明日から一部の自治体を除いては新型コロナウイルス感染防止対策の自粛措置が緩和される。とはいえ、自粛が緩まったのを機に感染者が増加している報道を見れば気の休まる緩和とは思えない。都市部の人出増は経済活性化を図りたい国の思惑にかなった現象といえるが、くれぐれも気を抜かないで欲しい。
新緑鮮やかな季節ですが、ここ2カ月ほど錦帯橋を渡ることなく、橋の向こうを撮りに行きたいが「不要不急」の外出と決めて出かけなかった。自粛も少し緩やかになったのを幸いに、散歩コースを久しぶり錦帯橋へ向かって出かけた。雨上がりで公園一帯は薄い靄がかかり、日本画のような味わいある深い風景だった。観光客の姿はなく久しぶり静寂な公園を歩いた。
錦帯橋畔で開いている店はソフトクリーム屋さん3軒、どこの土産屋さんも「しばらくお休みします」という趣旨の張り紙が目に付く。コロナを避けるためでもありクラスターになったときを思えば仕方ない選択だろう。ちらほら出会った観光の人らはノーマスクが多い。ひょっとしたら広い自然空間の中で久しぶりの深呼吸かもしれない。
横山側の第5橋を渡り始めた時にわたり終えた人とすれ違った。第4橋の上で向う側にも私の後方にも人は見えず、しばらく待つが渡る人なし、今は錦帯橋独り占めと決め、撮って記録とした。そういえば上流の錦城橋を渡るとき橋の上に人は見えなかった。こういうこともある。久しぶりの錦帯橋、雨に濡れた木の落ち着きある質感に錦帯橋の良さを久しぶり感じながら渡り終えた。