困った親

2012-12-15 00:00:28 | しょうぎ
ボランタリー風に地元のこどもたちに将棋を教えている。何年も続けているので、のべ1000人近いのかもしれない。中には、まったく将棋のルールをs知らないこどもを親が連れてくることもある。

それで、駒の並べ方、8種類の駒の動き、敵陣で成るルール、駒を打つときに「二歩」が反則であることを教えて、約1時間で、対局できるようになる。

かなり地元に浸透している教室らしく、「大人の将棋教室」も作ってほしいとの要望もあるのだが、深く話が進まないようにあいまいな態度をとっている。

要するに、大人は余計なことばかり考えるので、ちっとも強くならない、ということ。

それで、少し前に、年長の子を父親が連れてきて、最初から教えてほしいとのことなので、駒の並べ方と動かし方を教えることとした。こういうケースの場合、その子の父親が将棋を知らなかったりすることが多いのだが、どうもこどもの傍から離れずに、駒の並べ方がわからない子供に教えてしまうわけだ。助言の始まり。

それでも、年長でも強い子はいるのだが、この子の場合、親がクレームをつけてきて、「歩とか香とかいってもこどもは字を読めないのだから、わかるように説明してほしい」というわけだ。

はっきりいって、言いがかりとしか思えないが、ものごと突き詰めると喧嘩になるので、まあ、言われるままにしておく。どうせ、帰ってから、講師の悪口を叩いて、「もう行かせない」とか思っているのだろうが。まったく不思議なのは、少し将棋ができるなら、自分で教えればいいのに、ということ。

一応、親子の帰り際に、「ピアノと同じで、家で練習していただかないと、ここで月1時間の講習で、将棋が強くなることはありえません」と言い添えるも、あまり期待できない。

まあ、そういう事態は1年に1回位なのだが、どうもすっきりしない。



さて、12月1日出題作の解答。

c12


▲3三金 △同玉 ▲2五桂 △2二玉 ▲4二飛成 △3二香 ▲3三銀 △1二玉 ▲3二竜 △2二合 ▲1三香まで11手詰。

6手目の非限定が多いため、詰将棋の仲間には入れてもらえない。


本日の問題。

1215


作るのにはかなり時間がかかったのだが、解くときにはあまり力は要らない。

わかったと思われた方は、コメント欄に手数と最終手と酷評を記していただければ正誤判断。