蟹蛸しゃぶ

2016-04-15 00:00:35 | あじ
北海道稚内市からの返礼品。蟹蛸しゃぶ。しゃぶしゃぶを略して「しゃぶ」と言うが、略称といってもカタカナで書いてはいけないようだ。

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レタスを使うといい、と説明書に書かれていた。

普通、しゃぶしゃぶは、さっと湯に通してというのだが、やってみると、蟹と蛸についてはそうではないような気がする。もともと生の蟹と茹でた蟹の味は異なるし、蛸も生と茹ででは味が違う。茹でた方が好きな人は、少し火を通してから食べた方がいいだろう。気がついた時には大半がなくなっていたが。

レタスは茹でても白菜のように形がなくなるわけではないので、鍋でも炒めものでも使っても構わない。トマトとレタスを炒めた中華を食べたこともある。

返礼品、北海道ばかり攻略しているようで、そろそろ目を南国方面に向けようかな。

女は生きる-名前が語る女の歴史(寿岳章子著)

2016-04-14 00:00:42 | 書評
1968年の著であるから、約50年前の本。「亀子」という女性の名前の悩みから書き始められるのだが、そこから女性差別の方向に進んでいくのだが、ちょっと論理的に苦しい。

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古臭い名前というのは、おそらく親が名前を付けるのはゼロ歳の時なのだが、名前が社会手に意味を持ち始めるのは15年後から20年後のあたりである、社会との時差が問題なのだろう。

男の名前だって、亀吉とか捨松とか、よくない名前はあったようで、著者も男の問題としてもある、と書かれている。

女性差別の問題は、個々の家の男性(ジジとかパパ)の問題ではなく、社会全体の問題であるのは間違いないところだ。

ところで、世はキラキラネームだったのだが、どうやらブームは韓国方面にいってしまったようだ。あまりおかしいのは減ったように思う。たとえば、自分でやっている将棋教室でも子供の名前でキラキラは殆んどなくなったようだ。ランダムに並べると、

律紀、龍之介、理史、遼太郎、倫太朗、耕助、惺也、紘大、祐太、信太郎、遼一郎、颯人、琳太郎、陸、雄大、成、遼太郎、祐宇、るか、あやな、真央、真喜、泰成、琉生、匠、大吾、一青、相太、ゆい、といったところだ。

遼太郎とか倫太郎が人気だ。「葉一郎」なんてお気軽なのはない。これでも本名よりはだいぶ格式は高いのだが。

私には読めない、こどもには書けないといったところだが、級位認定書に名前を書かなければならない。

それと、「渡邊」という苗字にも悩まされる。

元政治家秘書が上司だった

2016-04-13 00:00:13 | 市民A
甘利TPP担当大臣の秘書のK氏が江田憲司の元秘書だったようで、K氏と江田氏の関係は、どちらが相手を切ったのかよくわからないが、こうなると悪徳秘書のババ抜きみたいになる。

山尾政調会長の場合も悪徳秘書が登場するが、「ガソリン代」というのは、公然の秘密として「誰も追求しないこと」が決まりごとみたいになっていたので、それを突きつめると、大勢の該当者が出てくるのだが、基本的に、ガソリン代と言うのは使用量や価格が変動するために、日本全国の役所では予算オーバーしても認められる経費となっているはずだ。

ずいぶん前に石油販売店に勤めていた事があるが、ある地方の公的組織の予算オーバー分の金額のガソリンの領収書を書いたことがある。書かなければ入札に参加できない。

で、話を政治家秘書の戻すと、ある時勤めていた会社の上司(課長)が元政治家秘書だった。大臣に1、2回なった政治家の秘書だったが、体調を壊してクビ(という噂)になって、政治家のあっせんで民間会社に入ったのだが、まったくのコンプラ違反者だった。

ささいなことでいうと、雨の日に二人で外出するときに、彼は傘立てから無造作に1本取りだすのだが、それは私の傘のわけだ。「課長、それは私の傘です」。

休日の時に、営業車を私用に使って、どこかにぶつけ凹ませてしまう。なんと、自分が不正使用したのではなく、私が休日中に勝手にクルマを使って「車をぶつけたという報告書を書け」と言われ、断固拒否。

顧客と勝手にトラブルを起こし、私が顧客のところについていって課長に代わって謝罪すると、「うちの担当者が失礼をして申し訳ない」と言いだして、お客様も唖然としてしまう。

こんなバカ課長は早く○ね!と念じたところ、数年後、○んだ。

その白さえ嘘だとしても(河野裕著)

2016-04-12 00:00:03 | 書評
『いなくなれ、群青』で、謎の島、「階段島」を構築した作家による第2弾。

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島の住人は、全員がどこかから連れてこられた人間で、島から出ることはできないし、過去の記憶が僅かしか残っていないため、行くところもない。

第一作を読んだ人には、自分とそっくりな「完璧な人間」が、元の世界に実在し、階段島にいる自分は「欠陥だらけの性格だけを切り離してできた、もう一人の自分」であることを知っているのだが、実は第二作には、その話は描かれていない。

そして、この島を取り仕切るのは「魔女」。魔女の正体に肉薄するのが本作。主人公の男の子は「七草」。とりまく友人は「真辺由宇」。「水谷委員長」。「佐々岡」。「堀」。

そして、その他にも魅力的な人物が多数でてくるが、主要人物の平均年齢は20歳位だ。つまり大人は読んではいけない(こっそり読めばいい)。

作者は、この架空の島の物語をなんとかリアリティを保ちながら組み立てている。

本来、完璧でない性格の少年少女を描いているはずなのに、登場人物は生き生きとしていて、素晴らしい人たちだ。フィクションであるとしても、そういう正しい人物像というのは意外に創りにくいはずだ。悪いやつを書く方が簡単なはずだ、個性描写が今一つでも犯罪の凶悪性でごまかせる。

作家河野裕氏の周辺に、そういう心の美しい人たちが実際に大勢いて、モデルとなっているのかもしれないが、身の回りにそういう人がたくさんいたら、それ自体が幸せなのだから、あえて小説なんか書かないのではないか、と考えてしまうが、こんな変な書評を書いていいのだろうか。

小説の中に登場する「ポケットに金貨の夢」の話。なんでも叶えてくれる金貨を一枚持っていて、それが生きていく望みを与えてくれているのだが、なぜ、自分が持っているのかはわからない。そこに少年が現れ、「ボクの金貨を持っているなら返してほしい!」という。ポケットに手を入れ、金貨を確認するが、そこで目が覚める。

この話、「野球賭博をした人は、今、ゲロってくれれば、1年の資格停止で許したる」という話と似ている。

パナマ文書と裏カジノ

2016-04-11 00:00:46 | 市民A
今年は、当初から不思議な事件が多発している。

女性タレントや京都の代議士の大活躍とか、ホームランバッターの覚せい剤、TPP担当大臣秘書の口利き、巨人軍選手の野球とばく、バド選手の裏カジノ、そしてパナマ文書。

新しいのがバド選手の裏カジノとパナマ文書だが、そもそも裏カジノで、バカラで1000万円負けたなんて話は、パチンコや競馬で負けたのと、同じような話だし、株で損したというのと、それほど違う世界ではないような気がする。ただ、犯罪行為であり、さらに暴力組織へ流れたということだが、暴力組織に流れる話はバカラに限らずよくある話だろう。

そもそも、日本にカジノを作ろうという政治的組織もあるのだから、それほどのものとも思えない。

それよりもパナマ文書の方だが、南アメリカやアイスランドの大統領などそんなものなのだろうが、大国(ロシア、英国、中国)の指導者に近い人たちが登場となると、きな臭い。

たとえばリスクマネーの最たるものは株とか資源なのだろうが、これらは政治的リスクにより大きく変動する。つまり、政治的緊張や緩和を自分で行えば、反対取引として売買を行えば大儲けになる。上記の各種の例からいえば、野球とばくに似ている。自ら張って自ら帳尻を合わせる。自分で軍隊を動かして相場操縦できるではないか。

バドの方は1000万円損したというのが大事件になるのだが、某国大統領周辺人物2000億円とか数字が出てくると、さらにアホらしく感じる。

ところで、2000億円を友達が海外運用していた日本に最も近い国の大統領だが、その出所は給料なのだろうかあるいは、どこかの金庫なのだろうか。

江の島水族館とウミガメの話

2016-04-10 00:00:36 | 美術館・博物館・工芸品
先日、鎌倉に行った時に、江の島水族館に行った。鎌倉には人口に対して、アミューズメントが多すぎる。おカネと時間を持て余した人には天国なのだが、おカネと時間はなかなか両立しないものだ。

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大水槽ではイワシやアジが泳いでいてサメやエイも一緒だ。毎日、何匹かのイワシがサメに食われるのだろうが、お構いなしだ。

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人気があるのが「くらげ」。世界には多数のくらげがいるようだ。色は美しい。よく目立つ。わざわざカロリーのないクラゲを探して食べようという動物がいないのだろう。中華料理ぐらいかな。

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山形県に有名なクラゲ専門の水族館があるはずだ。いずれ行くかもしれないが、おカネと時間に余裕がない。


そして、ウミガメ。どこの水族館でも人気者だ。同じ爬虫類といっても、ヘビ、トカゲ、ワニと並べてみると、ウミガメがもっとも人間的に言うと美しいのではないだろうか。

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浦島太郎の物語では、酒池肉林に釣られて釣竿を捨てて亀の背中に乗った漁業従業者が、遊び疲れて帰国すると、すでに長い年月が経過していて、知人、親類など一人もいないわけで慟哭の涙を流すのだが、・・

確かに亀はウミガメといっても海中で呼吸するわけではないので、カメの甲羅につかまっていれば、竜宮城ではなく、どこかの無人島に到着することはありそうだ。そこで、帰国すべく散々努力するが、なかなか帰れずに、ついに何らかのチャンスを得て帰国したところ、そこには誰もいなくなっていたというようなことはありそうだ。

思えば、元寇のときには九州北部の島々が襲われ皆殺しにされている。亀の背で漂流して無人島にいた間に、もとの島や漁村が元と高句麗の連合軍に蹂躙されて、全滅した、ということがあったかもしれない。浦島という名前だってそういう感じがする。

「人工知能に棋士が負けても悲観しなくていい」??

2016-04-09 00:00:03 | しょうぎ
プレジデント誌4月18日号に、茂木健一郎氏が書いている「人工知能に棋士が負けても悲観しなくていい」というコラムを読んで、ややわからなかったのは、このタイトルには、主語が明示されていないこと。悲観しなくていいのは、棋士のことなのか、あるいは人類のことなのか。

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囲碁のトップ棋士を次々を連破しているAlphaGoについて、茂木先生は「囲碁将棋チェスなどは、世界的に見ると『スポーツ』の一種だから、マラソンランナーの起源が戦争の伝令であった時とは異なり、自動車の方が移動時間は速いし(電話はもっと早い(おおた))、といって今や空前の市民マラソンブームだ。

だから、囲碁などのボードゲームを人間が楽しむことがなくなる、ということはないし、認知症の予防になる、とのこと。

やはり、悲観しなくていいのは、棋士ではなく人類の方なのだろう。

ただ、将棋に関していうと、AIが素晴らしいというより、人間の方が悪手を指すというように見える。人間の脳の働きには欠点がいくつかあるというのは、人間の脳の使い方は神経を使った化学反応であり、AIは電気信号だからなのかもしれない。


さて、3月26日出題作の解答。

飛車を取る前に、桂の打ち替えをしないと、飛車の打ち場所がない。桂の打ち替えと飛車を取る手に時間差があるといいのだが、本問は時間差がないため考えやすい。

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動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

