探求!とは

2022-12-31 00:00:27 | しょうぎ
最近、棋界では藤井五冠(現在)について、ある分析結果が明らかになったようだ。現在の勝率は約80%。4勝1敗のペースだ。5回に一回負けるわけだが、こういわれているそうだ。

負けるたびに強くなる。

不思議な話のようだが、実は将棋の超初心者にも当てはまるわけだ。通常、勝負に勝つと嬉しく、「なぜ勝ったのだろう」とは考えないもの。せいぜい、「私の方が強いから勝った」と思う程度だろう。負けた方は悔しいが、「なぜ負けたのだろう」と思うわけだ。そこに上達のきっかけがあるわけだ。

負けた後、飲み屋に直行して全部忘れるような人は強くなれない。例外は後手なのに初手を指して負けた場合ぐらいか。その場合でも、「初手を指す前にお茶を飲んでどちらが先手か確認しようと」と対策を編み出すという方法もある。少なくとも、相手が勘違いして先に指してしまうかもしれない。



それで、負けるたびに強くなる人が扇子に書いた言葉が「探求」。あまり書はうまくないが、自分の名前はかなりうまくなっている。たくさん免状に署名しているのだろう。


さて、12月17日出題作の解答。







最初にお詫び。

当初出題作には5三の地点に駒はなかった。このため、本譜通りの詰手順とは別に、2手目に玉が逃げる手でも手数も最終着手も同一の変化同手数が存在した。5三に玉方駒を配置したため変同手順は駒余りとなる。



なお、5三の駒を歩にすると、初手5三玉と歩を取って詰む。桂の場合は、▲5三玉、△5二桂合、▲3二角成、△1三玉で詰まず失敗する。


今週の問題。



「左馬」と「と金」付きの七手詰。進むにつれ持駒が増えればいいが、そうはいかないのが詰将棋の常だ。

解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。