日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

空白のあと

2017年09月30日 | 生活・ニュース

 大相撲秋場所千秋楽から1週間、相撲の話題が紙面や画面に載ったり映ったりは無くなった。秋場所は在籍する4横綱のうち3横綱が休場という面でも話題になた。しかし横綱の意地というか底力を発揮し、逆転で西正横綱の日馬富士が優勝し、大相撲の面目を保ち協会はほっとされただろう。

 大相撲本場所になると新聞紙面には3日目くらいから星取表が載るので力士の成績が一目でわかる。勝敗の対戦力士名も分かり、中継を見ない私も一人納得する。そんな秋場所の星取表、左上の空白は致し方ない理由があるものの相撲界としての対策を望みたい。さらに3横綱の次場所での健闘と活躍を期待する。特に稀勢の里の回復を祈る。
 
 空白といえば国政選挙となれば必ず政治空白が起きる。これは政治が一時的にその機能を失うことで、行政、立法がその行使をできなくなる。緊急を要する危機管理にどう対応するか注目しなければいけない。Jアラート、異常気象、シーズン最中の台風、これらの情報に不安を抱く今、空白中の対応をしっかり保って欲しい。選挙戦、大揺れの情勢の中で始まる、有権者の厳しい目が必要になる。

 星取表の空白は短い期間で修復しフアンを楽しませてくれるだろう。星取表を眺めて残念なのは郷土出身の力士名が今はない。怪傑黒頭巾の異名を持ち、最高位大関を張った魁傑は当市出身、第11代理事長も務めた。この空白を埋める力士の登場を願いながら、政治空白後の日本の姿を思い浮かべ報道を見ているが、素人目には揺れ動く姿しか想像できない。答えはあと3週間で出る。
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野鳥の親子に見入る

2017年09月29日 | 生活・ニュース

 今年も野鳥写真展開催の通知が届いた。開催は「華写人クラブ」、カメラのシャッター音をもじったクラブ名が面白い。今年は約90作の写真が展示されている。撮影地、市内と近郊が主だが北海道や沖縄で撮られた作品もある。化粧を施したかのような美しい色合いを自然の中で伝えている姿に毎回思いを新たにしている。

 今回一見の野鳥は「ヤツガシラ」、国内ではなかなか見られない珍鳥が今年3月ころ岩国に初飛来した。頭の先に8つの冠羽がるからヤツガシラ(八頭)と呼ぶ。野鳥を追う人でも姿を見るのはまれでめったに出逢えない、撮った本人が説明してくれる。メンバーが狙った構図はそれぞれ違うことから、珍鳥の一端を知る。長いくちばしで土中の虫を餌にするという。

 山奥深く入り込んで撮る。暗黙のルールとして巣で抱卵中の姿は撮らないという。危険を感じて抱卵を放棄する恐れがあるから生れるまで何度も足を運ぶという。そうしてとらえた「サンコウチョウ」という鳥の生まれたばかりの雛とその親鳥が、真正面から向き合っている1枚を眺めながら親愛という言葉が浮かんだ。展示写真は撮影禁止のため親愛な親子の姿を披露出来ないのを残念に思う。

 親鳥の優雅、凛々しい姿のどこに雛を育む知恵を潜めているのかと不思議に思う。餌の捕獲はトンボ、蜂、細長い虫、カエルなど様々だ。撮られたどの野鳥の目も野禽と言われる鋭さを持っている。大鷲の羽ばたき、目ジロの交合、アカショウビンが羽ばたく後姿などは珍しく貴重な1枚という。しばし自然に放たれた気分を味わった。中央図書館で10月1日まで開催。
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一歩とどまる

2017年09月28日 | 生活・ニュース

 「急いては事を仕損ずる」と古くから言う。その訳は「何事も、あせると失敗しやすいもの。気がはやるときほど、落ち着いて行動すべきである」という戒め。類似したものに、急がば回れ、近道は遠道、待てば海路の日よりあり、などがある。対しては先んずれば人を制す、善は急げ、と凡人にもわかりやすい諺がある。これまでに何度かこんな諺で注意や教えを受けた覚えがある。

