センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

気になる私の一冊(望みをかなえる脳)

2009-03-23 00:00:05 | 感覚
望みをかなえる脳、サンマーク出版、1470円、日本大学大学院統合科学研究科教授「林成之著者」。
この本の著者、林成之教授こそ「勝負脳」の生みの親でもあり、私が尊敬する脳研究者でもある。あの水泳の北島選手も林教授が指導し、オリンピックで2回も金メダルをとったのである。
私も現在ママさんバレーのコーチや一部のスポーツ団体などに林教授の「勝負脳」の勧めとして指導しているが、これがなかなか難しいのです。
私もバレーボールはリズムが大事であると指導しているが、選手はピンと来ない。
これらは、林教授が本の中でも書いてある「シータリズム」という、1秒間に4~7サイクルで脳が興奮、抑制、興奮、抑制が起こる。このリズムにそって走ったり、泳いだり、飛んだりすると選手の記録が伸びるというデータもあります。
カール・ルイス選手のリズムを調べたら「1・2・3・4・い」と4拍目が半拍ずつに分かれているという。
心と脳の働きは連動している。性格のいい人は脳の働きもよく頭もいい。
人間の脳は、理論だけで覚えるのは苦手で、そのうち忘れる。
しかし、実際は記憶に残っていき、知識になる度合いが大きい。
脳は統一、一貫性から固定観念にとらわれやすい。
人間の脳は正しいか、正しくないか判断する中に、間違う仕組みが組み込まれている。複数の情報の組違いを認識するときにコードパターンの違いでも判断する。
次ぎの情報が来ると、ここで違っていると、統一、一貫性という特性で決めている。だから、コードパターン認識がはっきり形成されていれば、入り組んだものも早い速度で認識される。
ところが、人の話を注意深く聞かず、ものを正確に見る習慣がないと明確に認識できず、取違や問題を犯しやすくなる。
固定観念にとらわれやすいのも、この理由で、バランスのとれたものを好み、アンバランスなものを嫌う。美しい女性やハンサムな男性を好むのも、この統一、一貫性から来ているのです。
アマゾンブックより引用文書、
頭が良くなりたい。勉強ができるようになりたい。スポーツ万能になりたい。仕事ができるようになりたい。そんな望みは誰もがもつのではないでしょうか? この本にはその望みをかなえるためのヒントがいっぱい詰まっています。
林先生は日本大学医学部附属板橋病院救命救急センターの部長として赴任した際、大きな目標を掲げました。それは“ケタ違いの医療”を行うということです。その内容とは「たとえ瞳孔が開いた患者さんであろうと、呼吸が停止した患者さんであろうと、一人残らず命を救い、やがて必ず社会復帰させる」というものでした。そして、その決心のもと脳低温療法という世界的な療法を開発し、目標を実現させました。元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏を救ったのもこの療法です。
著者はその脳治療の経験を通して脳のさまざまな機能や、脳はどのようにすれば活性化されるのかなどを知ることになりました。そして脳の特徴を知って応用することで、脳は活性化されさまざまな能力を発揮し、望みをかなえられるようになるのです。その内容は競泳日本代表監督上野広治氏の目にとまり、北京オリンピック前に競泳陣に伝授され、北島康介選手をはじめ北京オリンピックでのメダルラッシュの大きな原動力となりました。
勝負脳という考え方は、人の脳の応用、活用方法は、スポーツ界に限らずビジネス界にも応用出来るものなのです。苦手を克服し、諦めない脳に変えるだけでもビジネスに活かせるのである。
私達ヒトの脳には「潜在的能力」が備わっており「勝負脳」や「ビジネス脳」はこれら潜在的能力を引き出す方法論でもあるのです。
スポーツでも、ビジネスでも私達の脳は苦手意識が働き、駄目だと諦めることが多々あります。
これら日々の学習、脳の鍛練、体験学習などを積み重ね努力することで「望みをかなえる脳」に繋がるのです。
今回、私の気になる一冊として、林成之教授著者「望みをかなえる脳」一読する価値は有ると思われる。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする