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御成道のこと(2)

2025-01-31 00:00:23 | 歴史
(3)御成街道(千葉)
 千葉の御成街道だが、船橋から東金まで一直線の道だ。現在でも約90%は残っている。切れているところは、自衛隊の基地、ゴルフ場が二か所といったところだ。現存の道路の道幅は6~8mで、江戸初期としては十分だっただろう。

 ではその直線道路は何のためにできたのかというと、家康が東金市に狩場を作り、鷹狩に行くためだった。記録によると、1614年1月9日から8日間と1615年11月17日から9日間、鷹狩のため江戸を離れている。注目すべきは第一回目の鷹狩の年の暮れに大坂冬の陣、翌年の鷹狩の前に大坂夏の陣があった。つまり、二回の鷹狩の間に豊臣勢を殲滅させたわけだ。

 では、家康はどうやって船橋まで行ったのか。将軍の鷹狩なので百人規模だったのではないかと想像。部隊の大部分は陸路(現在の千葉街道)と思われるが、家康は舟を使ったのではないかと推測している。城内から船に乗れるのか城外に出て乗るのかわからないが、船橋は東京湾の最奥に近い。堀割を使って、海に出て、沿岸を航海すれば楽だし、早いし、さらに安全だろう。

本件とは別だが、幕末に三田の薩摩藩蔵屋敷での西郷×勝会談でも勝海舟が和平反対の幕軍の中をどうやって会談場所にたどり着き、さらに無事に江戸城に帰り着いたかというと、船でいったん海に出てから行ったのではないかと推測している。薩摩藩蔵屋敷は薩摩藩が江戸の物流拠点として桟橋も完備していた。

 ということで、出発点の船橋、千葉、土気そして東金には御殿が立てられていて、地名にも御殿町と残っている(千葉には御殿が二つあったという説もある)。


 そして、二度目の鷹狩の最後の宿泊地が船橋御殿。ところがこの夜、市中に大火発生、町のほとんどが焼け落ちたにもかかわらず、船橋御殿だけは焼け残ったと記録されている。

その後、鷹狩の記録はない。



御成道のこと(1)

2025-01-30 00:00:15 | 歴史
先日、柳家喬太郎師匠の落語『普段の袴』をテレビで鑑賞したのだが、その舞台となったのが、上野の御成街道沿いにある骨董屋だった。武家の所作を町人が真似をして失敗する噺だが、場所は上野広小路あたりらしく、江戸時代は武家と町人の居住区が混在していたようだ。

落語の話はここまでなのだが、そこで気になったのが『御成街道』という道のこと。少年期に千葉市に住んでいたのだが、千葉市の北側に御成街道と呼ばれる道があった。数十年経ってゴルフ場に行くときに千葉北インター近くでこの街道に出くわしたことがあったが、深く探求しなかったのだが、今回、妙に気になって調べ始めたら、かなり奥の深い話につながっていた。大学の卒業論文程度に深いのかもしれないし、いくつかの資料を見ても、矛盾するものや、勝手解釈も多いように思った。

ということで、どこまで書くかは気分次第なのだが、書き始めてみる。

まず、最初に道の名前。御成(おなり)街道でも御成道(おなりみち)でもいいが、実は三種類ある。論の中心は千葉の御成街道なので、残り二つは軽く書く。いずれにしても「御成」というのは江戸将軍の道という意味。将軍というのが一般的な将軍の場合と初代家康を指す場合がある。

(1)落語の御成道
 これは江戸城から将軍が浅草の浅草寺または上野の寛永寺に向かう場合に通る道のことで、新設の道ではなく既存の道となる。ただ、家康と浅草寺の関係は非常に強いのだが、寛永寺は江戸の初期には存在していない。浅草寺に行くなら上野広小路を東に向かうはず(現春日通り)、寛永寺に向かうなら左に曲がるはず。
 
 区による解説は寛永寺に向かうことになり、日光東照宮に向かう場合も上野から日光街道(奥州街道)に向かうとなっているが、そこはたぶん違う。

(2)日光御成道(おなりみち)
 二代秀忠、家光はじめ多く将軍が何度も日光に詣でている。家康公の墓所が日光に定まり、東照宮として祀られる。墓も駿府から移動している。日光(奥州)街道というのは江戸から北上して最後に日光の方へ90度曲がるようになっているので、その道を行ったのだろうと思うと間違い。江戸初期には未完成だった。それなので日本橋を起点に北上するのではなく、板橋の方から行くわけだ。
 さらに、千葉の御成街道の時にも出てくるのだが、江戸時代の初めはまだ諸事物騒で暗殺を恐れていて、せっかく作った道を通らない場合もあった。日帰り旅行じゃないので、宿泊地には注意が必要で日光(奥州)街道ではない岩槻城といった防御しやすい場所を選ぶため、旧道のような道を進んでいた。それが日光御成道と呼ばれる。幸手で日光街道と合流する。何しろ家康は本能寺の変の時、必死の思いで大坂から岡崎まで逃げ帰っている。


