香川と言えば「うどん県」だが

2014-01-28 00:00:50 | あじ
香川と言えば「うどん県」と自称するだけに、いたるところにうどん屋がある。ラーメン屋も少しはあるが、蕎麦屋は目にしない。

たまたま香川に行った時には、いつも行くうどん屋があった。いつも泊まる宿のことを「定宿(じょうやど)」というので、いつも行く店は「定うどん屋」ということになる。

もちろん、香川県には約650店のうどん屋があるのだから、いつもの店が1番であるはずはないのだが、店を変えることによって、残念な気持ちになるのは嫌なので、なんとなく保守的になってしまう。明らかに口に合わないのなら拘ることはないのだが。

もっとも、僅かな味の差を見極めるのはかなり難解作業である。何しろ、味って細部に至れば、まるっきり個人的問題だからだ。

kitsune


で、今回も同じところに行ったのだが、いつものキツネうどんの味に、なんとなく違和感があった。だしの味がわずかにバランスをはずしているような感じで、麺が、少し柔らかく、僅かに塩味が強まったような。

もっとも、人間の味覚の方だって加齢によって鈍感になってくるし、バイオリズムやその時のホルモンバランスとかいろいろある。

仮に店側にはなんの問題もなく、まったく同じ味だとしても、「同じ味を続けると、突然嫌いになる」という現象はよくある。

おそらく、5年ほど行っていなかったため、脳の中のこの店の期待値が、意識下で徐々に高まってきてしまい、さらに店が存在することを視認した時に、さらに理想と現実のズレが生じてしまったのかもしれない。

ということで、とりあえず呪縛が一つ解けたというようなことなのかもしれない。