1000店に近づく

2012-07-04 00:00:18 | 投資
先週、スターバックスジャパンの株主総会に行く。

2011年度は売上高(1078億円)、経常利益(81億円)は過去最高ということであるが、詳しい説明や株主との質疑応答の中でわかってきたのは、既存店売上高はほとんど伸びていないことと新規出店もそれほど多くないこと。

どうも、一時暴騰していた琲豆の価格が下落したことと円高効果による原価の減が寄与しているようだ。

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それと、売り上げ構成について、本来の商品であるコーヒーに付加的にフードの売上を期待し、さらに豆やカップを売ろうとしたものの、新商品として投入した各種フラペチーノが好調だったため、逆にコーヒーやフードの比率が下がったということらしい。

私も店内で観察していると、顧客を注文別に分けると、「A:コーヒー類のみ」、「B:コーヒー類+フード」、「C:フラペチーノ」となっていて、AからBへの転換を図ったものの、BではなくCに向かっているということなのだろう。確かにフラペチーノとフードを組み合わせる人は少ないかも。

そして、3月末には955店舗となった国内展開だが、そろそろ1000店舗目を意識しているようだ。1000号店はどこか?

ということで、当日の資料にあった各県別の店舗数と、自分で調べた各都道府県別人口を組み合わせて1店舗あたりの人口を計算してみた。

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実は、作表しながら気付いたのだが、日本はずいぶん人口のバラツキが大きい。よく東京は3000万人都市とか言われるが、東京・神奈川・千葉・埼玉を合計すると3500万人もいる。茨城の中でも半分ぐらいは東京エリアと言っていいし、3600万人都市か?一票の格差なんとかするべしだ。

表を見て、いくつか特徴は、鳥取と島根がゼロ、「スタバのない県」だ。ユニクロはあるのかな。青森も1店と少ない。全国平均は1店舗あたり13万4千人ということになる。そう思えば昼間人口の多い東京だって、1店あたり人口は5万人なのだから、いつも席が一杯なのはどういうことなのだろう。それと、山梨と沖縄。人口に対して店舗が多い。山梨はまったく不明だ。沖縄は米兵の利用が多いのだろう。そういえばイラクやアフガンでの米兵の不満の上位に「スタバがない」というのがあったはずだ。

1000店舗目は、鹿児島とかではないかとか奇抜な予想を立ててみたが、個人的には目黒駅のまわりか、新横浜駅の新幹線改札の内側に作ってくれないものかと思う。


ところで、株主質疑の中で、原発との関連質問があって、ちょっとお門違いかと思ったが、店舗の省エネ問題が見えてきた。どうも、夏場の冷房と、サードプレイスを提供するという関係で使われている間接照明が、電力を食っているそうで、悩みの種らしい。特にコーヒーを沸かす関係でスタッフの健康管理は問題で冷房を落とせないということだそうだ。個人的には、冷房と間接照明のどちらかを取れと言うなら冷房でしょう。本を読むなら直接照明でいいし。元々、都内のスタバはサードプレイスとは大きくかけ離れているようだし。