東京都慰霊堂

2012-07-08 00:00:00 | 市民A
両国シリーズである。国技館の裏手の横網町公園にある東京都慰霊堂。相撲だから横綱町と名前を付けたわけじゃない。第一、横綱じゃなく横網だから。いわゆる陸軍被服廠跡である。

確か20年ほど前に行ったことがあったのだが、国技館との位置関係については全く記憶になかった、そういうものだろう。

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要するに関東大震災の時、この公園で38,000人ほどが亡くなったとされる。火災旋風でほぼ全滅したことになる。遺体は、この公園のどこかで火葬され、大量の遺骨を安置するために、この慰霊堂が完成したのだが、それから14年後に第二の災害が東京を襲う。

東京大空襲。昭和20年3月10日である。この時の犠牲者は、各地の公園に多く埋められていたのだが昭和23年から、再度、公園を掘り返して、この慰霊堂に収めたそうである。

しかし、・・

何か割り切れないところがあるのは、最初の犠牲者は天災によるものだったのに、後の犠牲者は、あきらかに人為的な戦争行為に基づくものである。戦争の責任をあいまいにしたままでよかったのだろうか。