普段の袴(落語 演:柳家喬太郎)

2025-01-29 00:00:05 | 落語
舞台は上野、上野広小路の御成街道沿いの骨董屋に羽織袴の武家が立寄る。店主とは顔見知りということで、茶を飲みながらキセルで煙草を吸いながら骨董の目利きを始める。

ところが武家のキセルから強く吹き過ぎたのか火玉が飛び出して袴の上に落下、焦げを作ってしまう。慌てた店主に対し、「心配無用。これは普段の袴だから」と言って帰っていった。まあ、現在価値でいうと、普通のスーツが10万円というか、もっと高い袴が古くなって、町歩き用に回したのだろうか。

これを遠目で見ていたのが長屋住まいの町人の八五郎。「普段の袴」という言葉にしびれ、自分でも言ってみたくなる。

そして、なんということか長屋の大家のところにいって、「突然に祝儀と不祝儀が重なって、袴を貸していただけないか」と無茶なことを言うが、家賃滞納がない優良借家人だったことから、なんとか袴を手に入れ、骨董屋に向かう。

そして、袴を焦がそうと始めるのだが、意外な結果になっていく。

一般論だが、袴や雪駄は武家と特別待遇の町人しか認められなかったはずだが、それは慣習だったのか、法令だったのかよくわからないが、おそらく事件性(武士を騙って事件を起こすとか)がなければ、見逃しということなのだろう。

この落語だが、煙草をキセルで吸うというのは、私でも道具は見たことはあるが、実演したこともそれを見たこともないので、枕の部分で、現物で再現しておかないといけないかもしれないが、観客にしたら、演目が「袴」なのに、なんで「キセル?」ということになる。

何気なくSUICAによって無賃乗車がなくなった話から始めて、無賃乗車をキセルと言っていた理由を話すのかな。

スティング(1973年 映画)

2025-01-28 00:00:10 | 映画・演劇・Video
有名な映画で、確か二回観ている。のだが、最後に観た時からだいぶ時間が違っていて、幸いなことに重要な最後の裏返しを覚えていなかった。通信時間差を使った馬券詐欺の記憶なんて、記憶の中の馬券売り場が左右逆だし、そもそも大儲けしたはずだが、本編の中では大損。たぶんバックトゥザフューチャーと混同しているのだろう。(混同と書いたが、混濁といった方がいいかな。)

シカゴ郊外の中小都市で詐欺を働いていた主人公フッカー(ロバート・レッドフォード)が広域ギャング団の尻尾を踏んでしまい、追いかけられる。さらに悪徳刑事も追跡を始めるし、話は複雑になる。フッカーはシカゴの伝説的詐欺師ゴンドーフ(ポール・ニューマン)の仲間に入るが、彼はFBIにも追われている。

要するにシカゴで、広域ギャング、詐欺団、フリーランスの悪徳刑事、FBIが入り乱れて金と名誉をかけて争うわけだ。

ところで、本映画でも成功したように、詐欺師も人数が集まると、かなりの大掛かりな技をかけることができるようだ。

先日の銀行貸金庫窃盗にしても、貸金庫契約者情報で超高齢者情報とか入手できていたら違う結果になったような気がする。(というか、銀行の数は多いので、すでにどこかで成功しているのかもしれない)

世界はフムフムで満ちている(金井真紀著)

2025-01-27 00:00:10 | 書評
題名からいって、少し軽めの本かと思っていた。猫を飼っている人なら経験があるだろうが、寝ていると近づいてきて、わざと人の体の上に乗って、足でフミフミをする。フムフムはフミフミの親戚なのかなとか・・



ところが、内容は軽いような重いような。「フムフム」とは、難しいことの説明を受けた時に「なるほど」という言葉の代わりに首を二回ほど縦に上下する行為の業態語のわけだ。

よく題名を見ると「世界はフムフムで満ちている」との主題の下に副題として「達人観察図鑑」となっている。各界の達人に仕事の神髄について尋ねた結果、思いがけないコトバが返ってくることが多いわけだ。