つごうにより、問題、貼り替えます。

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

ラザニアキット

2016-04-08 00:00:23 | あじ
今やショッピングモールの多くに出店している「KALDI」で、前に買っていたラザニアキットについに着手することになった。

『キット』といえば、昔はゲルマニウムラジオとか秋葉原で買ってきて組立てた記憶が蘇ってきた。最近ではパソコンを自作する人も多いようだが、ラザニアキットというのは、イタリア料理であるラザニアをこの一つの袋の中にある素材で作ってしまおうということ。

たいして考えずに買ってきてお湯につけて温めれば食べられるのだろうと誤解していたのだが、かなり手間取りそうなのでほっといたのだが、週末に買い物に行かなかったので、ついに食材を食べつくしそうになり、製作に取りかかる。

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袋の中には、パスタ6枚、ホワイトソース、サフランソースの魚介ペースト(あさり、えび、いか)。

その他必要な物は、グラタン皿、オーブンまたはオーブントースター、少量のオリーブ油かバター、あればチーズ、そして調理人(つまり私)。

まず、調理は思いもかけないことから始まる。最初にパスタを一枚ずつ水で洗うわけだ。確かに粉が付いているのだが、中国製じゃないのだから農薬とか関係ないだろう。洗剤で洗う必要はないようだ。びちゃびちゃにするのがいいらしい。

そして次はグラタン皿にオリーブオイル(バター)を塗りつける。オリーブオイルの出番はこれで終わり。このグラタン皿、門司から帰ってきて、門司名物の焼きカレーを模倣して作るために買ったのだが、二度目の出番だ。ちょっと小さいが、結果としては問題はなかった。

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そして、ホワイトソースを塗ってからパスタを敷くのだが、もう少し大きなグラタン皿をイメージしているようでパスタ1枚半を一層とするようになっているが、このグラタン皿だと1枚しか敷けないので、6層構造になる。レクサスの塗装のようだが、何層も重ねるので、魚介ソースやホワイトソースを無駄に塗ると、最後に足りなくなる。

下から、ホワイトソース、パスタ、ホワイトソース、魚介ペースト、パスタ、・・・と6枚重ねにする。時々溶けるチーズを挟んでみるが、完成品が柔らかくなり崩れやすくなる。そして全部セットの組み立てが終わると、220度のオーブンで25分焼くわけだ。細かくいうと、オーブンは予熱が必要なので、前工程の途中で予熱開始した方がいい。

そして完成。

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焼き上がったグラタン皿を素手でつかむと火傷するので、ご用心。

袋には二人用と書かれているが、どうみても一人用だ。グラタン皿から半分切りだしたが、結局、残りも食べてしまう。これだけでは、食卓が寂しそうなのだが冷蔵庫の中には直ぐに食べられるものは「いかなごのくぎ煮」しかないので、アボガドのお刺身を作ってみた。

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ワインは二杯だけにする。

味は、おいしいです。調理人渾身の一作。ところで「Lasagna」ってラザニアだよね?

長すぎた入学式英語スピーチ

2016-04-07 00:00:42 | 市民A
東工大の入学式で学長のスピーチが英語だったことがニュースになっている。これから入学式を行う全国の大学で、大急ぎで準備が始まるのだろうか。

問題は、スピーチの内容で、会場で同時に配られた和訳をみると、入学に関する部分には、感動的なことばは見当たらない。「みなさん入学おめでとう。これから勉学に勤めてください。以上。」というに過ぎないような気がする。さらに、これからは海外との交流が重要で、色々なプランがあるので期待してください。というようなことを回りくどく長々と述べていて、そんな連絡事項みたいなことを話さなくてもいいのではないかと思ってしまう。