 昨日(27日)のある全国紙のコラム「明日の臨時国会開会直前になって、もしやが起きないとも限らない」と衆議院解散予定が取りやめになるかもしれない趣旨の記述があった。新聞のコラムニストにも万々が一の思いを抱かせたもしやの変化は起きず、予定通り解散詔書は読み上げられ、議場には万歳の声が響いた。

 策は練らに練られていたのだろうが、衆院解散の大義とかの表明の直前に新党立ち上げ、それ以降のここ数日の目まぐるしさは、国会は議員のために在り、国民生活はその後についていくだけの感を改めて強く感じた。そのような選挙戦でどのような結果になるのだろう。

 諺に引っ張られて政治が停滞することは許されない。選挙とはいえ国政が滞ることは間違いない。ここに来ても、多くの国民の心にストンと落ち込む選挙の必要性は聞こえないが、今さら説明はないだろう。しっかり主張を聞いてみよう。解散理由の一つに野党の弱さが挙げられていた。英紙フィナンシャル・タイムスはこう書いている。「野党の弱さだけを理由にした選挙にはリスクがある」。
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休憩時間

2017年09月27日 | 回想

 通りかかった土手から見下ろす畑は縦に横に畝が作られ幾種類もの野菜が秋の日を浴びている。そんななかにポツンと耕運機が止まっている。周りに人の姿はない。お昼時に合わせ耕運機も昼休みしているらしい。耕された土の表面は白く乾いているように見える。温かい日差、湿度の低い仕事日和、きっと耕運機も気持ちよく動けるだろう。そんな耕運機を見ながら古い話をひとつ。

 朝出勤し夕方帰宅する人は昼休み、午後から出勤し夜中に帰宅する人は夕休み、夜勤の人ならどう表現するのだろうか。現役のころ十数年間、化学プラントで3交替勤務を経験した。3交替ならではの楽しみ、苦しみ、ストレスもあった。祝祭日の連休などは当てにしない心掛けが必要と教わったが、子どもには通じがたい現実だった。そんな埋め合わせは3ヵ月毎に支給される交替勤務手当、それは1カ月分の給与に近い金額で家計を潤した。

 そんな手当の代価、今は笑い話として話せる。運転がトラブルと担当勤務中の食事や決まった休憩はとれない。運転の安定やトラブルの解消が優先する。昼食も夕食も、そして夜食も時間遅れで食べるか持ち帰ることになる。まだ、紅白歌合戦が人気のあるころ、合戦が盛り上がるころの大晦日、小雪の舞う中を出勤する。しかし、元日の朝、高いストラクチャーの上から日の出を拝む贅沢も経験した。

 完全リタイアすると、共同作業でもしない限り休憩は体調に合わせマイペースでとれる。そんな歳になって最近の働き方改革とやらの話を聞いていると、現役のころは「働きすぎだった」ことになるが誰もがそんなことは思いもせず働いた。年を取るといい思い出話のひとつになる。
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彼岸明け

2017年09月26日 | 生活・ニュース

 彼岸の入り(20日)があって秋分の日(23日)が過ぎて今日26日は彼岸明けとなる。暑さ寒さも彼岸までというが言い伝え通り暑さは遠のきしのぎやすくなった。夜明け前には肌寒さを感じる日もある。彼岸は向こう岸というより、かなたの岸と思った方が何となくおさまりがいいように響く。そう、悟りや理想の世界に通じる。

 彼岸に対して此岸(しがん)はこちらの岸をいう。此岸は迷いの世界で、煩悩だらけの人が住み、迷いながら苦しみを背負って人間生活を送っている、仏教的にはそんな表現がされている。彼岸は涅槃の世界で此岸は苦しみの世界ということになる。此岸から彼岸へ到達するのは凡人ではそう簡単には出来ない。それでもやるべきこと、やらなければならないことを簡単に見過ごしてはならない。

 国内は降ってわいた総選挙へ向けて動きだした。総選挙には約600億円もの費用が掛かるという。当選した議員が選挙費用を支払うならいいが、降ってわいた経費負担は国民の納めた税金だ。当選した議員の活動が民意をくみ取った政治となり、彼岸に向かって日本丸が進めば、選挙をしてよかった、そんな評価が出れば600億円は無駄ではなかったといえる。

 春分の日も秋分の日も墓参りの様子が放映される。我が家の墓がある墓地にも百に近い墓石がある。その中には長く放置され無縁と思えるものがいくつもあり、また、そうなりそうな墓も見られる。「年に1度しか参れない、花が枯れても取り換えができない、だからお水だけ持って参る」。高齢女性の話に胸が痛む。




