テルマエロマエ(2012年)

2014-02-04 00:00:47 | 映画・演劇・Video
テルマエロマエ。2012年に公開された映画で、荒唐無稽なストーリーはコミックから起こした映画だからだろう。

主演が阿部寛で、助演が上戸彩。なにしろ舞台はローマ帝国であり、現代日本。2000年の時空間を行ったり来たりする。

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ローマ帝国でテルマエ(公衆浴場)設計者であった阿部が、アイデアに行き詰まり、浴槽の中で熟考中に排水に吸い込まれて、日本の銭湯にワープ。そして現代日本の銭湯のしかけを覚え込み、ローマに持ち帰っては新規開店していた。その噂を聞きつけた皇帝が、彼にあれこれと新企画の難題をふっかけ、そのつど行き詰まった彼は、現代日本に現れて、家庭風呂やバス・トイレのショールームや鄙びた温泉宿に出没して盗作を続ける。衣装はほとんど布一枚と衣裳費格安だが、彼が現れるところにいつもいるのが上戸彩。運命の糸を感じ始めた二人は、とうとう揃ってローマに住むことになった。

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そういえば、そろってミラノに住むことになった長友と本田とか、NYの田中と松坂とか運命の糸が乱発状態だ。

そして、二人は史実に基づかない政変に巻き込まれたりして、あわてて歴史の修復を始める。最後に皇帝は公衆の前で、阿部を褒め称えるので、ついに彼に皇帝位を譲るのではないかと心配になったが、そんなことにはならない。再び歴史の修復が必要になり、上映時間がさらに2時間長くなってしまう。

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ところで、日本人の風呂好きは当然として、ローマ人も風呂が好きだったのだろうか。ローマは没落して滅び、風呂文化も絶えた。日本の銭湯も、おそらく激減しているのだろう。銭湯が消えた時、国が滅びるのかもしれない。