大揺れの上峰町からの牛肉返礼

2016-12-28 00:00:44 | あじ
ふるさと納税の返礼品の本命は牛肉らしい。一昨年から昨年にかけては黒毛和牛のステーキというのが多かったが、毎日ステーキを食べるわけでもないので、今年はもっと普通の黒毛和牛切り落とし〇〇〇グラムで1万円というのが流行っている。それで、さがしてみると、重量と価格の比率が最も有利なものが1万円で1.2キロということだった(無限に捜索するわけにはいかないので、これ以上有利なものがあるかもしれないが)。

それが佐賀県の上峰町の提供になっていた。

niku


躊躇なく発注したのが11月の初めだが、寄付受領書(確定申告用)はすぐに届いたのだが肉が来ない。なんとなく日露交渉でしばしば登場する単語「食い逃げ」を想像してしまう。あるいは、寄付より原価が高く破綻したのではとも心配になる。

そして、12月になるとついに上峰町のふるさと納税が問題を引き起こした。町会議員たちが、納税額で利益が出たので議員の報酬を増やそうとしたわけだ。大きな勘違いだ。全国ニュースになると、全国から牛肉目当ての寄付をした人から抗議殺到。もっとも金を返せていっても肉は食ってしまっているのだから強いことは言えない。

といっても寄付をするときに使用目的として「教育」とか「福祉」とか目的を指定してあれば議員の懐には回らないのだが「町長一任」と書くと何に使われても文句は言えない。

さらに調べると、上峰町は年度別寄付金額でいうと、2014年度は40万円だったのが2015年度は21億2996万円となっている。5325倍だ。2016年度も同様のペースらしい。何しろ肉盛り度ナンバーワン。

さらに上峰町は「ふるさとチョイス」に登録されているのだが、町役場では、商品入れ替えと称して画像の微調整投稿を続け、一日何回もアップしていたようで、その都度サイト最上位に登場してクリックチャンスを増やしていたらしい。

本件との関係は不明だが、もう一つの大ニュースが副町長失踪事件だ。副町長には前任者の時から文科省からの出向者が就任していたのだが、今年4月からの30歳代の女性副町長が2か月後に東京出張に行ったきり失踪してしまう。文科省からの説明では「病気」ということだが、失踪というと「持ち逃げ」という単語を思いつくことになる。


そして、年内には肉は届かないだろうと日露首脳会談の談話を聞きながら確信したのだが、首脳会談の最終日に肉が届けられる。600グラムが2皿のはずだが、計量したところ650グラムずつだった。

料理といっても思い出すのは青椒肉絲ぐらいなのだが、もっと簡単なのが牛肉ともやしのバター炒めかな。