び、売られたという信じられない報道がある。作業場の土間に落ちた肉片を製品にした某国の映像を思い出し、その類似性に驚く。これはスーパーの信用すら失墜させかねない、その業者の道徳心はどこから来ているのだろう。そんな心配を払拭した1日も早い開店を待っている。