センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

脳が疲れる!?

2020-01-17 00:00:30 | 人の脳

脳疲労とは、簡単に言えば文字通り脳が疲れた状態のことです。脳は多くの情報に基づいて身体のあらゆる箇所にさまざまな指令を出し続けています。筋肉を使い続けると疲れるのと同じで、脳も適切に休ませなければ疲れてしまうのです。そして脳が疲れると、身体に「疲れた」という信号を出します。その結果「なんとなく全身がだるい」と感じるようになります。

まず脳は常に体温や血流、呼吸をコントロールしてベストな状態に保ち続ける指令を出しています。例えば運動すると、もちろん筋肉も使いますが、適切な脈拍で全身に血液を送り、呼吸を調節して酸素を多く取り入れ、体温が上がったら汗を出して冷ますなど、脳の指令も沢山、出ていること分かります。我々が気づきにくいだけで、脳が疲れるのも当然ですよね。

 

そして、脳と一口に言ってもその中で様々な役割分担があり、脳の司令塔である大脳の中でも、言語や理論を理解する知性の部分「大脳新皮質」、本能的な欲求や感情を司る「大脳辺縁系」、と分かれています。普段はその両者が互いに情報を伝え合っていて、その2つから指示を受ける間脳という場所では、自律神経や食欲をコントロールしています。

例えば、仕事が忙しく働きづめのとき、本当は休みたいところですが理性的に考えれば働かないといけませんよね。こんなとき、大脳新皮質は大脳辺縁系の「休みたい」という情報は聞かず一方的に「働かなきゃいけないんだ」と指令を出して、相互の情報交換ができなくなります。

互いにうまく情報を伝え合えていない大脳新皮質と大脳辺縁系の両者から、間脳は矛盾した指令を受けます。そうすると間脳はどうすればいいのか分からなくなり、異常をきたすようになります。自律神経や食欲を制御できなくなり、不眠や過食などが起き始めるのです。こうなると心身ともに健康でいられないのは想像に難くないでしょう。

 

脳の疲れの原因!

脳が疲れてしまう原因は日常生活の中でも沢山あります。激しい運動をした後は体内に普段以上に沢山の指令を出すため疲れます。その後で休ませればよいのですが、十分な睡眠時間が確保されていないと休息が足りていない状態になります。激しい運動以外も、脳を働かせている以上は睡眠不足は大敵です。

スマホのし過ぎやデスクワークなども原因になります。情報量が多い画面を注視し続け、しかも本来なら遠くを見るモードである交感神経を働かせながら近くのスクリーンを見ているため、自律神経はその矛盾に疲れてしまいます。

人の脳は、一日に消費するエネルギーは、成人男性で500calにも及びます。私のように頭脳労働者ですと700calにもなります。また、脳は臓器の中でも、栄養素が20%必要で、酸素も40%必要とする燃費の悪い臓器です。

 

その栄養素も「良質なブドウ糖」でしか栄養素が摂れないものです。

ですから、私は普通の食事をしていると身体、脳の消費エネルギーが激しいので直ぐに痩せてしまいます。それを補助するために、おやつタイムを設けて、毎日のようにスイーツなどを食べています。

コーヒーに甘いお菓子などを食べるようにしています。

よく「慢性疲労」だと言われる人たちの多くは、この「脳の疲れ」と関わり合いがあるものです。

仕事などの悩みだけでなく、人間関係の悩みなどから「ストレス」となり、疲れのコントロールが出来なくなることで「脳の疲れ」を感じるのです。

脳の疲れをコントロールしている脳部があります。それは「眼窩前頭皮質」です。この脳部こそが、意思決定などの認知処理に関わっている脳部です。

この眼窩前頭皮質は、若くして衰える脳部です。特に、人とのコミュニケーションや会話などをすることでこの脳部が鍛えられものです。

私が脳の疲れをあまり感じないのは、この「眼窩前頭皮質」を鍛錬しているのと、脳のエネルギー「ブドウ糖の摂取」に心がけているからです。

眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ、英: Orbitofrontal cortex, OFC)は、ヒトの脳にある連合皮質の領域の一部で、意思決定などの認知処理に関わっているとされている。眼窩前頭皮質という名称は、この領域が前頭葉の中でも、眼窩の上にあることから付けられた。この領域は、視床の背内側部にある、内側の巨大細胞核から投射を受ける領域として定義されている。眼窩前頭皮質は非常に個体差が大きいことが、ヒトおよび、非ヒト霊長類 (non-human primate) の研究において確かめられている。この領域が情動や報酬系において役割を持っていることから、眼窩前頭皮質を大脳辺縁系の一部とする研究です。

この眼窩前頭皮質を鍛錬することは、人と顔を合わせてコミュニケーションしたり、会話することで鍛えられます。また、良質なブドウ糖の摂取に心がけて、ストレスを溜めない、脳をリラックス状態(セロトニン)を増やすことが大切になります。つまり、暗い顔をせずに「笑顔」に心がけることで鍛錬出来ます。

私が実年齢よりも10歳ほど若く居られるのは、こうした「脳の若さを保つ努力」をし、脳を鍛錬していることに関係しています。

センスプロデュース研究所、荒木行彦


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