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潅水チューブの活躍

2017年09月25日 | 回想

 車で走りながら見ていた畑法面に咲く真赤な彼岸花を撮ろうと出かけた。夏ほどではないが秋晴れで乾燥している空気は気持ち良いけれど汗をかく。整然と区分けされた畑にはそれぞれの作物が行儀よく整列したり隣と競りあいながら育っている。そんなひと区画によく育っている人参の畝に「おやっ、もしかしたら」というものを見つけた、近寄って見ると「EVAFLOW」と印字されている。

 在職中、仕事でこの商品の開発現場をよく訪れた。何となく記憶している商品の特徴はこうだった。露地やハウス栽培の農作物への水や液肥をやるとき、噴霧、点滴、畝への散水などその方法に無関係でむらなくやれる潅水チューブの優れ物、施工取り扱いは簡単で、入り口から離れたところも均一に撒けるなどというもの。営業や開発者はPRに努めただろうが、責任者が懇意なこともあって、外勤の多い私にも近隣へのPRを頼まれた。

 或る時、外国の実習生を広島に案内した。平和公園を散策中にエバフローが公園の植え込みに張り巡らされているのを見つけた。通訳を通じ実習生に当社製品であることを伝え、当社技術の一端を現物紹介した。人参畑を潤している製品はどこのメーカー品かは分からないが、何十年経っても働いている姿に喜びながら、開発機器のわずかなロールの間を上下に駆けまわっていたチューブの走りを思い出す。

 農業経営の大型化や従事者の高齢化、外国農産物との競合、自給率の低下など農業を取り巻く環境の厳しさは一向に改善されていないように思う。また、農獣被害も深刻で離農も増える。一方、農作物は水無くしては育たない。小さな潅水チューブを眺めながら、機械化は無理だと思われる畑のそばで小規模農家を助けている思い出の商品へ我も頑張ると応える。
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香だけですが

2017年09月24日 | 自然 季節

 秋の味覚の一つマツタケ、輸入品は店頭に姿を見せ始めた。しかし、マツタケは国産が味も香も他を寄せ付けない。山口・広島県産はその評価が高いと思っている。市内でも錦川沿いは産地として知られていて、その昔、シーズンには多くに人が味わいに訪れた。最近は、品薄もあり庶民が気安く味わえる値段でないことはよく承知している。

 何度か錦川沿いの山にマツタケ獲りに行った。早朝、うす暗いうちに出発、現地で腹ごしらえをしているうちに夜が明ける。麓から両手両足を地面につけて這うようにして上っていく。1本見つけるとその周囲を念入りに探す。手にした時、自分では見えないがニンマリしていただろう。その山も管理ができなくなり知人の持ち物でなくなり行けなくなった。

 市内で地元産がいち早く店頭に並ぶのは錦川に架かるある橋のたもとにある商店。古くから続く店で、初入荷は必ず地方紙のローカル紙面に載るが、今年はまだ載らない。手に入れるわけではないが作柄はどんなものかと思っていた。そんな思いごとが通じたのか「小さいので香りだけですが」とマツタケが届いた。

 大きい小さいは抜きで嬉しい届け物、初物なので仏壇に供える。アカマツの根元に自生するキノコで、キノコ菌を山に戻すこともあるという。子どものころ見かけた、天秤棒で担いで運んでいたような光景を返ってこないだろう。さて、思いのほか早く秋の味覚に出会える、初物を家内はどう料理してくれるだろうか。
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旧町名の表示

2017年09月23日 | 地域

 住居表示が「丁目・番・号」に代わって何十年過ぎただろうか。各種の申告や届出には欠かせない住居番号、これを誤記すると何かの間違いが起こり混乱も発生するだろう。いつも復唱しながら記入している。新表示で聞かれると、その位置が分からないことが多い。先日、こんなことがあった。

 家の前で、高齢の夫婦が「ここへはどう行けばいいんですか」とメモを渡された。見ると同じ町名だが丁目は離れている。手持ちの地図で確認し、行かれる先は病院ですかと確認し、この道を直進し、次の三叉路を左折ししばらく行くと右手に建物が見える、と教えた。確かに、地図で探すときは新表示は分かりやすいと、いい点に初めて気づいた。