海女のフムフム
 海底に自分用のタンスがある。

画商のフムフム
 絵の鑑定で本物なら「まちがいないです」 贋作なら「いいんじゃないですか」

刑事ドラマの小道具係のフムフム
 パトカーが止まっていると近づいて観察 警官が歩いていると尾行する
こういうのが百話続く。

仕事のコツというか心づもりといったことなのだろうが、実際には「ひとことでいえば」なんてことにはならないはずで、達人というのは状況によって次々とフムフムを使い分けるのだろう。

ところで、フムフムの言葉の中に忍ぶ「上から目線」が少し気になったが、いわゆる、ほめ言葉は「さ行」で、という鉄則を使うと、「さすがです」「知りませんでした」「すばらしいです」「せいかいです」「そのとおりです」ということになる。

参考までに、対極にあるのは「か行」で、「勘違いです」「聞いてないです」「くだらないです」「ケチなこといわないで」「困りました」。思っても口に出さないように。

大久野島うさぎ虐殺事件

2025-01-26 00:00:10 | 市民A
大久野島は「うさぎ」と「毒ガス」の島といわれている。
今回、うさぎ77羽を蹴り殺したらしい男が動物撮影家によって現行犯逮捕された。だいぶ前からうさぎの変死が続いていたらしく、逮捕が遅いというしかない。

ところで、2014年に大久野島に行った時の記録があるので、二本並べておく。



なお、コロナ禍で島を訪れる人が激減して、持ち込まれる餌の量も激減し、餌をめぐってウサギ同士が争うようになって、個体数の減ったという記事を昨年読んだことがあった。2014当時は500羽といわれていて、今回の事件記事では400羽と報道されていて、さらに70羽以上が亡くなるというのはまさに大惨事だ。

タイトルをクリック!

2014年4月8日 大久野島はうさぎ島


逃れ将棋(森信雄作)

2025-01-25 00:00:12 | しょうぎ
詰将棋ではなく、逃れ将棋。王手を掛けられた図が出題される。そのための対応策を応える問題が200題。王手をかけられた場合だが、初心者教室で教えるのは、三種類。「取る」「逃げる」「合駒」。特に、合駒の場合はたくさん読まないといけない。



また、詰将棋の場合は、解答を見なくても正解かどうかはわかるわけだが、本問題集では、解答を見ないと不安なところがある。

実は「逃れ将棋2」も購入してある。


さて、1月11日出題作の解答。







今週の問題。



わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。

「博多 一星」は「丸亀製麺」方式か

2025-01-24 00:00:08 | あじ
横浜には「ラーメン博物館」というラーメン好きの聖地(まではないかな)があるが、家系ラーメンとかサンマーメンとか特徴のあるラーメンはあるものの、一か所にまとまっている場所は少ないかもしれない。

ということで全国の4軒のラーメン店が出店している場所が、ハンマーヘッドにある「RAMEN FOOD HALL」HALLといってもホール感はない。四軒が横に並んでいる。

初代(しょだい)本店は小樽市

白樺山荘 本店は札幌市の真駒内

梅光軒 本店は旭川市

博多 一星 店名から言って本店は福岡市かと思ったら東京都中央区勝どきにあるグランキュイジーヌという会社。ラーメン店における博多ブランドを借用するということだろう。神戸に本社があるのに丸亀製麺というのと同様だろうか。



そこで、注文したのが『豚骨ラーメンスペシャル』結構、豪華なのだが、博多ラーメンなら必ずといって付き物の「紅ショウガ(まれに白ショウガ)」がなかった。そこから見抜くべきだった。

お見立て(演:柳家権太楼)

2025-01-23 00:00:01 | 落語
この話は、吉原を舞台としている。吉原といえば遊郭。現代ではなかなか演じるのが難しいがNHK大河でも吉原が表舞台になっているので、解禁になったのだろうか。もっとも吉原ではなく、風俗街の話にした現代版もあるらしい。

あらすじ:吉原の花魁「喜瀬川」が大嫌いな客、信州の杢兵衛が来た。会いたくないと付人の喜助にという。病気になって伏せていると嘘をつくが、杢兵衛は床に見舞いに行きたいと言い出す。喜瀬川は喜助に、「喜瀬川は亡くなった」それも「大好きな杢兵衛がしばらく来なかったから」と脚色する。

素朴な杢兵衛は、その話を信じ、墓参りに行きたいと寺の場所を聞くと「山谷」と吉原からすぐの場所を教えてしまう。
その結果、喜助は実在しない黄瀬川の墓を見舞うことにするのだが・・
新しそうな墓石を見ては、「これが喜瀬川の墓」と喜助は説明するが、墓名が幼女だったり男だったりして適当なのが見つからない。杢兵衛から詰め寄られた喜助は、「どれか一番好みをお見立てくだされ」と開き直るわけだ。

