狭庭の草抜き。「前回の草抜きから何日すぎたかなあ、少し早すぎる」そんなことを思いながら、麦わら帽子を冠り手を動かしていた。何十年もしていることで、腰の疲れを感じると腰を伸ばして再開する。腰を伸ばす回数が増えたのは歳のせいかな、と思いながら繰り返す。
スマホの警報音が鳴る。開くと「強い雨が降る」と地域とその時間が届いている。見上げる空に雨雲は見えない。雨雲レーダーを見ると近づいているのがわかる。気象予報でも突然の雨に注意を促していた。警報は届いたが草抜きは続けていた。
今日はこのくらいで止めようかな、そう思っているとき再び警報が入る。同時に暑い日差しが途切れ少し薄暗くなった。西方の空を見ると黒く低い雨雲が迫っている。急いで抜いた草を片付ける。私の呼びかけで家内は急いで洗濯物を取り込む。待っていたように大粒の雨が降り風が吹き始めた。いや、久しぶりに小嵐を体験した。強い雨と風はすぐに収まり、静かな雨がしばらく続く。
今夏は国内各地で大雨、突風、竜巻などの嵐が地域限定のように起き被害も発生、行事も中止など突発現象で被害が出ている。我が家の上を通過したのはほんの小嵐で何事もなかった。今日も東北の日本海側では最高気温は39度という解しがたいことになっている。地球は沸騰しているという国連事務総長の言を思い出す。トリプル台風の進路が気になるが備えるしかない。
(今日の575) 人力じゃ自然の気まま止めきれず