センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ガラパゴス化する日本!

2009-03-08 23:59:46 | 感覚
日本の製品やサービスの中には、優れた技術や多彩な機能を持ちながら、海外でなかなか存在感を示すことができないもの多いと聞きます。これらの文書で始まる。小文庫「NRI未来ナビ」世の中の仕組みが変化がひと目で分かる。
野村総合研究所発行より引用。
技術やサービスなどの日本市場で独自の進化をとげ、世界基準からかけ離れとしまうという現象「ガラパゴス化」が各分野で起きています。
1億人超えの市場をうまく活用して産業発展をとげてきた一方で、日本特有の高慣行や独自の機能に拘りのある消費者により、海外とは異なる独特の市場が作られてきました。このような日本の市場は、生物の世界でいうガラパゴス諸島の現象に例えられています。
大陸から隔離されたガラパゴス諸島、南米から900km離れた太平洋上の沖合にあるガラパゴス諸島には、諸島で独自の進化をとげた固有の生物が数多く存在します。それらは、ガラパゴス諸島が大陸から隔離された環境にあったことによって、他の環境から影響を受けずに独自の進化をとげたと言われており、ダーウィンが進化論のアイデアを得た場所として有名です。

近年の日本では、技術やサービスはまさに「ガラパゴス現象」が生じていると言えそうです。世界最高水準を盛り込んだ製品を持ちながら、世界市場ではほとんどシェアを獲れないケースも少なくありません。
日本におけるガラパゴス化現象の特徴。
日本のガラパゴス化現象を,段階を追って整理してみると,以下の特徴があります。
① 高度なニーズに基づいた製品,サービスの市場の日本国内に存在する。
② 一方,海外では,日本国内とは異なる品質や機能を求める(要求水準が低い)。
③ 日本国内の市場が高い要求水準の低いレベルで標準的な仕様が決まり拡大発展していく。
④ 気がついたときには,日本は世界の動きから(世界標準)から大きく取り残されている。
競争から共生へ。
日本ではますます人口が減少することが見込まれています。このような社会の中でガラパゴス化現象が進展することは,日本経済に深刻な影響を及ぼすでしょう。国内市場の成長が見込めない産業においては,いやでもガラパゴス化現象から脱却することが重要なことは言うまでもありません。
ガラパゴス化現象から脱却するためには,今まで海外に対してあまりにかたく閉ざした門戸を開き,自ら世界に積極的に出て行くことが必要です。
また,競争に打ち勝つという考えではなく,世界と「共生」していくという思想も重要でしょう。世界の変化,多様化を日本の発展に結びつけるような振る舞いが求められています。
日本市場でガラパゴス化現象の進展が危惧されている分野の一例。
携帯電話→日本の携帯電話サービスは,コンテンツやメールサービスなどで世界最高先端の精度を誇る。しかし世界市場とかけ離れた進化を遂げた影響で携帯電話端末の販売で苦戦している。
デジタル放送→日本の地上デジタルの技術は最先端,しすし日本の推奨する方式の採用を決めた国は現時点ではブラジルだけ。
非接触ICカードも日本の電子マネー市場は急速に拡大している。しかし日本の電子マネー,運営会社の大半が世界標準と異なる技術を採用している。
建設業→日本の建設会社が保有する耐震技術は世界トップ水準,しかし高コスト体質のため海外市場での競争力がない。
このような例に挙げたのは一部だが,医学界でも教育界でも日本水準と世界水準などにズレが生じ,世界の競争力に太刀打ち出来ず,日本国内水準に止まるケース,製品など多くあるのです。
日本人気質に「拘る感覚」があり,技術や製品が世界最高水準に成り過ぎ,日本人が扱えても,海外の人たちが扱えない製品,技術も多くあるのです。
例えば,私も扱いにくい日本の携帯電話,カメラ機能,音楽プレーヤー機能,ワンセグ機能など,多くの不必要な機能が多すぎ,携帯電話も高額傾向にある。
私も以前に自動車会社で人の五感を意識し,活性化させる機能や物づくり,世界標準を意識するべきであると指摘したことがある。
以前は,和製ベンツ,BMWなどヨーロッパの車を真似て開発を目指していたのである。
現在は,日本車として確立し,やっと世界水準に達成している。数少ない業種にもなっている。
日本の今後の経済発展のためにも「ガラパゴス化現象」を少なくしたいものである。


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小動物の命も大切!

