新将棋会館、実際に見ると、なかなか近寄りがたい感じがある。建物の構造もあるが道路(歩道)よりかなり距離があるところに、入り口のドアがあり、入ってすぐ右側に受付がある。要するに部外者はビルの入り口から3メートル以上中には入れないという思想だろう。

連想したのが、江戸時代の城。門の外に馬や籠を置いて、門番をはじめ、何重にも防御網がある。旧将棋会館が、町人の商家だとすると、新会館は旗本の武家屋敷といったところだろう。
もっとも、わからないでもないが、江戸時代の将棋指しは、将棋師といって「士」ではなく「師」となっていた。「師」は「士」より劣り、寺社奉行扱いで、羽織はOKでも袴はNOだった。お城将棋の際には、足袋の着用まで願い出なければならなかった。
明治になってもしばらくは「師」を名乗っていたが、将棋が新聞社の人気記事として関根、坂田というスターが誕生したころから「士」を自称していたのだが、ついに屋敷を手に入れたということだろうか。
4月5日出題作の解答。途中の角捨ての効果は最後にわかる。



今週の問題。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。
最後、欲張ると失敗するという罠。
正解です。
「欲張ると失敗する」いいことばですね。トラちゃんにも伝えておきます。