安土城を攻略(1/2)

2016-12-01 00:00:12 | The 城
安土城は織田信長が天下統一のため、琵琶湖に面する安土山の上に建てられた、史上最も美しい天守閣を含む軍事要塞だった。門は三門といって、将来、天皇を迎えるためともいう。残念なことに3年後に、信長は明智光秀の凶刃に倒れ、その後、秀吉による光秀の成敗が行われた山崎の戦の頃、原因不明の焼失をしてしまう。光秀の謀反も原因不明、安土城の焼失も原因不明である。残されたのは城址と安土桃山時代という文化史上の名誉である。最上階は南蛮造りで内装は金箔。

ということで、城を語るなら安土城に登るしかないだろうとは思いながら、実は過去2回にわたり安土駅を目指したのだが、いずれも雨で撤退。2回目は駅に降りた瞬間に雨が降ってきた。拒絶されたわけだ。事前にネットで調べると、雨では無理そうなのだ。

さらに、今年は熊が全国に出没するわけだ。特に冬眠前は必死に餌を探す。滋賀県では、昨年は三重県が捕獲した熊を、滋賀県で放すという事件まで起きている。慎重に調べると、琵琶湖西岸には熊はいるが、東岸にはいないことがわかった(安心はできないが)。

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しかし、安土城は決して観光地化されているとは言えない。なにしろ、大きすぎて整備するには巨費が必要だろうが、それほど人が呼べるとは思えないのかもしれない。それがお城ファンには好まれるという面もある。まず、安土山まで行く方法があまりないのだ。お勧めとされているのが、レンタサイクルである。荷物を預け、自転車に乗って15分。これで安土城大手道の入口に到着する(帰りは道を間違え40分かかったが)。

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そして、待ち構えるのは大石段である。豪快な石段で、一段が30センチ平均だろうか、登るのによろよろする。天然石なので一段一段の高さは不均一なので確認しないといけないし、蛇行しているので歩く場所も気を使う。中には仏像を横倒しにして転用している場所もあり、歩くときに仏様を踏みつけることになるが、信長は坊主が大嫌いだったから意に介しなかったのだろう




下の方に前田利家の邸宅跡があり、少し行くとその3倍ほどの大きさの羽柴秀吉邸の跡がある。信長は一の部下を秀吉、二の部下を利家とすでに決めていたのだろう。そして石段は一層険しく、挑戦者を拒み続ける。



続く