東大古生物学(東京大学総合研究博物館)

2012-12-02 00:00:51 | 美術館・博物館・工芸品
todai1本郷の東大キャンパス内にある東京大学総合研究博物館の収蔵品の公開というか、要するに『化石』である。来年1月11日まで。

ここに来ると、いつも思うのだが「東大」というブランドを恥ずかしげもなく展開しているわけだ。大学の頂点と自認しているのだろう。この古生物学というのも、長い間、東大にしかなかったそうで、本展も、東大にしかなかった化石研究の時代の収蔵品、すなわち海外(多くはドイツ?)から、購入したものが一つのカテゴリーを為す。アンモナイトとか三葉虫とか・・。

todai2その次に、海外の学者が日本の化石を研究した成果としての一群がある。そういえば弥生時代の語源である弥生貝塚は東大の敷地に隣接している。そこからの収蔵品が一群。

そして、最後の一群は多くの大学で古生物学が始まり、日本全国で化石掘りが始まった結果のコレクションである。ただし、まだ解明されているわけではない。

その結果、日本には時代と気候の変化によってさまざまな生物が陸路だったり、海路から列島に到達していたことがわかってきたわけだ。

todai3そういう展示なので、ややわかりにくいところはある。

そして、何らかの哺乳類の下顎の化石をながめていると、まだ1年か2年と思われる女子学生が研究員に「どうすれば、学芸員になれるか」一生懸命に聞いている。どうも修士や博士になれば、自動的に学芸員になれるという誤情報を持ってきたらしく、軽く否定されていた。それはそうでしょう。

todai4さらに、「こんな専門家になってもしょうがないから」というような意味のことを言っていたようだ。