先制攻撃は、難しい

2022-12-20 00:00:04 | 市民A
新しい防衛政策が打ち出され、「反撃能力」という言い方になっている。この前まで「敵基地攻撃能力」と呼んでいたもの。敵が攻撃を始める時期としてはミサイルを発射する前の液体燃料を積み込み始めた時とか言われたが、可搬式ミサイルや固形燃料のミサイルになってくると、判別がつかない。さらにミサイルの軌道が複雑になり、日本の領土に着弾するのかどうかも見極めにくい。

さらに、ウクライナ戦争でも侵略したロシアには非難が集まり、ウクライナは多くの国が支援する。ロシアが攻撃を始める前に先制攻撃をウクライナが行っていたら、国際世論は違っていただろう。

もっと深刻な問題は、北朝鮮がロシアや中国と結んでいる条約。

ロ朝友好善隣協力条約はかつての軍事同盟を非軍事同盟に変えたもの。現在は参戦義務は含まれていない。一方、中朝友好協力相互援助条約。これは片方の国が侵略された場合、他方が軍事協力をすることになっている。軍事同盟であるが、直接参戦なのか武器供与なのかは限定できない。

おそらく、日中間でミサイル打ち合いはしないだろう。あるとしたら日朝間でミサイル打ち合い中に尖閣諸島の占領とか考えているのだろう。そんな時、米国が参戦するとは思いにくい。