数年ぶりのサンマーメン

2022-12-02 00:00:11 | あじ
急に寒くなってきて食べたくなったのが、『サンマーメン』。横浜のソウルフードだ。崎陽軒のシュウマイがソウルフードと思われているが、真の横浜市民(通称ハマつ子)はそうは思っていない。中華街の巨大な焼売を知っているから。崎陽軒はあくまでも「駅弁」と思っている。

それで、『サンマーメン』だが、醤油ベースのラーメンの上にもやしを中心に野菜をゴマ油で炒め、わずかにとろみをつけてトッピングしている。発祥の地は中華街といわれるが、オリジナルの中国料理ではないと思われる。

数年前までは、人間ドックを受診していたみなとみらいの医療施設のビルの階下にあった中華料理店にサンマーメンのメニューがあったが、全国チェーンのレストランに駆逐されてしまった。

さかのぼること数十年。横浜市に移住した時、引越しのあと近くの中華料理店で食事をしたのだが、その時に食べたのが『横浜の味、三馬麺』だった。当時は三馬麺と書かれていた。舌に刷り込まれてしまったわけだ。

ところが、今は横浜で麵と言えば「家系ラーメン」。サンマーメンは消滅寸前だ。かろうじてサンマーメンを出している店の会があるようで、それを頼りに近隣を探すと、調べた限りでは青葉区と都筑区の二区(人口は約50万人)には3軒あるようで、江田駅の近くにある一軒で頂いてきた(いただくと言っても代価は払うわけで、正確にいうとサンマーメンと商品代+消費税を交換したということ)。



ちょっと驚いたことにメニューには、サンマーメンではなく、もやしラーメン(サンマーメン)となっていた。もはや、( )内に入ってしまって消滅寸前といったところだが、もしかしたら、サンマ―とはモヤシという意味なのだろうか。

味的には中道を求めているように思う。醤油スープは薄すぎず濃すぎず。ゴマの香りは強くもなく弱くもなく。もやしの量は多くもなく少なくもなく。

味に変化を求めるなら、酢をかければいい(はず)。