堺打刃物の世界

2016-04-03 00:00:33 | 美術館・博物館・工芸品
日新製鋼の本社ビルギャラリーで「堺打刃物」が紹介されていた。

堺打刃物=さかいうちはもの 全国の包丁シェアは7%だが、業務用なら90%以上とのこと。

sakai1


堺で刃物が作られるまでには、いくつかの前段階があった。まず、古墳時代の「仁徳天皇陵」。堺市内にあるこの天皇陵造営のため日本中から職人が集められ、そこで鍛鉄技術が磨かれた。当初は農具が作られていた。

その後、16世紀にポルトガル難破船が、日本に鉄砲を伝える。あっという間に堺は鉄砲生産量全国一となる。

さらに、これもポルトガル人の伝来だが、刻みタバコを切るためにタバコ包丁も全国一位になる。

sakai2


展示会では、各種の包丁が並ぶが、ひときわ感動したのが、「すいか切り包丁」。


刃渡りが短いと、この感動が選べないわけだ。