 新表示以前の旧町名を言われると「おおよそあのあたり」という予測はできる。しかし、その町の番地などを聞かれたら、そこを探し確認する方法を個人では持っていないだろう。地域行事では旧町名を用いて開かれることも多い。地域の絆という意味では気持ちよく受け入れられる。旧町名を言われると「おおよそあのあたり」という予測はできる。

 「城下町時代の町名を復活させるのは困難だが、せめて街角に表示を設置し、由緒ある町名を周知して欲しい」という投書を読んだ。錦帯橋周辺の小路は藩政時代主に栄えた七つの町名「岩国七町」として残り、町名の表示があちこちに掛かっている。ご当地検定メンバーの一員だったこともあり旧町名には興味がある。残念なのは町名を表す街並みが年ごとに影が薄くなる。時代といえばその通りだろうが、町名表示板は引き継いでほしい。
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50cc

2017年09月22日 | 社会 政治

 イギリスやフランスに続き中国がガソリン車とディーゼル車の廃止に向けて進もうとしていることが原因で、世界の自動車産業は電気自動車(EV)の開発を急いでいるという。これは環境規制の強化を受けてというが、自動車業界は大変なしのぎを削ることになる。

 環境規制強化を受け大きな変化を受けたのは50㏄クラスのバイク。1960年代からの排ガス規制はメーカーの多大な努力によって乗り越えてきたが、50㏄という小さなエンジンでは規制に対応するのは困難となり、新型車は昨年から、継続車は今夏から生産中止となった。街で見かけるのは新聞配達と赤色の郵便配達、これらもやがて電動化されるという。新聞が届いた、郵便が来た、そんな喜び方が家の中から消えるのだろうか。

 卒業して3交替勤務。当初、片道約10㌔ほどを自転車通勤だった。しばらくして自転車後輪への外付け補助モーターを付けた。モーターは50cc以下のガソリンエンジンで駆動する。運転には免許が必要でこれは講習受講だけで取得出来た。楽しく乗っていたが濡れた道ではスリップが起きモーター分だけ重い自転車をこぐことになり、取り外した。

 父の勤務先の仕事用自転車全てがホンダスーパーカブ50に変わった。これを機に父も自前のカブに乗り始めた。よく掃除をしていたが数年の使用で遺品となった。それを乗り継いで数年、馬力の低下を感じたので点検を受けるとマフラー交換が必要となり廃車に。社会情勢の変化とはいえ50ccバイクの生産中止の報道を知り、これが1時代の終わり方かと思う。50ccありがとう。
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もみ殻の働き

2017年09月21日 | 生活・ニュース

 仲間内との農園作業で楽しいみは幾通りかあるが、その最たるものは収穫という目標があるからだ。その収穫は植え付けから始まる。作業は農業プロの指示と指導により季節に見合った植え付けから始まる。輪作を避ける、種を覆う土の厚さ、種芋を埋める深さや植え付けの間隔など種類に応じて異なる。それが収穫に響くというから植え付けもおろそかにはできない。

 先日もきゅうりを植える。ハウス栽培ならいざ知らず、夏もすぎるころ路地植えとは驚いたが楽しみにしている。植えたものが地面下に隠れるものには、覆った土の上にもみ殻を撒く。どこに植えたか目印になる。日よけとなり湿気も保つ、乾燥を防ぐことにも役立つ、など素人なりに思いながら「たっぷり撒いて」の声に応えるように撒く。

 もみがらは籾殻と書き、すくもとも呼ぶ。子どもころは脱穀の後に富士山の形をしたもみ殻の山が並んでいた。菜園程度の畑農家ではもみ殻はない。父はもみ殻をどこからかもらってきて防空壕跡に入れる。その中に越冬させる野菜類などを保存していた。祖母がこのもみ殻を使って渋柿を塾していた。それは今も鮮明に思い出せる。

 春先から秋の深まるまでは畑じゅうに茂った雑草の生命力とその勢いには毎回驚かさている。畑を囲む防獣柵の外回りはプロの手によって前日に除草されており、その量の多さに驚く。次回の作業日、もみ殻を押し分けてどのくらい芽が出ているだろうか。天候に左右される農作業、収穫の秋を満喫させてほしい。
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