「辺野古だけはあり得ない」という説

2016-04-19 00:00:22 | 市民A
地震関連の話で恐縮だが、中央構造線の活断層の話ではない。というか、茨城から関東北部、長野から伊勢湾に抜け、和歌山から四国を横断して大分県のどこかから熊本県のどこかにつながる中央構造線について、九州地区では火山灰に覆われて、どこを通っているのか特定されていないらしい。つまり、この後、東方面にバリバリ割れていくと、かなり多くの人が痛い思いをするわけだ。そんな場所にも原発がいくつかあるが、もっといい場所はなかったのだろうか。

そして、もっと短期間に繰り返し発生しているのが南海トラフなどのプレートのひずみの解消による地震。これは本州、四国の南部沖だけでなく、九州東部沖から沖縄沖までつながっている。M9.0クラスの巨大地震で津波付きだ。

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そして、突然、米軍の辺野古への移転計画だが、日本総研主席研究員の藻谷氏によれば、「辺野古しかない」のではなく「辺野古だけはあり得ない」のだそうだ。(THE21:4月号)

東日本大震災では自衛隊の松島基地で津波に襲われ戦闘機が大量に流されたのだが、沖縄の東海岸の海上は南海トラフにつながる琉球海溝の正面。地震があれば必ず津波が来る。滑走路は、西海岸か丘の上に作る必要があるとのこと。

同じ沖縄でも石垣島では1771年の八重山地震に伴う明和の大津波は、最大85.4Mもあったという。


氏の論は、その後、東日本大震災で無傷だった女川原発と福島第一の差に及び、驚くべき記載がある。福島第一の建設予定地は、もともと30Mの高台にあったのだが、わざわざ地盤を削って10Mまで掘り下げたということだそうだ。なぜだろう?

こういうのは、理由を知っている人が口を開かないので、困るのだよね。