一方、ヒアリング能力がイマイチの学生に合わせて英語のスピーチの内容を低レベルに下げると、それこそ入園式になるのだろう。

いずれにしても、スピーチは「短く、感動的に」という原則を守れば英語でもいいと思うのだが、そうなると難しい。なにしろ、「長々と詰まらない」話をどこの国のコトバに翻訳したってしょうがないじゃないだろうか。

また、東工大という微妙な存在の大学だけど、理学科学系の巨人である。世界で自分の国のコトバで学問を高度化した国は数カ国しかないのだから、やはり日本語でしゃべってほしかったような気もする。

ところで、短く、感動的で、英語というと有名なのが、クラーク博士の「Boys、be ambitious」。

一般には、「少年よ、大志を抱け」となっている。

現代なら性差別となるので、「Girls and Boys」で始めなければいけないだろうが、これは札幌農学校を離れる時に彼が卒業生に対して語ったコトバである。

しかし、この短く、感動的な英語だが、ちょっと調べると、美しいコトバの裏側も見えてくるわけだ。

まず、クラーク博士は、マサチューセッツ農業大学の学長だったのだが、1年間の長期休暇制度を利用して、日本のお雇い外国人となっている。永年勤続表彰で得た長期休暇を利用してコンビニのアルバイトをしているようにも見える。

移動期間も必要なのだから、結局日本にいたのは10か月。1876年の7月から1877年の5月まで。北海道は冬の時期だ。もちろん講義は全部英語で通訳なし。地面は凍てついていただろうから農業実習は困難だったのではないだろうか。

そして、実際には、この名言は、短歌であれば、五七五の部分で、その後ろに七七の部分がある。

Boys, be ambitious like this old man.

少年よ大志を抱け、この老人のように。となる。old man と言っても、博士は50歳だ。Boys の方は20歳代だろうから年の差30弱。青年よ大志を抱け、このおじさんのように。といったところだろうか。

さらにambitious というのは、大志というか「野心的であれ」というべきで、アメリカ人だからそれでいいのだろうが、日本的な大志とは異なっているような気がする。

クラーク博士も米国に戻ったあと、元の大学に戻らず、洋上大学を起こして大失敗。さらに鉱山開発にも失敗し、巨額借金に追われながら59歳で失意の中、亡くなった。

新千歳空港の月

2016-04-06 00:00:31 | たび
最近、北海道によく行くのだが、不幸なことに、朝8時の岡山空港の駐車場にクルマを置いて、新千歳空港に10時過ぎに着陸。行き先にはJRで移動なので、午後一の約束のため、11時に空港のラーメン店に入り、その後、目的地にシフト。

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そして一仕事終わると、すぐに空港に戻ってくると17時頃になり、空には月が見える。

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18時の飛行機に乗るため、カフェテリアで早飯。武田軍に粉砕され浜松城に逃げ込んだ家康が茶漬けを食ったように、ジンギスカン丼をかきこむ。ジンギスカンを丼にしてもいいのだろうか。指で食べたわけでもないのに、右手の指が羊肉のにおいになる。トイレで石鹸で洗っても消えない。

20時半頃に岡山空港に着陸し、また運転して自宅に戻るため、北海道でビールを飲むわけにはいかない。


しかし、市街地で見る月と違い、北海道の月は素朴だ。江戸時代以前の人類が見た月ってこういうものなのだろうと思うが、北海道を侮辱しているのかな。自然がいっぱいだ。

京急発祥の地

2016-04-05 00:00:43 | たび
京浜急行の川崎大師駅のそばに、円型のモニュメントがあった。遠目でもだいたい見当がつく。京浜急行発祥の地であろう。

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横浜の桜木町駅の近くには、日本鉄道発祥の地の碑がある。そちらは車輪が地上に寝かされ、その上に碑が立っている。

京急の営業は、明治32年1月21日。川崎六郷橋と川崎大師の間で営業を始める。当時の社名は、大師電氣鐡道。営業距離は2キロだそうだ。単線で車両は5両だったそうだ。5両というのが、どうなっているのかよくわからないが、2両で一編成として、途中駅ですれ違うのだったのだろうか。ちょうど1キロにところに駅を作ると単線のすれ違いが可能だ。そして予備車両が1両。

