三輪氏が語る「思索しない男は、人■製造機」

2014-02-11 00:00:00 | 市民A
雑誌「プレジデント2月3日号」の特集は『なぜ、時間をムダにするのか』。

実際、その答は難しく、各界MVP社員のアンケートとか有名人の談話とか集めているのだが、それほど共通項は見えない。たとえば、ITの使い方にしても、「1日中、情報を集めている人」もいるし、「仕事中だけネットを使う人」もいるし、「ほとんどITに頼らない人」もいる。

朝型の人間が有利という説もあるが関係ないという説もある。遠回りして映画や本を読むという人だっている。ただし、「時間泥棒の正体」の一位は、共通していて、「長い打ち合わせ会議」、二位は「長電話」とのこと。同感だ。統計を見ると全体の三位は「家族・友人との口論」というのがあるが、むしろ、個人的には、「回転の遅い部下」を付け加えたい。

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で、有名パーソンのインタビューの中で異色な存在が、三輪明宏氏。金髪部門ではミランの本田選手の先輩だ。彼の説は明快だ。

「正負の法則」。

人生78年間の経験で言うと、いいことも悪いこともどちらも起きるとのこと。すべてうまくいくわけでもないし、常に順風満帆のこともないとのこと。

悪い時間の中にいるときは、「頭を低くして嵐が通り過ぎるのを待つ」ことだそうだ。「自分は負の前払いをしている」と考えるそうだ。会社からもらう給料が低いなら、「仕事に対する我慢料」と思うべきだそうだ(税金が高い場合はどう考えるべきかは触れられていない)。

そして、氏自身、「インターネットもスマートフォンも一切使いません。」とのこと。多少便利でも、自分の頭で考えたり感じたりするのをサボれば、頭が退化してしまう、ということだそうだ。

で、プレジデント誌読者の男性に対する忠告として、「もっと文化に触れなくてはならない」ということだそうだ。歌舞伎やクラシック、美術展に足を運ぶのはほとんど女性で、男は会社や飲み屋に行くばかり。愚痴や上司の悪口を言う。

ということで、そういう人はいずれ破滅するだろうし、それは「人間の形をした人■製造機も同然」ということだそうだ。

ちなみに■は、プンと読む漢字のようだ。