センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

痛覚(痛み)

2009-03-13 00:11:52 | 感覚
私達が痛みとして感じるのは様々あります。机の角に足をぶつけて痛いなど、また、内蔵の痛む感覚も(内部感覚)という、人の触覚に関わっています。
特に人が痛みとして感じやすい場所(部分)には「痛点」という、痛みを感じる神経が密集している所があります。この場所こそ、人にとって重要な部分なのです。
例えば、身体では一番痛点が密集して痛いと感じるのは、膝の裏側です。
次ぎに首の回り、肘の内側なども痛点の多いベスト3です。
人のヒザやヒジはよく動かすところであり、手や足を動かす関節としても重要な場所ですから、痛みが感じやすいのです。
ですから、これら重要な箇所は痛点も多くあり、痛みを敏感に感じるのです。
ヒジの外側はあまり痛点が有りませんので同じヒジでも痛みを感じません。これは伸ばすときに筋肉や皮膚が伸びるので、伸ばしたり縮めたりするときに痛みを感じるから逆に痛点が少なく、痛みを感じにくくなっております。
その証拠にヒジの外側の角をつねってもあまり痛くありません。
その代わり、ヒジの内側の角は痛いのです。
これら痛点の密集は怪我などから身を守るための「危険回避能力」なのです。
また、私達が注射器で腕に注射されますと痛いと感じます。これは腕の痛点、痛みの神経に触れるので痛いと感じるのです。
例えば、蚊に刺されても痛みは感じません。当たり前と言えば当たり前なのですが、精々痒い程度です。
これは、蚊の針が細いので痛点の間を潜り抜けてしまうので痛みを感じないのです。これらをヒントに現在、極細の注射針が開発され、痛みを感じない注射が完成しております。
例えば、私達が画鋲などを踏むと、痛みだけでなく「反射的運動」で足を動かして危険回避します。
ではこれら反射的運動はどのように人の脳との関わりがから起こるかというと、詳しく説明します。
まず痛み刺激、触覚(受容器)感覚器から感覚神経を介して、脊髄前恨~脊髄~脳幹~間脳~終脳(大脳)~間脳~脳幹~脊髄~脊髄前恨~運動神経~運動(筋肉運動)を介して反射的な動きとなるのです。
このような複雑な動作を人は瞬時に行うことが出来るのです。
人間に対して痛みは生命に関わる問題なので敏感に感じます。五感の中でも触覚(痛み)は全身にあります。
味覚の一部にもこの痛覚が関わっていることをご存じでしょうか?
例えば、激辛料理を食べたときに舌のあたりが痛みを感じた経験をしたことはありませんか? これは味覚には、甘味、塩味、苦味、渋味、辛味、そして旨味などを感じますが、辛味だけは、味覚の一部ではなく、痛覚、特に激辛などは舌で痛みとして感じますので、交感神経などに作用し、額から汗が出たり、あまりの辛さに顔が歪んだりします。
これらは舌の痛点が痛みとして感じているからです。
以前に、テレビ局で大量の唐辛子をお風呂に入れて、皮膚(触覚)で痛みを感じるかの実験をタレントさんに実施した事があります。
唐辛子のお風呂に入ったタレントさんは最初の2分間程度は平気な顔をしておりましたが、その後体中にピリピリする痛みを感じ始め、到底お風呂に入っておられずお風呂から飛び出てしまいました。
しばらく体の痛みは続いたようです。
唐辛子の成分が私達の皮膚に接すると辛味成分として感じるのでなく、痛みとして感じるのです。
このように痛みの種類にも色々あります。
これらは全て人の人体を外部の危険から守るための本能的感覚が働くのです。
ここれこそが「危険回避能力」なのです。
私が3月4日のBSフジテレビの出演した「ファイブセンス」現代人の五感が危ないと題して、タレント5人と五感テストと実験を行ったときにも、触覚コーナーでもこの痛みに関して、痛点の多い身体の場所のベスト10を紹介致しました。
テレビの中では、ベスト10の中でムシクイの番号、1位と5位と9位を当てるというテストを行った。10歳代代表のタレントさんだけが正解したのである。はずれた男性タレントさんには罰ゲームとして、9位と5位の場所に金属製の洗濯ばさみでその場所に挟むという過酷な罰ゲームがありました。
これらを考え出したのは番組制作スタッフなのだが、私は可哀想だから辞めましょうと言ったのだが、番組上バライティーなので実行しましょうとなり、5位上腕の上と9位まぶたが答えなのですが、洗濯ばさみで摘まれたタレントさん達はあまりの痛みに大声で痛いと叫んでおりました。
さすが痛みに堪えて笑いをとるというプロ根性には感銘をうけました。
これらの模様は、3月4日(水)のBSフジテレビ、24:00~24:55分で放送されたのだが、深夜と言うこともありあまり視聴している人達が居られませんでした。
是非、内容が面白く為になるので今度はゴールデンタイムで放送して欲しいと願っている。
本当に現代人の五感が危ないのである。人の五感が何故重要かと言うと、自己に迫る危険な情報などを素早くキャッチし回避するための能力を身につけることが重要なのです。
例えば、視覚、動体視力の低下、視野が狭くなっている。嗅覚、悪い匂いが感じられない、味覚、薄い味が分からなく成っている。聴覚、音源の方向が分かりづらくなっている。補能力が低下している。触覚、痛みなどの触覚が鈍感に成っている。
など、私達の五感が若くして衰え、疎かにされております。これら直接私達の危険回避能力の低下に繋がり、何より脳の活性化に影響を与えると言うことです。
痛みも、危ない味、危ない音、危ない匂い、反射的運動(視覚)なども本能的感覚も衰えている現代人、今一度これらの五感を見直し、意識して鍛練することである。子供達や若者達は五感の鍛練をすればすぐに取り戻すことが可能です。
だからといって、私のような中年以降の人達にも五感の鍛練によって若々しい感覚を持つ続けることが可能であり、感覚の衰えを緩やかにすることも可能になるのです。ここに人の五感を研磨し、鍛練する重要性、必要性があるのです。
今後とも、テレビ等などを通じて人の五感の重要性を提唱し続けて参ります。

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