その後、社名は京浜電氣鐡道を経て、京浜急行電鉄となり、普通の人は「京急」と略号で呼ぶ。線路幅が標準軌でスピードを出し易く、JRに乗り慣れている人が京急の快速特急に乗ると、「無謀運転」のおうに感じ、吊革を持つ手に力が入る。

ところで、日本の私鉄の中には、寺社への参拝客を目当てに設立されたものも多く、たとえば成田山に向かう京成電鉄がある。福岡の西鉄も、設立母体の一つは大宰府馬車鉄道だ。

高野山にも高野山電気鉄道があり、法人としては南海電鉄の前身にあたる。


そういえば、サウジアラビアでメッカとメディナ間の巡礼者用の高速鉄道計画(全長450キロ)があり、スペイン企業が受注したものの、毎年の砂嵐対策にめどが立たず頓挫しているようだ。

もともとアラビア石油の日本権益失効の時にも、対価として鉄道建設を要求されていたように思い出す。やはり砂嵐対策が見つからず断念したはず。今さらながらというところだ。

川崎大師に

2016-04-04 00:00:20 | たび
川崎大師は平間寺というのが正式で、略称が川崎大師というようだ。多摩川を隔てて東京都で、年始には大勢の参拝者であふれかえる。

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以前、行ったのは数十年前で、何の理由で行ったのかも覚えてないし、京浜急行川崎大師駅からの道筋も定かでなく、寺の外周を回って遠回りで参拝した記憶がかすかにあったのだが。

今回の参拝だが、実は亡くなった両親の家を片づけていたら、宗派である真言宗の全国各地のお札とかたくさん出てきたわけだ。成田山他、四国の巡礼路のいくつかとか京都とか高野山とか・・

それらについて、どこかに納めさせていただこうと、一つの袋に集約していて、行くなら川崎大師と決めていた。首都圏の真言宗寺院としては最大級ということだ。

そして、京急大師線で川崎大師駅に降りて、ウロウロしていると、参道入り口を見つけることができた。

数十年前の記憶とは異なった方向に歩き出す。しばらく参道のお土産店を歩く。「くず餅」とか「のど飴」が名物だ。昔は「蛤」が名産だったらしい。子沢山で有名な11代将軍の徳川家斉が川崎大師を愛用していたそうだ。妊婦に餅や飴を手土産に持ち帰ったのだろうか。

そして、参道は突然に右に曲がり、少し先をさらに右に曲がる。つまり方向としては逆戻りだ。そこにはまたや参道があり、土産店が並び、最終的には山門の前にはせんべい屋があり、「立ち食い禁止」のポスターがある。いかにもうまそうな煎餅である。

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そして、古いお札の納め所という指定の場所にまとめてお札と「お気持ち」を納めるのだが、お札だけじゃなく「だるま」がいくつも納められていた。そういえば大師さまと達磨は関係が深いが、納められた達磨の中には、隻眼の「落選ダルマ」は一個として確認できなかった。たぶん二つ目を書き入れてから処分するのだろう。あるいは再利用か。

もう一つは、最近起きたベルギーでのテロや世田谷の暴走事件の犠牲者の慰霊の意味があった。夢の中で見た事件が、形を変え実際に起きたような嫌な感覚が脳の中に漂っていた。亡くなられた方には何の意味もない突然の不幸について、信仰の世界ではどのように解釈するのだろうか。少し長い時間をかけて瞑想してみた。

夢と言えば、川崎大師の正式名が平間寺というのは、わけがあって平間さんという普通の人が夢の中で高僧に会い、夢の中のコトバをヒントに、海の中から菩薩像を網で引き上げる。それを聞きつけたある高僧が訪ねてきて、共同事業として寺院を開き、出資者の名前を寺に付けたそうだ。オーナーの名前の企業の経営者が別人というような関係だろうか。

