※タンパク質(アミノ酸)
脳の中には大量の情報が流れています。情報網のつなぎ目で、それを伝えているのが「神経伝達物質」という微小な脳内物質。脳をスムーズに働かせるために は、神経伝達物質を充実させることが前提条件ですが、その原料となっているのが、たんぱく質を構成するアミノ酸なのです。
タンパク質質(アミノ酸)を多く含む食品
魚肉類・牛乳・大豆
※良質な脂質
「頭がよくなる」とブームになったDHA(ドコサヘキサエン酸)は、魚類に多く含まれる脂肪酸。これには脳細胞の膜を作る働きと、神経細胞の長く伸びた部分(軸索)を包み込む膜を作り、神経細胞同士のつなぎ目を強化する働きがあります。
※DHAを多く含む食品
トロ・ブリ・マグロ・サバ・ウナギ・イワシ・サンマ
脳は「水」と「脂質」と「タンパク質」と・・・脳は何で出来ているかを考えると、水分を除いた残りの約50%は脂質。たんぱく質(アミノ酸)が30%。さらにエネルギー源となるブドウ糖。これら脳の 原料に加えて、栄養を運ぶ血液をサラサラにする成分や、酸化しやすい脳の大敵、活性酸素に対抗するための物質も大切で、どの栄養素が不足しても情報の伝達 が遅くなり、頭の回転が悪くなってしまいます。
※脳のエネルギー源
・ブドウ糖
体の中で、もっともエネルギーを消費しているのは「脳」です。脳だけで、全身の約20%もエネルギーを消費しています。緻密に巡った神経回路を機能させるためには、エネルギーがたくさん必要になるのです。
そんな脳にとって、唯一無二のエネルギー源が、「ブドウ糖」。しかし脳は、ブドウ糖を貯蓄できません。1回の食事で得るブドウ糖は平均4時間ほどで吸収され尽くします。不足分は肝臓などに貯蓄されたグリコーゲンをブドウ糖に変換して供給しますが、それも断たれると脳の神経細胞の死滅速度が加速してしまいま す。
※ブドウ糖を多く含む食品
米・パン・麺類・肉・卵・魚・牛乳・果物
※脳の機能をサポート
・血液サラサラ成分
脳には多くの血管が集まってきています。そのため、血液がサラサラ流れることも大切。ブームになったEPA(エイコサペンタエン酸)は、血液中のコレステロールや中性脂肪を整え血液をサラサラにすることから、脳にもよいとされています。
・抗酸化物質
活性酸素が必要以上に作られると、細胞を傷つけて、動脈硬化や脳梗塞、認知症の原因を作ります。遺伝子を傷つけガンの元になるともいわれる万病の元。全身を守るためにも抗酸化作用のあるビタミンやコエンザイムQ10の摂取が大切です。
私は毎日のように感覚や脳関連の資料作り、研究に励んでいるので普通の人との「脳エネルギー消費」が激しいものです。
人の脳は一日で消費するカロリーは「500㌔カロリー」程度だと言われています。ところが私の場合は仕事柄、脳の消費カロリーは700㌔カロリー以上になります。
また、体温が普通の人よりも高いことがあり、体温を維持するためのエネルギー消費も激しいものです。これらは「褐色脂肪細胞が密集していて、体温を上げる、維持するために活性化しています」。ですから普通の食事をしていると運動しなくても痩せてしまいます。つまり「痩せの大食い」となるものです。
私自身が60歳を過ぎているために、大食いは出来ないので高カロリーな物を選んで食べたり、良質な「糖質」の高い食べ物など食べています。
週に何度かおやつにロールケーキやプリンなど、仕事場でも午後にはおやつとして食べています。これらは「ブドウ糖の摂取」のためで、脳エネルギー補給のようなものです。
他にも定期的な運動や毎日、1時間程度は歩くようにしています。これらは全て「脳を若く保つため」に必要なことです。
脳を若く保つことは「アンチエイジング」となり、心身共に若くいられるということを私から提唱致します。
センスプロデュース研究所、荒木行彦