一味違う

2012-12-28 00:00:15 | 市民A
今さらはやらない高カロリー食品の代表が『カツカレー』だろうか。1000Kcalくらいあるらしい。

第96代総理大臣の席を温めることになった安倍総理も、自民党総裁選の前に、自らの胃腸の修復度をアピールするために、ニューオータニの3500円のカツカレーを完食し、一回目の投票で2位の座に滑り込んだ。これからも食べ続けるのかどうかよくわからないが、無理をしない方がいいと思う。自民党員が求めているのは党首の丈夫な胃腸かもしれないが、国民が求めているのは、単に「有効な政策」であるに過ぎないからだ。

katsucurry


で、将来の総理大臣の椅子を狙って、都内某所のレストランで注文したのだが、一味違うのが、カツにソースがかかっていること。今まで、みたことがない。

一応、『カツカレー』には2種類あることになっていて、ご飯の上にカツをのせ、その上からカレーをかけるタイプ(Aタイプ)と、ご飯の上にカレーをかけて、その上にカツをのせるタイプ(Bタイプ)である。

Aタイプだと、カレーカツというべきであるかもしれない。カツが上のBタイプだとカツカレーという名称がしっくりくる。もちろんAタイプの場合、ソースをかけることは困難になるので、ソース付きはBタイプ限定である。


ところで、このカツカレーだが、世界中で日本にしかないと言われている(そういうものはたくさんあるが)。Wikipediaによれば、その起源には二つの説があるそうだ。

一つ目は、1918年に浅草の「河金」で、カツドンの上にカレーをかけたものを、『河金丼』として新メニューに加えた時を誕生とする説。典型的なAタイプである。

二つ目の説は、1948年に銀座の洋食「スイス」で、読売ジャイアンツの千葉茂選手が、「カレーの上にカツをのせてくれ」と、注文したのが始めとする説で、銀座スイスのHPでも紹介されている。こちらはBタイプである。

思うに、「河金丼」は、『カレーカツ丼』というべきメニューではないかと思うわけで、ちょっとカテゴリーが違うかなと思うわけだ。

ところで、ニューオータニのカツカレーだが、カツの上にカレーなのか、カレーの上にカツなのか、大学入試前の受験生のような気持ちで食べにいった人たちによる画像がネット上に公開されているが、どうもライスの右側にカレー、左側にカツというようにそれぞれが独立して存在しているように見える。真ん中に線を引けば、カレーライスとカツライスとすぐに分離できるようになっているのだが、どこかの急造政党のように思えなくもない。