帰りに買おうと思っていたせんべいを買い忘れた。

堺打刃物の世界

2016-04-03 00:00:33 | 美術館・博物館・工芸品
日新製鋼の本社ビルギャラリーで「堺打刃物」が紹介されていた。

堺打刃物=さかいうちはもの 全国の包丁シェアは7%だが、業務用なら90%以上とのこと。

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堺で刃物が作られるまでには、いくつかの前段階があった。まず、古墳時代の「仁徳天皇陵」。堺市内にあるこの天皇陵造営のため日本中から職人が集められ、そこで鍛鉄技術が磨かれた。当初は農具が作られていた。

その後、16世紀にポルトガル難破船が、日本に鉄砲を伝える。あっという間に堺は鉄砲生産量全国一となる。

さらに、これもポルトガル人の伝来だが、刻みタバコを切るためにタバコ包丁も全国一位になる。

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展示会では、各種の包丁が並ぶが、ひときわ感動したのが、「すいか切り包丁」。


刃渡りが短いと、この感動が選べないわけだ。

「米長哲学」の真意は

2016-04-02 00:00:30 | しょうぎ
将棋世界誌2015年5月号で、内藤九段は「米長哲学はたまたまできた話」と語ったことについて、将棋ペン倶楽部誌で「O」氏が書いている。米長哲学というのは「自分には消化試合でも相手にとって重要な対局の時は全力を尽くす」というもので、普段の米長氏の現金さから考えれば、いささか違和感のあるコトバだ。

実際には、消化試合というのは、現在ではほとんどないのだが、そのため、「ふだんの対局には力を入れなくても、相手に重要な対局では全力を出す」というように勘違いしている棋士もいるらしい。順位戦全敗で迎えた最終局で昇級候補を破ったりしたり。

1970年3月のB1級最終局で自分が負ければ対局相手の大野九段が昇級したのに、勝ってしまったためライバルの中原元名人が昇級してしまい、自虐的にしゃべったらしい。それを将棋連盟が利用して、無気力対局の追放に利用したというのが内藤理解だそうだ。

その後、C2クラスからの陥落制度もでき、基本的に無気力将棋はなくなったはずだが、今度は、首切り役の棋士のメンタルヘルスのために利用されることになる。本来なら自分が勝てば相手が引退というような場面では力が入らないものだが、その時にこそ、バサッと切り捨ててしまいなさい、というようなことになる。

もっとも、勝つのは難しいが負けるのは簡単なのがプロの将棋だ。勝ち負けはやぶの中にある。対局者同士は感じるのだろうが。


さて、3月19日出題作の解答。

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動く将棋盤はこちら


今週の問題。

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飛車の守備力をかわす必要がある。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

まぐカツは口に合わず

2016-04-01 00:00:10 | あじ
最近、全国各地のトンカツ店で増えてきている料理がある。

『まぐろカツ』

岡山だけだと思っていたら関東にも増殖中のようだ。

倉敷の某有名カツ店に顧客と昼ランチに行き、つい注文してしまった。

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ようするに肉のかわりがマグロのわけだ。中まで火が通ると白くなってしまうので、途中のレアの状態で揚げるのだろう。白くなったらマグロかどうかわからなくなってしまうのだろう。カジキのカツみたいになるだろう。

で、どうやって食べるのかというと、ソースにわさびで食べるようだ。

で、味はと言うと、あまり口に合わない。人類の舌は保守的なのだ。トンカツとは異なる舌触りとか、「とんかつソースにわさび」というような新奇の味には簡単には慣れない。

わさびをつけるなら、生のマグロの方がいい、と思うわけだ。また、トンカツソースには豚肉が合う、と感じてしまうわけだ。

もしかしたら、カジキマグロのカツにホワイトソースなら美味しいかもしれないと思ってしまう。

一応、記念に一枚撮影したのだが、お客様も一枚撮影していた。どういう意見を書くのだろうか。