このオチの部分の「お見立て」とは郭の入り口に並んだ花魁の中で、自分好みを指名するときに使うコトバのわけだ。それを知らなくても意味は分かるが、ちょっともったいない。

網走番外地 北海編(1965年 映画)

2025-01-22 00:00:19 | 映画・演劇・Video
『網走番外地 北海編』は「網走番外地シリーズ」の第四作。石井輝男脚本&監督、高倉健主演で1965年12月31日に公開になっている。ということは正月映画ということだろう。当時は2本立てが通常で鶴田浩二主演の『関東果し状』とカップリングされている。高倉健と鶴田浩二を正月から観てどうするのだろう。

シリーズ第一作は1965年の4月で、東映はどうせダメだろうと白黒作にしてしまったが大当たりしたので、7月に第二作、10月に第三作、12月に本作と次々に追い打ち。翌1966年には3本、1967年にも3本。その後、監督交代で「新網走番外地シリーズ」が始まり1972年まで8作。その後、高倉健は1976年に東映を退社し路線を大きく変更。文字通り、足を洗った。

本映画、網走刑務所の中で始まる。仮釈放を間近にした橘真一だが、脱獄事件などに巻き込まれそうだったが、なんとか出所。刑務所に残る囚人からいくつかの頼まれごとを受け、出所後に解決しようとするが、その途中で出会ったつぶれかけた運送会社(王子運送)の依頼で、怪しい荷物を雪の中をボロトラックで走り出すのだが、荷物の主はいかにも怪しい二人組、さらに運送会社の社長の娘が家出のために同乗。さらに町に骨折の治療に向かう母娘、心中失敗の女性と、同乗者が増えていく。

その後、積んでいる荷物で覚醒剤の精製が始まったり、ヘリコプターで覚醒剤を回収にきて関係者を皆殺しにしようという3人組とかあって、ピストルとライフルが活躍し、・・・

うまくできた脚本と思ったが、後で調べると、ジョン・フォード監督の『駅馬車』が下敷きらしい。

高倉健がなぜ網走刑務所に入ったのかは、映画の主眼ではないようで、まるで黒ではなく白の世界の人間のように撮られているのは、正月映画だからなのかなと新説を書いてみる。

ケネディ暗殺事件の報告書が公開?

2025-01-21 00:00:07 | 市民A
トランプ大統領復活によって、「ケネディ暗殺事件」「ロバートケネディ暗殺事件」「キング牧師暗殺事件」などで捜査報告書が公開されていない文書が公開される可能性が高くなった。

特にケネディ暗殺事件は、実行犯とされるオズワルドやそのオズワルドを射殺したジャック・ルービーの関係も不明確だし、事件にかかわっていたはずの何人かがそのご変死している。



ということで、落合信彦氏の『2039年の真実』を読み直してみようかなと全328ページの20ページ目まで読んでみた。登場人物が多く相関図もあるが、なぜ公開できないのかも不明な事件。黒幕もわからないし、実行犯にも疑問がある。ソ連、キューバ、ジョンソン副大統領、マフィア。

実際に公開されるのかどうか、また捜査報告書自体の信憑性とか、落合著によれば、書類の持ち出しとか紛失とか起きていて公開しても何も見えないのかもしれない。

街とその不確かな壁(村上春樹著)

2025-01-20 00:00:20 | 書評
2025年と年が変わり、今年は厚い本を読もうと、妙な決意をした。毎年百冊読むことにしているのだが、昨年末はギリギリになってしまった。毎年そんな調子なので厚い本が残ってしまう。一方、年末まで使っていたデスクトップ型のパソコンが不調になり、入れ替えたのだが、先代はHDタイプで、将棋のAIなどを動かすと、HDの振動でブルブルと音を立てるので、PCの底には免振材、上には重たい本を三冊と鉄アレイを重ねていたのだが、記憶媒体がHDではなくSSDになったため、重たい本も鉄アレイも特殊任務は終了し本来の目的に使うことの支障がなくなった。



ということで、『街とその不確かな壁(村上春樹著)』は、5ページのあとがきを含め、661ページ。このあとがきの中で小説家は40年前に書き、文芸誌に掲載されたあと単行本化しなかった『街と、その不確かな壁』という中編小説のリライトということを記している。句読点「、」が消えた。当時の実力では書き切れなかったということらしい。

