センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

人の視覚(カラー心理)

2009-03-18 21:50:47 | 感覚、五感
私は一時時期ファッションメーカーで企画担当していたことがある。私が企画担当した頃の流行色はアースカラー(茶系)やナチュラルカラー(自然色),ベージュなど落ち着いたカラーが流行していたことを思い出す。
素材も,コットン,リネン,オンガンジーなどの天然素材を中心に,アニマルプリントやフォークロワ(民族衣装)をイメージするカラーなどをヒントに私は,マレーシアなどの東南アジアの奥地まで出かけ,写真に写してその年のカラーリングや素材の提案などデザイナーに相談し,企画したことがある。
時には,山形県の寒河江という場所にニットの産地として世界的に有名な場所ですが,ニットカラーを決めるために何度も訪問したこともある。
また,群馬県の大手印刷工場にも出かけ,ジャングルプリントや花柄プリントなど当時のハイテクを利用し,カラーを決定していたのである。
これらから人間のカラー心理学も勉強した時期もあるのです。
これらの体験が現在の「人五感研究」に役立っているのです。
ファッション界に限らず飲食関係,自動車産業などにもカラーは重要な売上課題でもあるのです。
私は,以前に大手自動車会社に車のカラーリングについて提案したことがある。日本車とヨーロッパ車では,カラー(色づけ)工程にも差があり,色の深見や色具合に違いがあったのです。
最近は,日本車もヨーロッパの車にもあまり差がないが,私から見ると未だにヨーロッパの車のカラーリングは「彩度」色鮮やかさに差があるのです。
これらはカラーリングする工程の回数と日本では化学物質の制限もあり,深見のあるカラーリングができないことも理由の一つにあります。
何年か前に空前ブームのように日本の自動車は白が圧倒的に多かった時期がある。これらは小型車である日本車を大きく見せる技の一つだったのです。
白は膨張色という,全体的に大きく見える色なのです。
ですから,太った人が白い洋服を着るとより一層太って見えるということである。
太った人たちには,縦のストライプや濃い目のカラーの洋服などでスリムに見えることもある。
また,飲食店ではオレンジ系の看板が目立つ,これはオレンジ系は,食欲とのイメージする色なのです。
逆に飲食関係でタブーと言われている色があります。店内や皿などには絶対ブルー系を使用しないことである。ブルーは「冷色」という,物が冷たく見える働きがあり,暖かな食べ物でさえ,冷たく感じ不味く見えるのです。
美味しい料理を良く観察してみると,三原色を多く活用している食材が多いはずである。三原色とは,赤,黄色,緑である。
つまり代表的な野菜の色であり,美味しいと感じる色でもある。
食事だけではない,下着の色にもパワーがあるとされています。
赤い下着はよく「勝負下着」といわれるが,これは赤い色は血液をイメージし,人の視覚は興奮するのです。
但し,同じ赤でも夕日や木を燃やす炎の赤色は私達が心地よい,暖かいと感じるのです。
また,日本人男性(サラリーマン)が契約や大きな仕事の時には「勝負服」「紺色の背広を着て挑む」ことがあるが,これには謂れがある。
江戸時代に侍が決闘をするときに,紺色の袴を着て,肩から襷をかけて戦いに挑んだのである。
これらから紺色は勝負服「勝利に結びつく」といわれる由縁となり現在にまで言い伝えられているのです。
私の勝負服は黒である。黒は結婚式や葬儀などの冠婚葬祭用に黒と決まったように地味なイメージがある。
現在は,黒以外の濃い目の紺や茶色の背広で葬儀などにも参加している。決して湯和漢はない。
私は黒でもスリムな背広、デザイン、ストライプ柄などの背広で勝負をかけるのである。
例えば、外科医などの白衣言われる白が多い。白は何色にも染まらず清潔感のあるカラーとして重宝される。但し、手術着はブルーである。手術中は大量の血液を見ているため視覚的に人のカラー心理として興奮するので、自分ブルーの手術着に目を向けると興奮した視覚を抑制させる働きがあるのです。
ですからこのような理由(訳)が有ってブルーの着衣なのです。
このように私達の生活の中、仕事環境などにおいても色(カラー)は人の視覚刺激には重要な課題の一つでもある。
また、色が人の視覚に与える心理的な影響も大きいのでする。
これらから、私達の身の回りの色を上手く活用することで、体型を誤魔化したり、若く見られたりと色や柄などを活用することで浮き浮きした気分や落ち着いた気分など、色(視覚)だけでなく、香水やアロマなどで春らしい演出をしてみては如何だろうか、色の持つパワーを上手く活用することで自分のパワーも向上させる事に繋がることを私から提唱致します。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする