サンパチバー cava?

2012-07-06 00:00:33 | あじ
有楽町の事務所に来て3ヶ月も経つのに、おいしくて手頃なプライスのランチが見つからない。高ければ美味いかと言われても、そうは感じない。安ければ、もっと不味い。結果、大戸屋とかリンガーとかマックとかチェーン店に行ったり、あるいはコンビニとかで妥協する時も多い。

それで今のところ見つけた中でのヒットメニューが、一つだけある。

場所は国際ビルヂング地下(つまりタニタ食堂のある帝劇ビル地下と一体化した地下スペースの一角)にある。

店名は、『サンパチバー cava?』という変な名前のついたバーである。どうも夜のメニューがオール380円ということで、サンパチバーになったようだ。(消費税が8%になると「サンキューバー」に10%になると「サンキューパチバー」になってしまう。)

そして実はランチのメニューは、たった2種類しかない。580円のカレーライスと650円のナポリタン。(念のため、380円でないことを強調しておく)。

さらに言うと、レジに並んでカレーを頼むと、レジ横のジャーからライスを皿によそって、その隣の大鍋からカレーをかけて、それを手渡されて終わり。店員一人で片付けられる。カレーライスを受け取って、空いている席に座る。

そして、もう一つのメニューである「ナポリタン」こそが、この店のメインディッシュである。レジで注文すると、番号札を渡される。番号札を持って席に座って5分ほどで、調理終了で番号を呼ばれて、取りに行く。

380


見えないところにある厨房では、ナポリタンだけを作り続けているはずだ。徹底した少人数経営だ。レジ+カレー+店内整理係計1名、ナポリタン+皿洗い係計1名。後はセルフだし。


そして問題のナポリタンだが、まず量が多い。通常の1倍半だろう。盛りつけの高さは10センチ弱。そして、和風ナポリタンでもなく、麺の硬さはアルデンテ。ケチャップベースではあるがトマトは大量に使われている。

そして、最大の特徴は、山盛りの麺の上に乗っているのが半熟玉子とベーコン。なんとなくラーメンに煮卵とチャーシューを加えるようなものかもしれない。

味は濃厚である。薄味だと大量の麺を食べているうちに、飽きてしまうのかもしれない。昔ながらのナポリタンとは異なる味だが、おそらくは世界のどこにも存在しないオリジナル料理だろう。

あえて欠点を上げれば、食べる時には細心の注意を払わないと、シャツにケチャップが飛び散る。赤いシャツを着ている日には好適かもしれない。もっとも、ナポリタンと言うのはそういうものだが。


でも、注文して5分で、麺を茹でるところから始めて、この豪快な料理ができあがるわけもないので、なんらかの方法で間に合わせるのだろうが、あえて詮索はしないことにする。(時々、麺が柔らかいこともある。)