旧作が本作の第一部にあたり、第二部と第三部が新規ということ。執筆はコロナ禍で疑似幽閉生活を強いられた3年間に書かれたということで、世界地図のどこにも存在しない壁に囲まれた街と現実世界の日本国の間で、実在の人間と、分身ともいうべき影が並列的に存在するという仕掛けになっている。幽霊も出てくるが、怖い幽霊ではなく、浮遊する霊魂のように亡くなってからしばらくの間だけ存在する日本的幽霊だ。

幽霊というと、普通の読者は敬遠しがちだが、「マジック・リアリズム」という手法であるが、それがかなり大規模(小説の中核に近い部分に置かれる)に展開されている。

説明とかあらすじとか難しい小説なので、的を外しているように思うが、本作に限らず春樹小説では、「過去のできごと」が大きな意味を持っていて、その「過去のできごと」を最解釈して、「あの時の真相はこうだったのか」というような展開になることが多いような気がする。

そういう過去の割り切れないことは、多くの読者も体験しているだろうし、私も本書を読んだ結果、過去の不思議な夢なのか現なのかすらわからない出来事を思い起こしてみようかと思い始めているが、「徒労」という気もする。

今年の方法は

2025-01-19 00:00:21 | 市民A
今年の大学入試シーズンが始まった。

「石川や浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」とは大泥棒、石川五右衛門の辞世の句として有名だが、これだけ「失敗が報道されても」、尽きないものの一つが闇バイト強盗。

それと同様に、尽きないのが入試カンニング。

眼鏡に仕込んだカメラで撮影し、第三者にこっそりスマホで質問して、解答を教えてもらうというのが一般的だ。

カンニングを防ぐ方法について、様々な防止策が提言されている。

1.試験会場を電波封鎖する。

2.眼鏡や腕時計は開始前に隣席の人間に確認させる。

3.処分を重くする。

4.試験会場への入場時のチェック強化

5.大学教育を難度化して、不正入学者が卒業できないようにする。


どの方法も副作用が大きすぎるように思う。

画期的な防止方法を考えてみた。
受験者の手荷物を調べるのではなく、全員にポケットのないビニール製の上着を配布して、それを着用させる。つまりスマホを持ち込んでもビニールの内側にあるため、送受信できないようになる。費用も安い。

それと、罰を重くする方法もある。冒頭の石川五右衛門の辞世の句だが、一般に五右衛門は釜茹でにされたと言われ、五右衛門風呂に名前を残したのだが、一説では、湯で茹でられたのではなく、油で揚げられたともいわれる。

五右衛門の妻は天麩羅見て涙 という川柳もある。




LV99に到達するも・・

2025-01-18 00:00:19 | しょうぎ
スマホ詰将棋パラダイスに参戦して、ちょうど5年経ったのだが、問題を解答すると、増えていく「詰EX」という累積点が規定によって、最高レベルのLV99に到達。規定の950994点を超えたわけだ。

ほんの少し前まではLV99になると、公開直前の問題を見ることができたのだが、最近修正されてLV100でないと見えないようだ。LV100は100000000点が必要ということで、毎日200点ずつ獲得すると、あと1356年ぐらいかかる計算になる。

1月4日出題作の解答。






今週の問題。11手詰。



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銀行強盗ということ?

2025-01-17 00:00:19 | 市民A
三菱UFJ銀行の行員による貸金庫あらし、今のところ70人分で14億円ということだが、ざっくり言って「銀行強盗」ということだろう。「強盗」ではなく「窃盗」ということかもしれないが、銀行の金を盗んだということでは最高額のような気がする。今までの記録は立川6億円強奪事件、福徳銀行5億円強奪事件といったところで、どちらも現金の移送中に襲われている。

20年前だが今住んでいる地区にあった東京三菱銀行の支店で女性行員(派遣)が顧客の預金から約10億円を着服した事件があったが、その支店は消滅してしまった。

2003年に、今はなきシティバンクの横浜支店長が顧客から18億円着服した事件があるが、今回の事件とトップを争う感じだ。この事件は預金を銀行に入金せず、残高証明を偽造していたように記憶している。

ところで、予備鍵の封筒を開けて貸金庫を開け、また封筒にのり付けしたとされるが、他人の金庫から抜き出した金で穴埋めもしていたという話だと、封筒を二回開閉したわけで、封筒を点検すれば気が付くわけなのだが、客から金庫の中身がなくなったと言われたときに予備鍵の封筒をチェックしなかったのだろうか。たぶん対応したのが本人だったのかな。

銀行の中に泥棒がいたということだ。