センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

携帯電話依存が感覚を鈍感化させる!

2009-03-02 21:04:01 | 感覚
携帯でトラブル中高7割経験、メール依存も鮮明!
文部科学省は2月25日、子供の携帯電話の使用実態について初の調査結果をまとめ、提示版で悪口を書かれるなどのトラブルを中高生の約7割が経験していることが分かった。中学2年生の3人に1人が一日30件以上メールのやり取りをするなど。携帯電話依存の様子も浮き彫りに、携帯の利用ルールを巡り、親子間の意思にズレがあることも明らかになった。
調査は昨年11月~12月に実施、全国の小六、中二、高二の計約1万人と保護者が回答した。
携帯の所有者は小六が24.7%、中二が45.9%、高二が95.9%だった。トラブルの経験について高二では「ネットで知り合った人と実際に会ったか、合いそうになった」が7.8%「しつこくメールを送られた、つきまとわれた」は8.0%、
「掲示板やメールで悪口を書かれた」は9.4%「個人情報を無断で流された」も5.1%あった。
迷惑メールやチェーンメールの被害もトラブルも含めると、高二で「トラブルは特にない」と答えたのは27.6%にとどまり、約7割が何かしらのトラブルを経験。中でも同じ程度のトラブル経験があった。
学校教師に対し、これまでに把握したことのあるトラブルを聞いたところ「有害サイトに入った児童が多額の請求を受けた」複数の生徒、名を無断で使った架空小説が見つかった」といった実例もあった。
携帯メールのやり取りも頻繁で、中二では1日のメール送信が50~99件の生徒が12.2%、百件以上も7.3%おり、3人に1人が30件以上だった。
高二でネット上の自己紹介サイト「プロフ」を公開したことがあるは44.3%、ブログは41.6%、一方保護者で子供がプロフをやっているのを知っているは16.5%、ブログも19.1%どまりで、親が実態を把握できない現状が浮かんだ。
2009年2月26日(木)日経経済新聞より引用。

私は以前から子供達の携帯電話依存に関する問題を取り上げて来たが、今回の記事の結果を見てさすがに驚いている。
私が携帯電話依存を危惧しているのは、人の五感、特に聴覚の能力などに悪影響を与えるということです。
2/27日(金)のブログでも紹介しているが、補完能力や音の認識能力が低下しているのである。
補完能力とは、雑音や雑音などの場所で人の声(言葉)が途切れた時にそれを聞き取ろうとする能力なのです。
私達は、このような環境でも、上手く補完して人の声を聞き取りますが、現在の子供達は聞き取り出来ないので、言葉や会話の理解も出来ないのです。
また、聴覚の刺激不足から音の認識にも変化が現れております。
例えば、私達は風鈴や野鳥の鳴き声を心地よいと感じる音ですが、現在の子供達や若者の多くは、雑音的認識しますから「うるさい」と感じるのです。
これらは人の脳の認識にも変化が現れています。
人が心地よいと感じる音は人の脳の右脳(聴覚野)で感じますから心地よいと感じるのです。逆に左脳の聴覚野で感じると雑音ですから「うるさいと」と理解するのです。
私はこれらから「音認識の欧米化」と呼んでおりますが、最近の子供達や若者達に顕著に現れている聴覚感覚です。
これらは原因の要因は、生まれた頃から電子音の中で育ち、遊びもゲーム機、会話やコミュニケーションも携帯電話やパソコンでのメールなど、五感を刺激する体験が希薄になり、特に聴覚刺激は極端に体験不足になっております。
これらから、若くして聴覚が衰え始めているのです。私が危惧しているのは、補完能力や会話(言葉)でのコミュニケーション不足などです。
補完能力やコミュニケーション能力を養うことは、人との会話を生の声で言い、聞き取る事で鍛えられます。
このように聴覚だけではありません。五感全体が現在の子供達や若者達の能力が低下し、衰え始めております。
私はこれらに警鐘を鳴らしており、指導もしております。
今後とも、人の五感の重要性を提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、






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