川崎大師に

2016-04-04 00:00:20 | たび
川崎大師は平間寺というのが正式で、略称が川崎大師というようだ。多摩川を隔てて東京都で、年始には大勢の参拝者であふれかえる。

daisi1


以前、行ったのは数十年前で、何の理由で行ったのかも覚えてないし、京浜急行川崎大師駅からの道筋も定かでなく、寺の外周を回って遠回りで参拝した記憶がかすかにあったのだが。

今回の参拝だが、実は亡くなった両親の家を片づけていたら、宗派である真言宗の全国各地のお札とかたくさん出てきたわけだ。成田山他、四国の巡礼路のいくつかとか京都とか高野山とか・・

それらについて、どこかに納めさせていただこうと、一つの袋に集約していて、行くなら川崎大師と決めていた。首都圏の真言宗寺院としては最大級ということだ。

そして、京急大師線で川崎大師駅に降りて、ウロウロしていると、参道入り口を見つけることができた。

数十年前の記憶とは異なった方向に歩き出す。しばらく参道のお土産店を歩く。「くず餅」とか「のど飴」が名物だ。昔は「蛤」が名産だったらしい。子沢山で有名な11代将軍の徳川家斉が川崎大師を愛用していたそうだ。妊婦に餅や飴を手土産に持ち帰ったのだろうか。

そして、参道は突然に右に曲がり、少し先をさらに右に曲がる。つまり方向としては逆戻りだ。そこにはまたや参道があり、土産店が並び、最終的には山門の前にはせんべい屋があり、「立ち食い禁止」のポスターがある。いかにもうまそうな煎餅である。

daisi2


そして、古いお札の納め所という指定の場所にまとめてお札と「お気持ち」を納めるのだが、お札だけじゃなく「だるま」がいくつも納められていた。そういえば大師さまと達磨は関係が深いが、納められた達磨の中には、隻眼の「落選ダルマ」は一個として確認できなかった。たぶん二つ目を書き入れてから処分するのだろう。あるいは再利用か。

もう一つは、最近起きたベルギーでのテロや世田谷の暴走事件の犠牲者の慰霊の意味があった。夢の中で見た事件が、形を変え実際に起きたような嫌な感覚が脳の中に漂っていた。亡くなられた方には何の意味もない突然の不幸について、信仰の世界ではどのように解釈するのだろうか。少し長い時間をかけて瞑想してみた。

夢と言えば、川崎大師の正式名が平間寺というのは、わけがあって平間さんという普通の人が夢の中で高僧に会い、夢の中のコトバをヒントに、海の中から菩薩像を網で引き上げる。それを聞きつけたある高僧が訪ねてきて、共同事業として寺院を開き、出資者の名前を寺に付けたそうだ。オーナーの名前の企業の経営者が別人というような関係だろうか。

帰りに買おうと思っていたせんべいを買い忘れた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