センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

レアメタルの資源争奪戦!

2009-03-03 18:44:02 | 感覚
私がなぜ、レアメタルを題材に取り上げるかというと、私共の社長山口英一は、レアメタルの知識に優れており、以前にはキドカラー(稀土類)、50歳以降の人達には懐かしいと思うが、日立キドカラーテレビ、日本で初めてのカラーテレビである。当時は箱形の立派なテレビである。
その生みの親が私共の社長山口英一なのである。
我が家にこのキドカラーテレビが届いたのは、小学生の低学年だったと記憶しているが、私の村でも一番早く我が家では購入したのである。
近所の人達がプロレスや野球、相撲の放送が始まると大勢集まったことを思いだす。
昨年には、私共の社長が監修した「おもしろ科学、レアメタル」という本を工業新聞社から出版し、販売部数も伸びている。
今回は、私が愛読しているエコノミストから一部抜粋引用紹介します。
ハイテク材料づくりに不可欠、レアメタルの資源争奪戦。
リチウムイオン、マンガン、コバルトなどレアメタルが欠かせない。その確保は物づくりの行方を左右する。井元康一朗(ジャーナリスト)文、
携帯電話、デジタルカメラ、ノートパソコンなどデジタル家電には、多様化、高性能化した様々なハイテク電子材料が使用されている。その生産に欠かせないのがレアメタル(稀少金属)素材である。
例えば、身近なデジタル家電のバッテリーには、リチウムイオン電池が使われている。繰り返し充電が可能な2次電池の製造には、リチウム、ニッケル、マンガン、コバルトなどのレアメタルが不可欠となっている。
レアメタルとは、①地殻中の含有量が少ない。②品位(鉱石中の含有率)の高い鉱石がない。③製錬が困難。④政治的に不安定な国に偏在する。などの理由によって大量に得ることができなかったり、供給の不安がある非鉄金属をいう。
デジタル家電などの普及に伴い、レアメタル需要が飛躍的に増大する可能性があるがこれはレアメタルの枯渇につながることを意味する。
こうしたことから、世界ではレアメタルをめぐる資源争奪戦が激しさをましている。実際、コバルトの価格はこの3年で3倍以上上昇した。コバルトの国内需要の7割はデジタルカメラや携帯音楽プレーヤー向けのリチウムイオン電池に使われており、世界需要年6万トン程度のうち、日本はこの4分の1を占める世界最大の消費国となっている。ニッケルの価格も2002年から07年の5年間で8倍に、その他の物質も数倍上昇している。
日本には、レアメタルのほぼ全量を輸入に頼っている。このため、レアメタルの価格高騰は日本のメーカーにとって死活問題にも繋がりかねない状況といえる。
電気自動車への期待が追い打ちに!
昨年7月原油価格(WTの先物)は史上最高高値の147ドルを記録し、脱石油の推進という点から、ハイブリット車や電気自動車などに注目が集まった。原油価格はその後急落したものの、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出削減は避けられない課題であり、今後もプラニング、ハイブリット車や電気自動車、燃料電池車などの実用化の普及が加速的に進められるだろう。これらはすべて電気自動車であり、電池と電気モーターがその心臓部の重要な役目を担っている。
そして、この電池や電気モーターはレアメタルなしでは製造できない。
現在、ハイブリット車にはニッケル水素電池が使われているが、今後は大容量でエネルギー密度の高いリチウムイオン電池がこれにとって代わって行くとされている。また、09年には三菱自動車、富士重工業が電気自動車の市場投入を予定しているが、これには高性能リチウムイオン電池が採用されている。
ハイブリット車を含む電気自動車の電気モーターには高温でも磁石性能が保持できる「ネオジム磁石」が使われている。これはレアメタルの一種であるネオジム・ジスプロシウムと鉄などを化合させて造る。
電子材料ではないが、軽量化が図られている現在の自動車には、軽くて引っ張り強度の高い「高張力鋼」が使われている。ここは、マンガンやチタンなど十種類のレアメタルやレアアースが鉄と混ぜられている。また、排ガスの触媒浄化装置にはプラチナが使われている。
これらの物質の多くは、有る程度コストを支払ってもリサイクルの価格が十分あることから使うことで消えて無くなっても性質のものではない。しかし、世界で膨大な量の石油エネルギーを消費しているガソリン車が電気エネルギー車に転換していくことを考えれば、リチウムイオン電池の製造などに使われるレアメタルの新たな需要もまた莫大になるとことは十分予想できる。
リチウムイオン電池で使われる主なレアメタルと日本の輸入相手国。
リチウム→チリ63.0%、米国→18.6%、中国→11.1%、ニッケル→インドネシア44.8%、フィリピン→13.6%、ニューカレドニア→12.0%
マンガン→南アフリカ36.5%、中国→36.4%、オーストラリア→26.0%
コバルト→フィランド30.9%、オーストラリア→17.4%、カナダ→13.9%
レア・アース→中国87.7%、エストニア→5.3%、フランス→4.0%
私達の生活に身近なデジタル家電、携帯電話、パソコンなどには多くのレアメタルが使用されている。私の携帯電話のバッテリーも古くなり、新たに購入するとなると5千円前後近くになります。
日本はレアメタルをほぼ海外から輸入している。世界需要6万トン程度のうち日本は4分1を占める世界最大の消費国であり、今後益々輸入に頼り、需要の高まりから世界でレアメタルの争奪戦が繰り広げられると予想されるのである。
そこで、日本ではレアメタルのリサイクルに取り組んでおり、研究にも取り組んでいる。
但し、施設や研究費など高騰であり、一企業や商社で取り組むことは難しくも成っている。
そこで、日本政府間からこれらの支援や政策なども重要であり、日本経済が復活する特効薬でもあるのです。
レアメタルだけに限らず、環境問題をクリアーするために日本は電気自動車の普及、海外、米国などへの新幹線の売り込みなど今後、日本が取り組む課題によっては、日本経済の復活も早いと思われる。
私は日本経済の復活の早道は、このレアメタルに関わっていると言っても過言ではないと思っている。
この先、レアメタルは世界的な需要の高まりから「レアメタル資源争奪戦」が世界的に始まり、レアメタルの高騰に繋がり益々も世界で争奪戦が加速的に起こると予想されている。
これらレアメタル最大の輸入国である日本は、国を挙げての取り組みをしなければ、このレアメタル資源争奪戦に負けてしまい。日本経済の復活にも影響を与え、日本経済の復活も遅くなりと予想されるのである。
是非とも、日本政府には、日本経済復活のためにレアメタルの確保を国を挙げて取り組んで欲しいと強く願っている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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