2009-03-08 00:17:52 | 感覚
ピーちゃん精一杯生きて、朝日新聞2/25(水)より引用、
八王子のフラワーデザイナー萩原エミ子さんが飼育する雀の「ピーちゃん」が必死に命の灯を燃やしている。野生での平均寿命は2年足らずと言われる中、ピーちゃんはもうすぐ13年と長寿だが、老いを重ねて昨年頃から右目も見えなくなった。ピーと鳴くから「ピーちゃん」96年隣家の軒先にあったスズメの巣に弱ったヒナが1羽、取り残されていた。保護した萩原さんがスポイトで餌を与えた。元気を取り戻し萩原さんの右肩に乗っては水浴びをせがむ。
愛犬の死んだ時は、萩原さんの手にそっと飛んできて、眠るような仕草で甘えて来た。慰め上手でもあった。「命が短くても外で飛び回った方が幸せだったかも」とそんな話をすることが多くなった。
昨年、ピーちゃんの右目がみえなくなった。餌をついばむにも苦労、足取りがおぼつかない「小さな生き物でも豊かな感性」があり、通じ合えると教えてくれた。萩原さんはストーブにかざした。ピーちゃんを抱き込んだ「精一杯生きて」と語りかけた。
私はこの記事を拝見し、複雑な気持ちである。趣味ではあるがバードウォッチングの指導員もしている。巣から落ちたヒナなどは拾わないでと、日本野鳥の会などもパンフレットを配布して指導しているからである。
自然生態系、生物生態系に人間の手が入ると乱れるという事からである。
私の心情としては「可哀想だから」拾って面倒を見たくなるのです。
現に、私は子供の頃、カラスのヒナを飼育し、「カー子」と名付けて可愛がった。
言葉を話し、方に乗る姿はカラスの面影すらないのである。
10年以上生きたのである。私のふるさとは青森の津軽地方なので、農家ということもあり、小動物や面倒を見ていた生き物は多くある。
ウマ、ブタ、鶏、犬、ネコ、鳥、亀、金魚と本当に多くの生き物を面倒見ていた経験がある。
これらの経験が現在、本当に役立ち、活かされているのです。現在の子供達の多くは、ペットや小動物はペットショップなどでお金で買う物であると思っている。そこには、命の尊さ、大切さは微塵も感じられないのです。
現在、我が家にはスムースコートチワワの「チビ」という11歳の雌犬が同居している。人間の歳で換算すると70歳を過ぎた高齢者である。目も白内障に近いし、後ろ足もおぼつかない。それでも餌になると吠えて、ふらふらしながらも歩き、餌を欲しがるのです。彼女は一生懸命生き続け、私達に励ましと、命の大切さ、尊さを教えてくれている。
ピーちゃん、我が家のチビも動物たちは、日々、生きるのに一生懸命である。
自分から命を絶つ(自殺)するなど決してない。
生きている限り、「精一杯生きているのです」。今一度人間は生き物に学び、「人の命の尊さ、大切を考えて欲しい」。
私はこれらから、今年の5月には地元でコアジサシ保護プロジェクトの代表者として、生まれたヒナを守り、地元の小学生(ボランティア)に手伝って貰い、ヒナを多くでも孵してオーストラリアに孵して上げることが目的です。
私は、鳥好きからこれらコアジサシ保護プロジェクトを立ち上げている訳ではありません。
小動物の命も人の命も尊く、大切な物であることを理解して欲しいのです。
また、五感を総動員して命の尊さ、大切さを体験して欲しい、今後とも私共は五感教育を通じて、多くの人達に命の尊さ、大切なを提唱して参ります。


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