ホワイトデーでも嬉しさゼロか

2016-12-31 00:00:00 | しょうぎ
将棋連盟が第三者委員会に調査を依頼した「三浦九段のスマホカンニング事件」だが、結局、証拠はまったくなしということで、12月26日が三浦九段にとってのホワイトデーになったのだが、せっかくの竜王戦挑戦権を奪われ、三ヶ月間の出場停止になった損害については、まだ賠償金の合意には至っていないようだ。

三浦九段はもう一度竜王戦をやり直してもらいたいようだが、主催者(読売)の了解が得られないのだろう。そもそも、竜王戦の開始が近づいてきて、竜王は相手を変えてほしかったということや、文春で暴露されそうになり、竜王戦主催者及び将棋連盟が真偽を確認する前に水鳥の羽音に驚いたのだろう。結果としては対応策は大失敗だった。

そして、第三者委員会が、連盟の処置について、「しかたがなかった」という妥当性を認めた件だが、少し冷静に考えてみた。

まず、第三者委員会は三浦九段に会って話を聞いているのかどうかがよくわからない。だからこそ、27日の三浦九段の会見で「竜王戦がなくなったのだから休場してください」と言われOKした、ということになったのではないだろうか。

そもそも、三浦九段が否定していて、それをくつがえす証拠はすべてあいまいな状況証拠だったのだから文春が何を書こうが構わないわけだ。実際に、出場者交代という措置だって大スキャンダルだし、仮に三浦九段が登場してから記事が出たって、否定すればいいだけで、どちらかというと、連盟が自分から「不正行為があった」と発表したということ自体が大間違いなわけだ。


証拠がなく「棋士の勘」とか「噂」で即刻処分ということでは、組織的反社会的勢力と同じではないかという気持ちになり、悲しい。



さて、12月17日出題作の解答。

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最後の11手はお決まりの手筋である。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題だが、1日早いが、お正月バージョン。

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簡単だが、王手を続けると「一」の字になる。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

では、次の一年の間に詰将棋創作までもがAIの支配下に入らないことを祈りながら、新年を!