センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

プロフェッショナルの流儀!

2009-03-06 22:12:50 | 感覚
私は参考にしている特番がある。それはNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」である。その番組の中から簡明を受けた番組を紹介致します。
2008年7月、石川拓活著、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班、監修、「絶対不可能」を可能にした農家、木村秋則の記録!
この番組では、石川拓活さんが出演し、木村秋則さんを紹介していた。
私も何年も前から木村さんの事は知っていた。私のふるさとも青森県ということもあり、農家の次男でもある。私は農家の苦労が理解できるのである。
私のふるさと津軽には「カマドケシ」と呼ばれる言葉がある。
カマドケシとは、私の地方の方言(津軽弁)で「竈消し」(かまどけし)と読むが、津軽弁で(かまどげし)と発音するのです。
一家の生活の要である竈の火を消して、家庭を路頭に迷わせる男のことを指すのです。
この木村さんは、1949年(昭和24年生まれ)中津軽郡岩木村の農家の二男として生まれた。岩木山の麓である。
木村さんの凄いところは、誰もが不可能言われた「無農薬」のリンゴ栽培という無謀なチャレンジを9年間も続け、その間、貧困や誹謗中傷、家族の心配、苦悩などがあり、自殺まで考えたそうです。
ふと木村さんは、自殺を考え岩木山の麓を歩いて居たら、山の樹に生えたリンゴの木、実はドングリの木(クヌギ)だったのです。それを見た木村さんは、自然の樹(植物)は、農家の力を借りなくても立派なに育っていることを知るのである。
そこから、彼の考え方が変わり、諦めずに頑張ってきたのである。
木村さんはただ無農薬のリンゴを作ることが目的ではないのである。
自然環境を考え、自分の孫の健康まで考えて無農薬のリンゴ作りに拘っているのです。
木村さんはテレビの中で次のように言っている。「人間が出来ることは大した事が出来ないが、自然の力、リンゴの木が頑張っているので、私に出来ることはリンゴの木の手伝いをして上げることしかできない」。
著者の石川さんは長年、木村さんを取材し続けて苦労を理解している。
石川さんが初めて、青森県の津軽を訪れたとき、木村さんが端正込めた思い入れのリンゴを一口口に入れた途端、彼は涙が出かそうになったと言っている。
すごく美味しく、甘いリンゴだったと語ってくれた。
また、石川さんはこのリンゴを言葉で表現するならば「生命」を感じると表現している。
確かに日本中には無農薬に拘っている農家の人達は多いが、木村さんは違う。私のふるさと津軽には、津軽弁で「じょっぱり」意地っ張りという意味だが、良い意味で「拘る」感覚なのです。
私は子供の頃、母親から「あなたは困った人が居たら助けて上げなさい。あなたに助けを求めて人が居たら手を差し伸べて上げなさい」と哲学的な事を言われても幼い私には理解できず、今この歳になって理解ができ、私は人の五感を研究することで多くの人達の助けや悩みの一部でも解決できたらと思っている。
そして「拘り」私は木村秋則さんを見習いながら頑張って行きたい。元々津軽の人々は我慢強く、無口で、意地っ張りでもある。ところが私はこの津軽人気質を受け継いでいないのである。
我慢強くないし、よくしゃべる。意地も張らない。但し、仕事への拘りはある。
私の仕事もリンゴ作りに似ている。美味しいリンゴを作るのには簡単に行かない、手を抜けば美味しいリンゴは実らない。
私の仕事もいい加減にやっていると評価も下がり、仕事の依頼や未来の研究が出来なくなる。
何より「五感生理学」という日本で数少ない研究課題であり、使命と感じている。また、後継者の育成も私の業務の一つでもある。
若い研究者が私の後を継いで人五感研究に励んで頂ければと願っている。
私は木村秋則さんの精神を見習い「プロフェッショナル仕事の流儀」として、社会貢献を目的に頑張って参ります。




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